【海外事例】VCU:学生の創造性発掘をAdobe Creative Cloudで後押し
多くの人がスポーツと芸術は対極にあると考える中、バージニアコモンウェルス大学(VCU)は、次世代のアスリートとスポーツ界のプロの支援における創造性の重要性を唱えています。今後のプレーについて創造的に考えたり、試合や練習に向けてメンタルの準備をしたり、ファンや他のアスリートにチームをアピールしたりといった場面で、学生アスリートが成果を挙げるには、創造性と芸術性が重要な役割を果たします。
VCUは、幅広い学業の経験とイノベーションを通して将来のキャリアに向けて準備するという教育方針のもと、AdobeCreative Campusとして、すべての学生にAdobe Creative Cloudのライセンスを無償配布し、パワフルな業界標準クリエイティブアプリへのアクセスを提供しています。これにより、学生アスリートは芸術性と創造性を身につけ、スポーツキャリアでの成功に活かすことができます。
スポーツリーダーシップにおける創造性
VCUスポーツリーダーシップセンターは、スポーツ界の次世代リーダーを育成しています。業界最高水準と高く評価されるその12か月間の大学院課程は、大学院生をスポーツ界の変化に備えさせるための対策に力を入れていることから、Adobe Creative Cloudアプリを組み込んだ授業をカリキュラムの柱としています。
VCUスポーツリーダーシップセンターでコミュニケーション&エンゲージメント部ディレクターを務めるGreg Burton氏はこう述べています。「スポーツ界にいる卒業生の話では、アドビアプリの基本的な操作ができるだけでも強みになるとのことです。学生を次世代グラフィックデザイナーにする必要はありませんが、考えを伝え、活動を売り込み、雇用主にとって役立つコンテンツを作成できる能力と自信を身につけさせたいと考えています」
スポーツリーダーシップ修士課程の学生は、通常Adobe Express、Photoshop、およびInDesignを使用してプレゼンテーションやSNSの投稿、提携組織のスポーツイベント宣伝用のグラフィックを作成しています。試合の撮影や遠征後のアスリートのインタビューなど、出先で作業をすることが多い学生は、Adobe Premiere Rushもよく使用します。コンピューターがなくてもスマートフォンでビデオをすばやく編集して投稿できます。
「Adobe Expressはとても使い勝手がいいですね」とBurton氏は言います。「どこにいても洗練されたブランドのビジュアルを迅速に作成できるので、学生が業界の問題を解決するのに理想的な製品です。学生たちには、Adobe Creative Cloudアプリでアピール力を高めて希望する仕事に就いてもらいたいと思います」
芸術を通して内省を促進
学生アスリートの生活にストレスはつきものです。元学生アスリートで現在は美術の助教を務めるRon Johnson氏は、アスリートがクリエイティブスキルを磨いて感情の表現方法を見つけるのにアートが効果的だと考えています。
Johnson氏はこう述べます。「アスリートが話題にするのは、肉体的なトレーニングのことばかりです。精神的なトレーニングについては語りません。クリエイティビティは、あらゆる学生の批判的思考と健康を促進するのに有効ですが、アスリートにとっては特に効果的だと思います」
Johnson氏が経営するThe Abstract Athleteとビジネスパートナーは、アスリートとアーティストが芸術表現を通して互いに学び合える場を設けています。同じ概念にもとづくVCUの芸術・スポーツコースでは、同氏がアーティスト、アスリート、およびあらゆる分野の学生に、メンタルヘルスなどに関する読書や散歩などの活動を通して刺激を得ることによって肉体と創造力の両方を使うよう指導しています。
詩から絵画まで、好きな手段で表現するように言われても、多くの学生はAdobe Creative Cloudを使用してデジタルアートを作成します。PhotoshopとLightroomを使って、心に響く写真を編集する者もいれば、Auditionで録音を編集する者、Illustratorでオリジナルのグラフィックを作成する者もいます。
「大事な日を前に眠れない夜、落書きをして心を落ち着かせたという学生アスリートもいれば、オーディエンスを開拓するためのセルフプロモーション方法を理解しているアスリートからインスピレーションを得るアーティストもいます」とJohnson氏は言います。「私にとって、アーティストとアスリートは対極の存在ではありません。分けて扱いたくなりますが、両者が互いに学び合える方法はいくらでもあります」
VCUスポーツリーダーシップセンターの大学院生であるTerran Hubbuard氏、Claire Evko氏、Andrew Stoddard氏、Isham Harris氏、Jan Elsner氏。
多分野にわたるスキルを磨く
VCUは引き続き学生の自己主張を促す新しい方法を探っています。一例を挙げると、VCUスポーツリーダーシップセンターの大学院生と卒業生は、VCUの学際教育センターであるVCU da Vinci Center for Innovationと協力し、Adobe ExpressとAdobe Portfolioを使用して「Black Lives Matter」運動に対する考えを表明しました。
Digital Innovation for the da Vinci Centerの責任者であるAndrew Ilnicki氏はこう述べます。「美術やデザイン専攻の学生だけでなく、すべての学生が創造性を必要としています。複数分野のスキルを磨けば、目標達成に向けてしっかり自分を支えることができます。ここのプログラムを受講している多くの学生アスリートは、パーソナルブランドを確立し、戦略を伝え、チームを売り込むためにストーリーテリングのスキルを磨こうとしています。これはVCUの作戦の成果です」
VCUとそのAdobe Creative Campusとしての取り組みについて詳しくはこちらをお読みください。