京都芸術大学にてFrescoセミナーを開催。学生と一緒にあたらしいお絵描き体験
Creative Cloudのクリエイティブツールはプロだけが使うものではありません。学生はもちろん、生徒や児童のみなさんも、早くからクリエイティブスキルを身につけることで、より有利に、早く自身のステップアップに繋げることが出来ます。
5月19日(金)、京都芸術大学の学生約100名に向けて「アプリを知れば芸術はもっと楽しくなる 無料で使えるプロ仕様のお絵描きツール『Adobe Fresco』」と題して、Frescoのセミナーを開催しましたので、ご紹介します。
Frescoの基本機能の紹介からスタート
今回セミナーを受講したのは京都芸術大学 情報デザイン学科の1年生から4年生のみなさん。日頃からイラストレーションを学び、日々イラストを描いている方もいれば、これからイラストレーションにチャレンジをしようとする方などその意欲は様々です。
本セミナーではFrescoを知って貰うことからスタート。Frescoはどんなことができるのか?Frescoの特徴はどんなものなのか?どのようにして使うのか?等、順を追って紹介しました。そして、実際にAdobe Frescoをご自身のiPadまたはiPhoneにダウンロードし、Frescoに触りイラストを描いて貰うことにチャレンジいただきました。
自身のiPadを使い、Frescoでの描き心地を試す学生達
iPhoneとiPadそれぞれをお互い貸しあいながら一緒に書き心地を試す姿も
学生と一緒にFrescoを学ぶ時間を共有
今回のセミナーの講師はわたし岩本だけではありません。
京都芸術大学在学中の4人の学生さんに事前にFrescoでイラストを描いていただき、今回のセミナーでその使い心地や使い勝手、良かった点やそうでなかった点などを自分の描いた作品と共に、思い思いに発表いただきました。みなさん慣れないことで緊張したかと思いますが、学生のみなさんにご協力いただいたことで、セミナー参加者全員の一体感と、そしてFrescoという製品に親近感が生まれたことを感じました。
Frescoの質感が好きだという中田あかりさん。水彩の絵具が筆のように伸びる感じが好きだという
雰囲気のある絵を描こうと、油彩ブラシを使った絵を披露してくれた山田萌瑛さん
「水彩ブラシを使うと意図しない色が出て面白かった」と、数点の絵を紹介してくれた4年生の日野千尋さん
Fresco Relayにも登場いただいたましろさん。この絵がどのように描かれ試行錯誤したかを紹介してくれた
どの作品も素晴らしいイラストで、クオリティの高さだけでなく、4名の学生が描いた作品はそれぞれの個性が際立ち、全く違う方向性のものでした。それは、4名それぞれがご自身の日頃のイラストのスタイルを見事にFrescoの機能を活用して作品を描いていただからでしょう。
「水彩ブラシは色が伸びるし、筆みたいな質感が好きです」「油彩で絵具を重ねてできる凹凸が、アナログみたいで面白い」など、Frescoの特徴でもある“デジタルなのにアナログのような書き味”をリアルに体感いただけました。
また、「Frescoは写真などの参照画像をアートボードの外に出しておけるのがとても便利」と、まるでFrescoのTipsのような“便利なテクニック”を編み出してくれた学生さんもいたりと、さすが芸術を学ばれる学生さんの吸収力に驚かされました。
アドビの製品担当である私の言葉だけでなく、同じ学校で学ぶ同年代の友人でありライバルである4人の学生さんからの紹介は、きっとセミナー受講いただいたみなさんの創造力に刺激を与えたことでしょう。
IllustratorやPhotoshop、未来のソリューションAdobe Fireflyも紹介
PhotoshopとIllustratorの最新機能を紹介
京都の写真を使った「コンテンツに応じた塗り潰し」のデモでは笑い声も
Illustratorの機能紹介では、“京都”という文字を使って「クロスと重なり」の機能紹介を、PhotoshopではAdobe SenseiのAI技術を使った「オブジェクト選択ツール」の紹介と、「空を置き換え」のデモを紹介しました。写真の曇り空が一瞬で青空に置き換わる様を見て“すごーい!”という驚きの声と共に壇上からみなさんの眩しい笑顔を見ることができました。みなさんのインスピレーションが動いたのではないでしょうか。
最後は今年3月にアドビが発表したジェネレーティブAI「Adobe Firefly」を、デモと動画を交えて紹介しました。
イラストを描く力を将来の自分の武器に
本セミナーを実施された、同大情報デザイン学科イラストレーションコース 山下光恵先生
セミナー終了後に、購入するiPadについて相談にきてくれた学生たち
京都芸術大学に通うみなさんはこれから社会に出て、デザインに関わる仕事に就きたいと希望する方も多いと思います。
「プロとしてイラストレーターを目指すためにイラストを学ぶだけでなく、“イラストを描ける力”はどんな職場でも重宝される」と、本セミナーを実施された山下先生は語ります。デザインの仕事をする上で、例えば簡単な挿絵が描けたり、打合せの場でレイアウトを描けたり、あるいはデザイン現場だけでなく会議や打合せの場でもささっと図案を描けたり、イメージを伝えるためにも簡単なイラストがその場で描けるということは、日々のコミュニケーションを円滑化し、そしてそれが自身の強みとなり活躍に繋がるでしょう。京都芸術大学はCreative Cloudを使った学習が出来る環境を整えておられます。同大は幅広い分野へ高い就職率を誇ります。それは、芸術を学ぶ学生が社会に出たときに必要な経験を十分に養うことができる環境と取り組みを実現しているからこそなのでしょう。
デザインの仕事をすることはたやすい事ではありません。多様なメディアに展開するためのデジタルスキルを養うことはもちろん、それを魅力的に展開するプレゼンテーションスキルや、企画力・アイデアも必要です。
Frescoだけに留まらず、是非Creative Cloudを活用してデザインスキルを養い、必要な知識を学んで行ってください。
セミナーに参加してくれた学生と先生方。Creative Cloudのポーズで記念撮影
デザインの世界は無限大です。今回学んだFrescoでイラストレーションが描けるということは、将来の自身のキャリアにとって重要なスキルとなるでしょう。是非Creative Cloudを活用して、ご自身のイラストレーションスキルと共に、才能を世界に羽ばたかせてください。
アドビは学生のみなさんへ、学校教育におけるクリエイティブスキル向上をサポートします。