株式会社SMS COMMUNICATIONS|企業の内製を支えるAdobe Stock。販促資料のクオリティと制作効率が格段にアップ

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製品ライフサイクルが著しく短くなっているこの時代、お客様が必要とする情報をタイムリーに提供していくために、資料制作などそれまで外部に依頼していた業務を内製に切り替える企業が急増しています。東京都中央区に本社を置く、株式会社SMS COMMUNICATIONSもその一つ。

同社は、主に営業及びマーケティング業務の代行、店舗向けの集客支援、パソコン及びスマートフォンの出張サポート、その他にも企業や店舗のビジネスを支援する幅広い業務を展開しています。SNSを活用したビジネス戦略が主流となった今日では、“忙しくて手が回らない” “ITにあまり詳しくない”といったお客様に代わってSNSへの情報発信を代行する、いわば広告代理店的な役割も担っています。

同社がなぜ内製化を目指し、どのような方法で推進して行ったのか、そしてどのような成果をあげたのか、代表取締役社長の松浦 衆哉 氏にお話を伺いました。

もくじ

  • 情報過多で文字だらけのチラシが営業の課題に
  • イメージに合った写真を探すのが困難
  • Adobe Stock導入により画像の検索・活用を効率化
  • 制作効率が30%アップ。クオリティも向上
  • Adobe Stockの活用範囲を拡大し、内製をさらに強化

情報過多で文字だらけのチラシが営業の課題に

同社の主要な業務の一つに、マーチャンダイジングがあります。そこでは、メーカーなどから支給される販売促進用の資料や商材を、販売する店舗にマッチした形で提供しています。しかし、メーカー推奨のチラシやパンフレットは情報が総合的に網羅されており、店舗にとっては情報過多でわかりづらいものだったと指摘します。

「我々がチラシなどを持って店舗に営業に行くときは、最初の数分が勝負なんです。ただ情報が羅列している文字ばかりのチラシだと、読んでもらうどころか、見てももらえない。もっと単刀直入に伝わるような、インパクトのあるものにしなければというのが喫緊の課題でした。内製化を考えるようになったのも、それが一番の要因ですね。」

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株式会社SMS COMMUNICATIONS 代表取締役社長 松浦 衆哉 氏

イメージに合った写真を探すのが困難

チラシを内製化するうえで、チームがまず取り組んだのが、現状のチラシの改善点の洗い出し。そこで浮かび上がったのが、写真やイラストなどの視覚的要素の少なさと、説明的な文章によるメッセージ性の弱さでした。

「特に写真は、こちらが伝えたいイメージや世界観を表現するのに重要な役割を果たします。写真を入れるか入れないかでチラシの見え方がガラリと変わるくらいのインパクトがありますからね。ただ、写真のクオリティがチラシ全体のクオリティに影響してくるのも事実です。そうしたクオリティの高い、自分たちのイメージに合った写真を探すのは、なかなか簡単なことではありませんでした。

こんな画像が欲しいというイメージが頭にあって、いくつものストックフォトサービスをまたいで探したりするのですが、そこにかなりの時間をとられていました。結局最後は妥協して、イメージに近いものを使っていたというのが、これまででしたね」

同社では、複数のストックフォトサービスを使って画像を検索していくうちに、Adobe Stockの存在を知るようになります。初めてAdobe Stockをネット上で見た時の感想を、松浦氏は次のように話します。

「まず圧倒的な種類の豊富さに驚きました。カテゴリー分けもしっかりとされているので、テーマに合った画像が見つけやすいというのもあります。それと何と言ってもクオリティが全然違います。そこはもう、長年にわたって画像や動画を扱ってきたアドビならではのクオリティといったところですかね。」

Adobe Stock導入により画像の検索・活用を効率化

同社では、2022年5月にAdobe Stockグループ版を導入します。松浦氏は実際に使ってみて、素材の豊富さとクオリティの高さ以外にも、多くのメリットがあることを実感したと言います。

「我々は、こうしたチラシやその他の販促物を作成する場合、IllustratorやPhotoshopではなく、誰でも操作ができるようにとPowerPointを使用しています。そこで知ったのが、アドインを使用してPowerPointからAdobe Stockに直接アクセスできること。PowerPointの画面から画像を検索して、そのままプレビュー版をスライド上に貼り付けられるので、レイアウトに配置した時にどう見えるかを簡単に試すことができます。以前なら、サイトから1枚1枚ダウンロードしてきて、良くなければまたサイトに戻って探すということを繰り返していましたから、だいぶ楽になりましたね。

画像の採用が決まった場合も、またいちいちサイトに行って購入手続きをするのではなく、PowerPointから直接購入できてしまうのも、さすがに洗練されているなと思いました。以前、様々なサービスを使って単品ごとに購入していた頃は、購入する際にその都度カード情報を入力しなければならなかったり、後からどの画像がどのサービスのものだったかわからなくなったり、Adobe Stockを導入してからはそうした手間も省けるので助かっています。」

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Adobe Stockアドインを追加することで、PowerPointのパネルからAdobe Stockの画像を検索し、レイアウト上に配置することが可能

制作効率が30%アップ。クオリティも向上

Adobe Stockを導入してから半年以上が経過し、同社の内製化にどのような変化があったのでしょうか。

「画像を検索する時間や、レイアウトに貼り付けて試す時間などが確実に短縮されていますので、以前と比べて20%〜30%は制作効率がアップしていると思います。その分、画像をもっと深掘りして選定できるようになったりとか、デザインを考えたりレイアウトを詰めたりといった部分に時間が割けるようになったので、制作時間は同じでも明らかにクオリティに差が出ているように感じます。」

チラシのクオリティ向上は、営業スタッフ、ひいては社内全体にも大きな影響を与えていると言います。

「お客様にチラシを見せたときの反応が全く違います。以前だと『後で見ておく』で終わってしまうことが多かったのですが、その場で目を通してもらえるようになったのは一番大きな成果ですね。チラシを置いてくるだけでも、後からお問い合わせをいただくケースが増えました。そうなると、営業スタッフのモチベーションは上がりますし、当然制作チームももっといいものを作ろうという気持ちになります。最近では、社内全体にクリエイティブの重要さというものが浸透してきているように思います。」

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左がAdobe Stock導入前、右がAdobe Stock導入後のチラシ

Adobe Stockの活用範囲を拡大し、内製をさらに強化

同社では現在、月40点の素材が使えるAdobe Stockサブスクリプションプランを契約しており、主にチラシ制作をメインに活用していますが、今後はさらにその活用範囲を広げていく考えです。

「商材は年々増えていきますし、webやSNSの運用代行もやっておりますので、そちらのほうにも活用範囲を広げていきたいと思っています。また、外部のパートナー会社とも素材を一緒に使えるようになれば、効率はもっと上がると思いますので、素材点数のアップグレードはすぐにでも行いたいです。」

最近同社では、企業や店舗のPR代行として、ドキュメンタリー動画の制作を開始したばかり。そこでもAdobe Stockの動画素材やオーディオ素材を活用していきたいと話します。

チラシ制作の内製化とAdobe Stockの導入により、クリエイティブがビジネスにもたらす影響の大きさを感じとったSMS COMMUNICATIONS。最後に、内製における今後の展開について伺いました。

「内製には今後も力を入れていきたいですね。スタッフのスキルや制作のクオリティを上げていくためには、IllustratorやPhotoshopの導入も当然考えています。また、新しく開始した動画制作の事業も、いずれは内製化していきたいと思っています。そうしたツールを揃えていくうえで、Adobe Stockとの親和性も考えると、やはりアドビ製品で揃えたほうが効果的でしょう。内製を次のステップに進めるためにも、Creative Cloudの導入を大至急検討しています。」

Adobe Stockの導入により販促資料の制作効率およびクオリティの大幅な向上を実現したSMS COMMUNICATIONS。今後も、内製のさらなる強化と新たな事業展開を推進していくうえで、Adobe Stockは欠かせないツールとなるでしょう。

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東京駅を一望できるオフィスでは、マーチャンダイジングチームの3名のスタッフが内製を行なっている