GEG 新宿Shinjuku x AELセミナーを開催。フォントを知って、教育現場でより表現力豊かなコミュニケーションを
みなさんは「Adobe Education Leader」をご存じでしょうか?アドビ製品を活用し、未来に活躍する子どもたちの「クリエイティブ デジタルリテラシー」を育成する先進的な学びを実践し、広める先生方の認定制コミュニティです。今年2023年には28人の先生がAdobe Education Leaderに認定され、活躍されています。
7月28日(金)、Adobe Education Leader有志による「GEG 新宿Shinjuku x AELジョイントイベント」にて「伝える・伝わる『フォント』の使い方」セミナーを実施しましたので、ご紹介します。
本イベントはリアル開催に加えて、オンラインでの併催。本イベントを取りまとめる、和光中学高等学校の小池則行先生
Demo Slamを紹介する東京都立本所高等学校の高瀬浩之先生
本イベントはToo本社ビル内The Gallery Tooでのリアル開催に加え、オンラインとの併催となり、全体で約30名の先生方が参加されました。
イベント冒頭ではDemo Slamの紹介が行われました。Demo Slamとは、教育に活用できる新しいテクノロジーや授業実践などを独創的なプレゼンテーションを織り交ぜて分かりやすくデモンストレーションして紹介するコーナーです。東京都立本所高等学校の高瀬浩之先生と、Adobe Education Leaderの1人でもある和光中学高等学校の小池則行先生による、軽快でユニークなデモンストレーションで少し緊張感のあった会場内が明るく和やかになりました。
文字を彩るフォントを知って、より豊かな表現力を手に入れる
同じ文字でも“フォント”を使うことで多彩な表現力が生まれることを紹介
セミナー内容を自身のパソコンに熱心に記録する先生方の姿
今回のイベントの特集では「伝える・伝わる『フォント』の使い方」と題して、“フォント”の基礎情報をわたし岩本から紹介しました。
普段の生活の中で、“文字”を通じたコミュニケーションは日々行われています。学校においては、プリントやスライドの作成を紙面上やデジタルで行うことは日常的なことでしょう。フォントを知り、適切に使い分けることで、児童や生徒、学生が教科書や資料をスムーズに理解できるという可読性の向上だけでなく、個性や雰囲気の演出、情報の整理と視覚的な分かりやすさなど、様々な角度からその効果を発揮します。
本セミナーでは、文字を彩る“書体”と“フォント”にフォーカスを充て、日本語環境にある書体の種類や、フォントを使うとどのような表現が可能なのかを、スライドを見ながら体感いただきました。
会場内では、セミナー内容をパソコンにメモをとる姿や、うんうんと大きく頷く先生の姿などが見られ、熱心に話に耳を傾ける先生方の高い吸収意欲と向学心が窺えました。
Adobe Expressを使ったワークショップでフォントの使い方を実践
Adobe Expressを使った事があるかどうか尋ねると、約半数の手が上がった
真剣な眼差しでAdobe Expressを使ったクリエイティブに向き合う姿
後半ではAdobe Expressの紹介を行いました。Adobe Expressは、学校で利用するグラフィック、写真、動画を使ったビジュアルコミュニケーションに必要なすべてがひとつになった、オールインワンアプリです。基本紹介に加え、ベータ版に加わった新機能紹介として、Fireflyのテクノロジーを使ったテキスト効果や画像生成をデモを交えて見ていただきました。
ワークショップでは、自己紹介のスライドを作ることをテーマに、フォントをどのように活用して自身の個性を表現するか、試行錯誤しながら実践いただきました。Adobe Expressを使ったことがある先生は約半数で、初めてアプリを触る先生方も多く、パソコンの画面に集中してワークショップに取り組んでいただき、操作を通じてその利便性と表現力を体感いただきました。
イベント終了後のアンケートでは、「使ってみると楽しく、デザインに苦手意識のある生徒でも取り掛かりやすいと思った」「AIが楽しい!子どもたちにも解放してあげたい(※)」「上手く使えて良かった。学校で使ってみたい」などの感想も多く、Adobe Expressによるクリエイティブ制作を実感いただくと共に、先生方の教育に対する熱い思いを感じることが出来ました。
(※)小中高校向けのAdobe Expressでは画像生成機能はご利用になれません。フォント生成機能は今後含まれる予定です。
Expressの使い方をサポートする、Adobe Education Leaderの鎌倉学園中学校・高等学校/慶應義塾普通部の柴田直樹先生
ベータ版の新機能、FireFlyのテクノロジーを使ったテキスト効果を駆使して制作をする先生
ワークショップ後には各所から力作が出そろい、全員でそれを共有し観察
フォントを知り、使い分け、より適切なコミュニケーションを
“文字”は人から人への情報伝達において普遍的な存在です。“フォント”はその文字に多くのメッセージを乗せることのできる“便利”な存在です。教育現場における適切なフォントの選択は、情報伝達や学習の効果を高めるだけでなく、学習環境をより魅力的にし、児童や生徒、学生の学ぶ意欲を高めることに繋がります。様々なシーンで活用できる多彩なフォントを提供しているAdobe Fontsは、そのコミュニケーションをサポートしていきます。
「各書体の違いによって言葉の伝わり方が決まることを改めて意識するようになった」「自分のイメージに合わせてフォントを変えるワークは、子ども達にも行いたいと思った」「フォントについての知識がアップデートされた。特に“書体”と“フォント”の扱いの違いは意識しなければ生徒に伝わらないので、正しく使い分けたい」など多数の感想をいただき、書体とフォントへの理解が深まったことが感じられました。
イベントでは終始真剣にセミナー内容と実践作業に集中する先生方
本イベントを実施されたみなさんと、イベントに参加いただいた先生方
“文字”を通じた現代のコミュニケーションはより便利で効率的になった一方で、新たな課題や挑戦も生じています。大切なのは、テクノロジーを活用しながらも、相手への思いやりや信頼性を大切にし、適切なコミュニケーションを築いていくことではないでしょうか。
本イベントに参加いただいた先生方を始めとし、新しいテクノロジーと必要な知識を日々学びながら、教育に情熱をもった先生方がいまの教育現場を支えていることを、わたし自身実感しました。児童、生徒、学生たちの将来の成長と能力を育む教員の方々に、是非今回のイベント内容を活用し、教育の質向上に役立てていただけると幸いです。
アドビでは、子どもたちの創造性を育成する教育現場での活動や、先生方のICT活用の取組みを今後も支援いたします。