代々木アニメーション学院にてFrescoセミナーを開催。多様な表現力と可能性を手に入れよう

机に並んだ人々 中程度の精度で自動的に生成された説明

Creative Cloudのクリエイティブツールはプロだけが使うものではありません。学生はもちろん、生徒や児童のみなさんも、早くからクリエイティブスキルを身につけることで、より有利に、早く自身のステップアップに繋げることが出来ます。

7月19日(水)、代々木アニメーション学院の学生500名以上に向けて「アドビが提供するプロ仕様のお絵描きツール『Adobe Fresco』を使って“初夏”を描いてみよう」と題して、Frescoセミナーを開催しましたので、ご紹介します。

全国の校舎をオンラインで繋いでの同時開催

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オンラインで繋いだ全国各校舎の様子

本セミナーは代々木アニメーション学院・池袋校でのリアル開催に加え、全国校舎をオンラインで繋いでの大規模開催となりました。セミナーを受講したのは当学院のイラスト科、マンガ科、デジタルコミック科、イラスト保育Wスクール科に在籍する1年生から3年生(3年生は高等部のみ)。卒業後に希望する就職進路に向けて、専門的な学びを日々行っているみなさんです。
当学院ではイラストの授業をFrescoではなく別アプリで学んでいます。本セミナーではまずFrescoを知って貰うことからスタートしました。普段使っているアプリと比べどんな違いがあるのか?Frescoの特徴はどんなものか?どのような作品が描けるのか?等を紹介しました。

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チュートリアルからFrescoの基本操作を学ぶ

話を聞きながら熱心にメモを取る姿も

プロのイラストレーターと一緒にFrescoを学ぶ

今回のセミナー講師はわたし岩本に加え、当学院の現役講師であり、デザイナーであり、イラストレーターでもあるヤナギリュータ先生と、当学院の卒業生でゲーム会社で2Dデザイナーとして活躍する申惠潾(シンヘリン)さんのお二人にご協力いただきました。
お二人には事前にFrescoでイラストを描いてもらい、本セミナーで披露いただきました。「アナログの表現から生まれる偶然性がおもしろい。水彩ブラシを使った雲の表情などは他のアプリではできなかった表現」(ヤナギ先生)「UIがシンプルで使い易い、反転もスムーズで早いのも助かる。ペンの種類が多くてとても驚いた。雲を描くのが苦手な自分は、雲のブラシがあってとても助かった」(申さん)など、実際にFrescoで描いた使い心地や、普段使っているアプリとの違い等、率直な感想を紹介いただきました。

デスクトップコンピューターの画面 自動的に生成された説明

アドビのブログでも紹介しているヤナギ先生がFrescoで描いた作品

デスクトップコンピューターの画面 自動的に生成された説明

当学院の卒業生、申惠潾さんがFrescoで描いた作品

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モニターに映るタイプラプス動画を熱心に見つめる学生たち

お二人の作品のタイムラプスを見る時間では、真剣な眼差しでモニター画面を見つめる学生の姿が見られました。プロのイラストレーターのメイキング動画を見るというのは、それがどの様な工程を経て描かれるのか、どんなツールやテクニックが使われているのか、動画の中にリアルなヒントやアイデアなど多くの要素が盛り込まれており、学生にとってこれ以上ない教材となったはずです。

ヤナギ先生と申さんの作品についてはブログで詳しく紹介しています。是非ご覧ください。
ヤナギリュータ「メカの質感もスムーズに描けるAdobe Fresco」

Frescoで“初夏”を描いてイラストコンテストに参加

授業の後半では“初夏”をテーマにFrescoでイラストを描き、アドビが開催している「Adobe Frescoイラストコンテスト」にチャレンジいただきました。初めて使うアプリに戸惑いもあったと思いますが、いつも身近にいるヤナギ先生からのレクチャーや、タイプラプスを見てイメージを膨らませることができたことも、アプリをスムーズに使えることに繋がったと思います。すぐさまイラストを描き始める学生のみなさんの吸収力と集中力には大変驚きました。
Adobe Frescoイラストコンテストはこちらから

申さんは「学生の時からコンテストは参加した方が良い、イラストはなるべく世に出した方が良い」と話します。学生の頃から多くの作品をソーシャルなどで発信し、それをきっかけに仕事の受注という結果に繋げてこられました。自身の経験による説得力あるアドバイスは学生にとって刺激になったでしょう。

机の上のノートパソコンを見ている人々 中程度の精度で自動的に生成された説明

手を止めることなく高い集中力でFrescoに向き合う学生たち

アプリを習得して多様な表現力を手に入れる

代々木アニメーション学院は、アニメ・エンタメ業界で活躍する多くの卒業生を輩出しています。学生の創造力と表現力向上の注力に加え、高い専門スキルを持つ講師陣による業界で必要なノウハウが活かされた授業や、実践に即したカリキュラムがそれを実現しているのでしょう。
ヤナギ先生は「あるものだけで絵を描く」という経験を伝えます。ツールに依存するのでなく、手元にあるツールで、どうしたらその表現が実現するのかを試行錯誤することが、自身のスキルアップとなり、実力へと繋がります。
セミナー終了後のアンケートでは「創作ツールの幅や知識が広がった」「普段使っているソフトとは違った機能やツールがあり、表現の幅が広がると感じた」「様々なアプリ使うことの必要性を理解することができた」等の声も多数いただきました。Frescoをはじめ、イラストを描くためのアプリは様々ありますが、全てのアプリはみなさんの創造を実現するための“道具”です。道具の特徴を見極め、それをどのように活用するかは、みなさんのアイデア次第です。アプリを使い分けることで表現の幅、創造性は限りなく広がります。今回のセミナーでそこに気づきがあったことは、未来の可能性を秘める学生のみなさんにとって貴重な経験になったのではないでしょうか。

また、「水彩機能がとても魅力的だった。すごく楽しかった」「アナログのような質感で絵を描くことが出来た」「リアルでアナログ感がすごく好き。これからたくさん使ってみようと思う」という声も多く、ライブブラシが実現するアナログ感のあるリアルな表現が、デジタルネイティブ世代に新鮮に映ったことも印象的でした。

ノートパソコンで作業をしている子供たち 中程度の精度で自動的に生成された説明

写真を下敷きにしてイラストを描く方法を質問しにきてくれる学生

椅子に座っている人たち 中程度の精度で自動的に生成された説明

セミナーに参加してくれた学生のみなさんと、イラスト科 学科長の中泉達也先生

アプリの選び方も、表現の手法も、正解はひとつではありません。様々なアプリにチャレンジし、ご自身に合う形を積極的に見つけてください。それは無限の表現力となり、社会に出たときの自身の大きな強みになるはずです。
今回のセミナーをきっかけに、Frescoをイラストを描くための選択肢の1つとして、是非ご自身の“道具箱”に入れてください。そしてそれがみなさんの将来の活躍に繋がれば幸いです。

アドビは学生のみなさんへ、学校教育におけるクリエイティブスキル向上をサポートします。