【海外事例】WHOlives、ユタ大学の学生、アドビが協力して、世界中で清潔な水の供給を推進

複数の少年たち 自動的に生成された説明

ユタ大学は、学生がチャンスを活かして夢を実現できるよう支援することを理念としています。1850年に創立され、毎年3万人の学部生と大学院生がここで学んでいます。David Eccles School of Businessでは、学生の目標達成をサポートする重要な手段として、スキルの向上、企業や地域のリーダーとの交流、周囲との差別化を実体験を通して促しています。

この3年間、David Eccles School of BusinessはNPOのWHOlivesおよびアドビと手を組んで、清潔な水を世界に供給することの必要性を訴える活動をおこなっています。Social Impact Challengeでは、2~3人の学生がチームを組み、オンラインツールのAdobe Expressを使って1週間でWHOlivesで活用する資金調達ページをデザインします。

David Eccles School of Business has teamed with nonprofit WHOlives and Adobe to raise awareness for the need for clean water worldwide.

ユタ大学David Eccles School of Businessで情報システムプログラム学長を務めるChong Oh氏は次のように述べています。「学生は、WHOlivesの偉大な目的の実現を手伝いながら、Adobe Expressを使ったデジタルストーリーテリングのスキルを学びます。この活動は、すべての人にとって有意義なものです」

より幸せな将来の設計

WHOlivesは、世界の水危機を解決するという使命を掲げて2010年に設立されたNPO組織です。その最重要プログラムであるVillage Drillは、ポータブルな手動操作型でありながら地下水源まで掘り進み、離れた地域にも清潔な水を供給できるパワーを持つドリルです。清潔な水がすぐに得られれば、健康面と衛生面が改善されると同時に、女性や子どもが時間をかけて遠くまで水を汲みに行く必要がなくなります。

David Eccles School of Business has teamed with nonprofit WHOlives and Adobe to raise awareness for the need for clean water worldwide.

「大学生との共同作業はいいものです」とWHOlives業務部長のMike Anderson氏は言います。「ドリルの開発やwebサイトのでデザインを手伝ってもらいました。熱心ですし、新鮮なアイデアも出してくれてありがたいです。これまでのやり方に一切とらわれないため、新しい発想で進化し続けるよう後押ししてくれることもよくあります」

Social Impact Challenge 2022はワークショップで始まり、そこで学生チームはプロジェクトの要件を学ぶとともに、デザインの原則に関する基本的な講義を受けました。そのデザインワークショップを通じて、わかりやすいwebサイトのデザイン、ブランディング、マーケティングの背景にある考えや心理を理解すると、その後1週間でそれらの原則にもとづいて見る人の注目を集める魅力的なwebサイトを作成しました。

「こうしたコンテストには、ビジネススクールの学生だけでなく、ユタ大学の学生全員を参加させたいです。あらゆる仕事で役に立つ実体験とデジタルリテラシーの訓練を得ることができます」とOh氏は言います。「学生でもプロ並みのすばらしいwebページを簡単に作成できるAdobe Expressは、このコンテストに欠かせないソリューションです。Adobe Expressを使うことで、学生はテクノロジーに慣れ、将来デジタル分野に進む自信をつけていきます」

水の供給から世界を変える

Social Impact Challenge 2022には、全17チーム75名の学生が参加しました。その内、ユタ大学韓国キャンパスから参加したひとつのチームは、英語、韓国語、スペイン語バージョンから成る国際色豊かなデザインを作成しました。取り組み方はチームごとに少しずつ異なりましたが、テキストを補ってWHOlivesのメッセージをわかりやすく伝えるための大胆なビジュアル、埋め込み動画、見やすいグラフィックをアドビアプリで簡単に組み込みました。

David Eccles School of Business has teamed with nonprofit WHOlives and Adobe to raise awareness for the need for clean water worldwide.

2022年の最優秀デザインは、グラフィックデザインを学ぶTrish Luu氏と情報システムを学ぶAbigail Joyce Salamera氏、Sally Tran氏の作品でした。Salamera氏は授業課題でAdobe Expressを使ったことがありましたが、馴染みがあるのは動画制作のみで、webページは初めてでした。

「Adobe Expressはとても使いやすく、特にwebページを作ったことがない人にとって優しいツールです」とLuu氏は言います。「Abbeyがいくつかアドバイスしてくれたこともあり、Sallyと私はすぐにデザインを開始することができました」

Salamera氏は次のように付け加えます。「カラーやフォントなど、デザインのブランド要素すべてを確立して、デザインのあらゆる要素でそれらを再利用できたことがよかったと思います。webページに加え、ビデオとマーケティングキャンペーンの骨子も作成しましたが、ブランディングによって、すべての外観に統一感を持たせることができました」

最優秀デザインは、「水の供給から世界を変える」というコンセプトで作成されました。このwebページには、水の供給がケニアに住む女性と少女にもたらす変化に焦点を当てたショートストーリーとビデオが取り入れられています。付随するマーケティングキャンペーンでは、わかりやすいCTAを設定して来訪者に交流、共有、支援を呼びかけています。

「みんなで情報をやり取りしながら協力してデザインを進めるという、徹底した共同デザイン作業でした」とTran氏は説明します。「WHOlivesの来訪者のつもりで、WHOlivesについてどのような興味があるか、詳しく知りたいと思ったきっかけは何かといったことを考えてみて、クリックして読んだり共有したりしたくなるようなものを作ることを目指しました」

清潔な水をみんなに

ユタ大学は、清潔な水の必要性を世界に訴えながら、学生の意欲を高めるコンテストを今後も毎年開催することを計画しています。

「学生との共同作業は刺激的です。来年はどのようなアイデアを出してくれるか、とても楽しみです」とAnderson氏は言います。「このユタ大学、アドビとのコラボレーションでは、学生、教員、地域のパートナーと共に清潔な水の必要性を訴えています。Village Drillsでは、これまでに約1,100万人に成果をもたらしました。パートナーの協力のもと、今後さらに数百万人を支援したいと考えています」