カントリースタイルをシックに表現する Adobe Stockアーティスト:Philippe Marchand

A farmer and his wife standing in their cornfield at sunset.

クレジット: Adobe Stock / jackfrog.

ライフスタイル写真を撮っているPhilippe Marchand(アーティスト名:Jackfrog)さんは、フランスの小さな田舎町に生まれました。

「写真とかけ離れている生活を送っていました。まさか自分が写真家になるとは想像もしていませんでした。10代の頃に写真と出会い、それ以来写真を撮り続けています」とMarchandさんは言います。

写真とは「離れた」環境から今のキャリアが始まったとはいえ、Marchandさんの写真には市場で働いている人々、外で食事を楽しむ人々、ロッキングチェアを作る工房の人々、アンティークのリペア職人、畑仕事をする人々など、小さな田舎町の理想的な生活を連想させる牧歌的で健全な雰囲気が残っています。田舎の夕暮れや海辺の散歩、職人や農民、家族や新婚夫婦など被写体がなんであろうが、Marchandさんの写真にはありのままの暮らしが写されているだけでなく、安らぎや余暇を見るものに感じさせてくれます。

「自分がその場にいたいと思うような雰囲気を作ることが好きなんです。写真を見た人たちにも、その場に居合わせたいと思ってほしいです。写真を通してその場の雰囲気を伝えることができれば、リアルなものが写し出される、それだけです。これ以上の素晴らしいものはないでしょう。何気ない日常の中にある崇高な瞬間、光の差し込みが完璧な時や独特な雰囲気に包み込まれたその瞬間を捉えて人々をカメラに収めます。そのタイミングを感じ取れば、そこにいる被写体だけに集中し、感動の瞬間を捉えることができます」とMarchandさんは語ります。

Marchandさんは、同じくフォトグラファーである妻のCécileさんとともに、撮影に関するあらゆる作業に携わっています。

「私たちは、写真制作におけるプロジェクトの原点ともいえる、関係者との話し会い、プロジェクトで求められていることや目的の理解、ストーリーの組み立てが大好きです。私たちにとっては素晴らしいことでが、子どもたちにとっては少し難しいようです。写真に関するたくさんのことを耳にするので」とMarchandさんは言います。

Marchandさん一家は、ロワール渓谷で有名なフランスのナントに住んでいます。

「ロワール川は街の近くを流れていて、とても自由な雰囲気を持っています。岸辺でキャンプをしたり、焚き火をしたりと自然を堪能できます。自然と一体になった気分を味わえるためとても大好きな場所です」

Left image: Beautiful couple sitting at the beach watching the sunset. Right image: Portrait of a man in a hat.

クレジット:(左)Adobe Stock / jackfrog、(右の顔写真)Philippe Marchand

ホームメイドな作品

2020年に新型コロナウイルス(COVID-19)が世界的に大流行したことで、Marchandさん一家の幸せな生活も変わっていき、写真家としてのキャリアにも不安を抱えるようになりました。

「予定していた仕事やプロジェクトがたくさんキャンセルとなり、正直なところ、プロの写真家としての先行きが不透明でどうしたらいいのか分からなくなりました。このような状況の中、少し時間ができたので私たち家族の写真を制作することにしました」とMarchandさんは振り返ります。

一家の日常をカメラに収めることにしたMarchandさんの写真には、主にフランスの家庭の中心とも言えるキッチンでの妻や子供たちと一緒にいるひと時が写し出されています。

「フランス人にとって食事の時間はとても大切です。実際、私たちが一緒に過ごす多くの時間が食事の時です。そんな瞬間を舞台に、私たちを主役とした小さなストーリーを写真で表現しました。照明も仕事の時と同じように使うことで、とても楽しい気分になれました。最初の頃は乗り気でなかった子供たちも、協力してくれるようになり、結果的に空いた時間を有意義に活用することができました」とMarchandさんは語ります。

Marchandさんの作品では、想像力をかきたてられる映画のような感覚を堪能することができます。例えば、スーパーヒーローの恰好をした子供を登場させることもあれば、背中に紙ロケットを付けた小さな女の子が三輪車に乗って、月へ向かうといった作品もあります。子供たちとの撮影は、Marchandさんが撮りたい写真、つまりモデル慣れしておらず、カメラの前ではより自然体でいられる人たちを撮影する機会を与えてくれました。

Left image: dinner with the family around a table in the garden. Right image: A craftsman in his workshop teaches his work to his apprentice.

クレジット:(左)Adobe Stock / jackfrog、(右)Adobe Stock / jackfrog

「私は、カメラ慣れしていない人を撮影することが大好きなんです。信頼関係や協力関係が構築できるからです。『写真写りが良くない』と言う人がいますが、そんなことはありません。その人こそ素敵な瞬間を作り出しています。被写界深度を浅くし、レンズを開放してアクションを拡大すれば、美しい写真が撮れるのです」とMarchandは言います。

Left image: Focus on a man serving dishes of food to a group of friends. Center image: Hiker couple walk on a mountain trail, overlooking the valley. Right image: The family gathers around the table in the kitchen to enjoy the delicious strawberry tart that Mom just made.

クレジット:(左)Adobe Stock / jackfrog、(中央)Adobe Stock / jackfrog、(右)Adobe Stock / jackfrog

アナログからデジタルへ

「私が写真を始めた頃は、Adobe Photoshopがなかったのでいつも自分でレタッチしていました。今はPhotoshopがあるので効率よく作業ができ、当たり前のように使用しています。最終仕上げの段階で写真を加工する私にとって、Photoshopは不可欠です。自分の思い描く写真を制作するためにPhotoshopの使い方を学びました」とMarchandさんは言います。

光や照明、被写界深度、演出における細部へのこだわりが作品を輝かせます。ヴィネットコントロールやボケを利用して、被写体を浮き立たせたり、背景に明るい光や煌めく光を演出したりします。MarchandさんのAdobe Stockにある写真は、カジュアルで明るい色彩が特徴的ですが、Marchandさん個人のポートフォリオには、船乗りを撮った写真やナントにある建造物のニュアンスを捉えたモノクロ写真でムーディーな演出を取り入れています。

全体的にMarchandさんの写真や制作過程には、「自由と自立」というテーマが浸透しています。

「写真家というのは、孤独な職業だと常々思っています。つまり、『自分だけを拠り所とする自由』という概念があり、束縛されず、やりたいことを、やりたい時に、やれる時にやるという考えが根付いていると思います」

Adobe Stockに参加した理由は、楽しくできると思ったからもありますが、制作に関するすべてのことを私一人で決定できたということも大きかったです。これは、アドビが設立当初からアーティストと一緒に仕事をしてきたことに起因していると思います。アーティストに敬意を払うアドビの精神に対して、感謝の気持ちでいっぱいです。こういったことが、素晴らしい写真を作り続けるための私のモチベーションとなり、またアドビのプロジェクトに参加していることをとても幸せに感じます」とプロジェクトについて語っています。

Adobe StockでPhilippe Marchandさんのポートフォリオを是非ご覧ください。

この記事は2022年8月26日にSarah Rose Sharpにより作成&公開されたChic country style with Adobe Stock artist Philippe Marchandの抄訳です。

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