クリエイティブで持続可能なソリューションで地域社会の未来を描く:Buro Happold
活気ある街づくりとは、単に新しい建物や道路を建設することだけではありません。人々の健康やウェルビーイング、環境、経済にプラスの影響を与えようとするデザインこそが、真の魔法を生み出すのです。
Buro Happoldは、エンジニア、コンサルタント、アドバイザーが集まる総合コンサルティング会社です。同社は45年以上前から、変化する世界のためにクリエイティブなソリューションを提供し、世界的な評価を確立してきました。エンジニアリング、テクノロジー、エコロジー、音響学など、幅広い分野の多様な専門家を結集し、建築、インフラ、環境など、さまざまなプロジェクトを支援しています。
Buro Happoldの各種プロジェクトでクリエイティブリードを務めるLinaka Greenswordさんは、こう語ります。「私たちはそれぞれ違う分野を専門としていますが、突き詰めれば、Buro Happoldの全員が思想家であり、クリエイターであり、問題解決者なのです。皆がコミュニティに社会価値をもたらすことを意識しながら、クライアントの役に立つクリエイティブなソリューションの提供を目指しています」
コンサルタントがプロジェクトに取り組む際には、生物多様性の保全、汚染や騒音が近隣住民に及ぼす影響、環境負荷を最小限に抑える原材料の調達など、さまざまな観点が考慮されます。そうした広範な観点の重要性を、クライアントに存分に伝えるのは難しいことです。そこで、Greenswordさん率いるクリエイティブチームの出番です。社内のコンサルタントと協力し、複雑な概念をわかりやすく伝えられるよう、大きなアイデアをビジュアルに変換することが彼女たちの役目です。
「Buro Happoldでは皆がクリエイティビティを発揮していますが、そのクリエイティビティを誰でも理解できるように伝える方法を考えるのが私たちの仕事です」とGreenswordさんは説明します。「私たちは全社のプロジェクトをサポートしていて、厳しい納期を迫られることも少なくありません。でも、急ごうとすることはありません。クライアントの感情に訴える必要があり、そのためにはビジュアルメディアを活用しなければなりません。Adobe Creative Cloudを活用すれば、ぐっと効率を上げられると同時に、芸術的なビジョンをクライアントに伝えるための手段も手に入ります」
メキシコシティ(メキシコ)
都市建設の未来を描く
Buro Happoldでサステナビリティを専門とするコンサルタントがパートナーとして参画したC40 Cities(世界大都市気候先導グループ)のレポート制作プロジェクトでは、建設業が気候変動に与える影響を緩和するのに役立てるため、効率的かつサステナブルな建設プロジェクトの実現のための行動につながる政策の提言を行いました。この「C40 Cities Clean Construction Programme」で、Greenswordさん率いるチームは、C40 Citiesイニシアチブが構想する明るくクリーンな未来の雰囲気を伝えるために、目指す都市景観のイメージ図を作成しました。
まずAdobe Illustratorで線を描画し、高層ビルや街路樹、カラフルな屋台の遠近感を表現するために複数のレイヤーを重ねました。下絵ができたら、Adobe Photoshopに移動し、壁面にテクスチャや色、ダイナミックなライティングを追加していきました。そして想像を形にする最後の仕上げとして、Adobe After Effectsでちょっとしたスクリーンワイプやアニメーションを加え、Instagramのリールとして使えるようにしました。
「明るい未来というイメージを伝えるために、とてもカラフルで楽しい雰囲気の色味を選びました。普段はAdobe Colorでパレットを作成することが多いのですが、Clean Constructionのプロジェクトでは、Adobe Frescoを使うことにしました。基本の色から始めて、水彩絵の具のようにブレンドして、各イメージ図に合った色味を探ることができました」とGreenswordさんは言います。
またGreenswordさんは、Buro Happoldの多くのクリエイティブプロジェクトと同様に、Adobe Stockを活用しました。クリエイターたちがストック写真をダイナミックなシルエットに変換し、街中で買い物をする人やサイクリングをする人、遊んでいる人を描きました。
Greenswordさんはこう語ります。「私たちはいつも、Adobe Stockを作業の取っ掛かりとして使っています。コピーを入れるスペースがある画像でも、生態調査用の特定の種類の木の画像でも、フィルター機能を使えば簡単にイメージ通りのものを見つけられます。また、いつも画像を丸ごと使うわけではありません。車1台だけ、あるいはベクター画像を1つだけ取り出して、色をつけたり、線の太さを変えたりして、最終成果物に溶け込ませることもあります。手描きで電気自動車を描くよりも、効率的に作業できて、届けたいメッセージを洗練させることに集中できます」
トロント(カナダ)
確かなクリエイティブの基盤の上に
Greenswordさん率いるBuro Happoldのクリエイティブチームは、自分たちのクリエイティブなビジョンをクライアントによりよく伝えるために、テクノロジーとクリエイティビティの限界を超える方法を常に模索しています。Greenswordさんたちは、Adobe XDの限界を押し広げ、クリエイターが難しいアニメーションのコーディングを行うことなく、技術分野で用いられる分解立体図を作成することができました。また、Adobe Acrobatにユーザーインターフェイスを導入し、PDFドキュメント内からもっとも関連性の高い情報を、さまざまなクライアントの関係者が探し出せるようにしました。
「良い仕事をすれば、さらなるチャンスが舞い込みます」と、Greenswordさんは言います。「私たちの仕事は常に過去の実績の上に成り立っています。常に成長し、進化し続けることで、より賢く仕事をして、もっとも革新的なアイデアをクライアントに伝えることができるのです」
この記事は2023年1月23日にGareth Maybankにより作成&公開された Buro Happold orchestrates the future of communities with creative and sustainable solutionsの抄訳です。
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