大事なのはPCやカメラだけじゃない!動画編集をする時に捗るおすすめの機材や商品
みなさんこんにちは、SNS映像クリエイターのJohnsAn / じょんさん(TikTok : @john_pocket_vlog)です。今回で最終話となる第6回「大事なのはPCやカメラだけじゃない!動画編集をする時に捗るおすすめの機材や商品」についてお伝えします。
SNSへのアップや編集に慣れてくると、自分独自のルーティンや編集環境が確立されてきますが、実は導入するだけで今までよりも圧倒的に編集環境を快適にする 周辺機器やグッズがたくさんあります。今回はその中でも、私が実際に使用してみて①比較的安価に揃えられる ②導入して本当に良かった というものを目的別にピックアップしてみようと思います。
ノートPCの目線を高くしたいなら
ノートPCスタンド
まずはノートPCスタンドになります。大体1000~5000円前後で購入することができます。利点としては、基本的に見下ろす形になるノートPC利用時の目線を、デスクトップPCを利用する時のように高めに調整できます。そのため、長時間の作業でも姿勢が保ちやすくなります。また、動画編集はPCへの負荷が大きく、PCによっては冷却ファンが激しく作動することがあります。ノートPCスタンドを使うことで、ノートPCの下部に空間ができ、冷却効果を高めることができます。熱がこもらずに効率的な冷却が行われるため、ノートPCのパフォーマンスを安定させることができます。
注意点としては、あまりに目線を高くしすぎるとノートPCでのタイピングがし難くなります。そのため、どうしても目線を一定以上の高さにしたいというこだわりがある場合は別途キーボードとマウスを用意されることをおすすめします。
ノートPCの発熱が気になるなら
ノートPCクーラー
続いてノートPCクーラーになります。種類としては、ノートPCの底面を持ち上げるスタンドタイプや、PCの横に配置するタイプなどがあります。私はスタンドタイプのものを以前使っていました。スタンドタイプのノートPCクーラーは先ほどのノートPCスタンドと似ていますが 、本体にファンがついており冷却機能があるため、長時間の使用や負荷の高いタスクにおいて、ノートPCの冷却性能を向上させることが期待できます。 このように冷却効果を増強させることで、ノートPCの寿命を延ばすことができると言われています。
注意点としては、冷却のために電源を確保する必要があることです。新たにノートPCクーラーを導入する場合は電源のタイプを確認して、自分の作業環境に追加することが可能かどうか事前に確認をするようにしてください。
ショートカットを増やして快適に編集をしたいなら
多ボタンマウス
マウスは細かな操作に適しています。また、多ボタンのマウスでは各種ボタンにキーボードショートカットを適用することで、タイムラインのスクロールやカットの選択などに役立つショートカットをマウスから手を話すことなく効率的に行えるようになります。
編集のしすぎで手首が痛くなってしまうなら
バーティカルマウス
特徴的な形のマウスも併せておすすめします。私自身は1年ほど前までは先程おすすめした多ボタンマウスを使用していましたが、長時間の編集によって右手の手首が腱鞘炎になってしまいました。どうにかして手首にやさしく編集ができないかと考えていたところ、この形のマウスに出会いました。この形のマウスは”バーティカルマウス”と検索すると類似の商品が様々出てきます。
バーティカルマウスの利点は、手首や腕の自然な姿勢を保つことができることです。ペンを持つようにマウスを使用することができ、実際に私は腱鞘炎の症状が治りました。ぜひ手首の痛みに悩んでいる方は導入してほしいマウスです。
音声に集中して編集するなら
ワイヤレスイヤホン & 有線イヤホン
もはや持っていない人の方が少ないかと思いますが、イヤホンも改めておすすめです。ワイヤレスイヤホンはコードがないため、編集時に自分の好きな姿勢で作業することができます。ただし、ワイヤレスイヤホンは種類によっては動画編集時にわずかな音ズレが発生する可能性があります。その点、有線イヤホンは音ズレが発生することが基本的に無いため、ワイヤレスイヤホンを普段使っている場合は予備として有線イヤホンを用意することもおすすめです。
また、Tipsになりますがどちらのイヤホンを使用して編集をするにしても、動画を書き出す前にイヤホンを使わずにPCのスピーカーから直接音声をチェックすることも大切 です。なぜなら、イヤホンを使用する時とスピーカーから直接音声を聞くときでは微妙に音の聞こえ方が異なるためです。動画を書き出す前に、イヤホンとPCのスピーカーの両方で確認するようにしてください。
足の疲れを軽減したいなら
フットレスト
作業環境にもよりますが、編集作業中に足が疲れることがあります。様々な原因が考えられますが、私の場合フットレストを導入することで作業が快適になりました。
以前まで私も気にしていなかったのですが、机の高さに椅子を合わせた際に、足元が地面にしっかりと着かずに作業を続けていました。そうすると、次第に太ももが圧迫されて足全体が疲れてきます。そこでフットレストを使用し始めると、足の高さが高くなって長時間の作業でも足が以前のように疲れることが少なくなりました。
動画編集とフットレストはあまり結びつかないかもしれませんが、足の疲れを感じる方はぜひ導入を検討してみてください。
編集画面を大きく表示したいなら
外部ディスプレイ
こちらも主にノートPCを利用している方向けになりますが、動画編集時には大きなディスプレイの利用がかなりおすすめです。ウィンドウを複数開いたり、タイムラインをより長く表示させたりできます。また、プレビューの際のウィンドウも大きく表示できるため、細かな編集やエフェクトの確認も容易になります。ノートPCでの作業に慣れている方にこそ、外部ディスプレイを利用した編集も体験してもらいたいです。
また、外部ディスプレイのサイズは個人的には21~27インチくらいがおすすめです。21インチより小さくなるとノートPCの画面とあまり差がないですし、27インチ以上になると今度は画面が大きすぎて逆に視線の移動が増えて疲れてしまう可能性があります。
番外編① 書籍
ここからは番外編として今までのような機材とは異なり、Premiere Proを編集する際に手助けになるものや自分が伸ばしたいSNS別に用意しておくと良いものを紹介いたします。
Premiere Pro教本
どの分野にも共通して言えることですが、独学をする場合は学ぶ対象の独特の言葉遣いを学ぶ必要があります。つまり、Premiere Proを学ぶ時にはPremiere Proや動画編集に関する言葉を知らないと学ぶのが困難になります。自分がこれからしたいことをどのような言葉で表現するかを理解しているかはとても大切な要素です。
「まだ自分は動画編集における言葉を知らないな」という場合は、Premiere Proの教本を常に手元に置いておくことがおすすめです。ウェブ記事や動画教材と違ってパラパラとページをめくって「こんなことができるんだ」と気付けたり、「この編集・操作はこういう言葉で表すのか」と知ることができます。
自分が興味のある分野のSNS関連の書籍
自分の興味のあるSNS関連の書籍を購入することで、自分が伸ばしたい分野において必要な知識を得ることができます。一口にSNSと言っても、各SNSには共通している部分と異なる部分が必ずあります。そのため、どのSNSを始めるにしても参考になる書籍を一冊でも買っておくことをおすすめします。幸いYouTube、Instagram、Twitter、TikTokなど主要SNSにはそれぞれ役に立つ書籍が数多く発売されているので、皆さんの助けになるはずです。
番外編② Adobe公式チュートリアル
Adobe公式のチュートリアルも紹介いたします。Adobe公式のチュートリアルは記事や動画のものなど沢山ありますが、公式が公開しているためどれも信頼性が高いことが特徴です。チュートリアルは様々なページがありますが、今回は2つのチュートリアルをピックアップして紹介いたします。
Creative Cloud Premiere Proを学ぶ
Creative CloudのページにはPremiere Proに関する記事(Tips)がとても分かりやすくまとまっています。最新のアップデートに関するTipsや、基本的な操作方法や動画編集を始めたばかりの頃はよく悩んでしまう分野に関しての情報がたくさんあります。また、ソート検索も使えるので、各種記事をPremiere Proの習熟度別に表示させたり、表示順を新着順・タイトル順に並べ変えることもできます。
Premiere Proことはじめは、Premiere Proのオンライン講座です。Tipsのように1トピックごとに知りたい編集のコツが短くまとめられているのではなく、より体系的にPremiere Proを学ぶことに適しています。講師が丁寧にPremiere Proの画面を操作しながら解説をしていますので、初心者でも安心して学ぶことができます。
今年2023年春から、「これからデザインや動画編集をはじめたい」という初⼼者の⽅を対象とした短期完結型のアドビ公式オンラインスクールがスタートしました。Premiere Proだけでなく、IllustratorやPhotoshopなどのコースも選択できます。
第一線で活躍する講師から、週に2回の講座を約10週間学ぶコンテンツとなっており、Creative Cloud有償メンバーなら完全無料で学べるとてもお得な講座です。興味がある方はぜひ確認してみてください。
最後にCreative Cloud 道場も紹介します。Creative Cloud 道場は、毎週木曜夜8時からPremiere Proに限らず、Adobe製品を使ってクリエイティブをしている様々なクリエイターをゲストに迎えて生放送するAdobeのインターネット番組です。 実際にそれぞれの場で活躍しているクリエイターが、どのように考えて創作をしているかなど、ここだけで聞くことのできるTipsなども発信したりしているので、楽しい中にも学びの多い番組です。ぜひ皆さんも毎週チェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は動画編集をする時におすすめの機材や商品を解説しました。上記意外にも沢山の機材や商品を試してきた私が厳選したものですので、興味が沸いた方はぜひ参考にしていただければと思います。
そして今回で「これからあなたもSNS動画クリエイター!知ると捗る動画制作のコト」の全6回の連載が終了しました。YouTubeやTikTokなどの動画系SNSが一般的になり、今や誰でもクリエイターとして活躍できる時代です。ぜひ皆様も今回のブログを参考にしていただき、SNS動画クリエイターとして活躍していただければ幸いです。