福岡工業大学にてハンズオンセミナー開催。Photoshop、Illustrator、Substance 3D collectionの基礎を学び最新のクリエイティブ体験を

パソコンの画面 低い精度で自動的に生成された説明

Creative Cloudのクリエイティブツールはプロだけが使うものではありません。学生はもちろん、生徒や児童のみなさんも、早くからクリエイティブスキルを身につけることで、より有利に、早く自身のステップアップに繋げることが出来ます。

8月7、8日の2日間、福岡工業大学の学生に向けて「アドビの王道『Photoshop』『Illustrator』。今注目の最新技術『Substance 3D collection』〜基礎から楽しく学べるハンズオンセミナー!〜」と題してセミナーを開催しましたので、ご紹介します。

部屋の中でコンピューターを使っている人々 中程度の精度で自動的に生成された説明

Photoshopを使った経験を尋ねると半数の学生の手が上がった

今回セミナーを受講したのは情報工学科や社会環境学部など各学科に在籍する1年生から4年生。希望する就職先で活躍すべく、必要な知識やスキルを日々学んでいる学生です。
福岡工業大学に通う学生のみなさんは、卒業後の進路として上場・大手・中堅企業をはじめ、幅広い分野で就職をされています。本セミナーに参加したみなさんに希望する進路について質問すると、多くの学生が情報機器/メーカー、流通/情報通信サービスへ就職を希望していると挙手しました。

では何故、デザイン業界での就職を希望していないのに、クリエイティブの授業が必要なのでしょうか?
Creative Cloudで養うクリエイティブスキルとデザイン知識は、デザイン業界や印刷・出版などの専門業界にだけに求められるスキルではありません。クリエイティブスキルは今や、どのような職場や職種でも非常に重要となっており、今後もその傾向は強くなっていくでしょう。本セミナーでは、企業が採用人材に望むクリエイティブスキルのニーズが過去10年で4.2倍に増加しているという過去の統計結果を交えながら紹介しました。

参考
企業採用担当者の7割以上が、求職者の「クリエイティブツールスキル」を重要視

IllustratorとPhotoshopの基礎知識を学び、最新機能を体験

デスクの上のパソコンと人 自動的に生成された説明

Photoshopに搭載されているAI機能や最新機能を体験

屋内, 人, 電子機器, コンピュータ が含まれている画像 自動的に生成された説明

テキストプロンプトから新しいオブジェクトが生成される「Adobe Firefly」の技術を真剣に見つめる姿も

アドビ製品に触れるのが初めての学生も多く、デジタルでのクリエイティブをこれから学んで行くみなさんです。本セミナーでは、アプリの基礎を知ることから始め、実際アプリを触りながら一つ一つの工程をゆっくり丁寧に操作していくことで、一緒に学び、アプリを“楽しむ”事を重点に置いて実施しました

1日目はわたし岩本が講師として、PhotoshopとIllustratorのセミナーを実施しました。Photoshopで出来ることは何なのか?Illustratorとの違いは何なのか?などの基礎知識を学びました。
IDを持っていれば誰でも無料で使う事の出来る「Adobe Stock」から “猫”の写真を使い、「コンテンツに応じた塗り潰し」や「空を置き換え」機能を体験。学生のみなさんの吸収力が高く、すぐに機能を覚えていただきました。制作を進める中で、操作に躓くと、自身のスマホで調べてすぐさま課題をクリアする学生の姿も見られ、問題解決力の高さには驚きました。ニューラルフィルターの機能を使って顔写真を様々に変化させる時間では、学生のみなさんの笑顔がみられ、アプリへの興味が高まった様子が感じられました。セミナー後には、今回紹介したAdobe Senseiの機能はどこで学べるのか?と質問に来てくれる学生もいたりと、Photoshopへの関心と学習意欲の高さが窺えました。
また、最新の生成AIのテクノロジー「Adobe Firefly」を体験する時間では、わたしのデモを参考にしながら、学生のみなさんが思い思いに自身の写真を加工し、最新のクリエイティブを楽しむ様子が見えました。

Illustratorでオリジナルの名刺制作にチャレンジ

屋内, 天井, テーブル, 窓 が含まれている画像 自動的に生成された説明

Illustratorの基礎知識をスライドと動画を見ながら学ぶ

机の上のパソコンと椅子に座っている人たち 中程度の精度で自動的に生成された説明

講師の画面と自身のパソコン画面を交互に見ながら、集中して名刺作成に取り組む姿

後半のIllustratorのセミナーでは、テンプレートを使って自身の名刺を作ることにチャレンジいただきました。
基本操作を学びながら制作を進めていく過程では、レイヤー構造の理解に苦戦する様子もありましたが、わたしと一緒にアプリを操作して課題をクリアすると「なるほど!」とすぐさま理解が進み、次のステップに行くことができました。理論だけでなく、実際の機能やテクニックを実践的に学ぶことでよりアプリの理解が深まるのは、ハンズオンセミナーならではでしょう。

また、Adobe Fontsを紹介する時間ではサイト内の様々なページをじっくり閲覧する学生の姿が多く見られました。自身のパソコンに入っているフォント以外も使える自由度と、豊富なフォントバリエーションと表現力を感じていただけたのでは無いでしょうか。実際に出来上がった名刺作品には、自身の個性を表現するフォント選びに注力したことが窺える個性的な作品が出揃い、学生のみなさんの創造力が発揮されました。

コンピューターを使っている子供 中程度の精度で自動的に生成された説明

チュートリアルを使って“レモン”の制作にチャレンジ

3Dの世界を学んで自身の新しい可能性を掴もう

床, 屋内, 天井, 事務所 が含まれている画像 自動的に生成された説明

世の中における3D活用の広がりと、その効果と実績を学ぶ

2日目のセミナーでは、アドビのアプリの中でも注目の最新技術のひとつ「Substance 3D collection」を、アドビCreative Cloud Specialist・加藤修一からご紹介しました。
世の中における3Dの活用は、ここ数年で急激に広がり加速しました。その背景にはCOVID-19が世界に猛威を奮ったことによる、人々の働き方や消費者の行動が変わったことに起因します。3Dが可能にする、コンテンツ制作のワークフローの効率化やコスト削減、マーケット展開のスピード向上、SDGsへの貢献など、多くの成果がこの3Dの広がりを実現しました。エンターテインメント業界(映画‧ゲーム等)での活用が主軸だったものから、今やプロダクトデザイン‧グラフィックデザインへと3Dの活用領域は広がっています。
本セミナーではまず始めに、このような世の中の動向とテクノロジーの関係の理解を促すと共に、Substanceがもたらす効果の大きさと、ビジネスを加速する最新のソリューションであることを様々な事例を交えてご紹介しました。説明を聞きながら、うんうんと大きく頷きスライド画面を熱心に見つめる学生の姿からは、3Dへの高い関心が感じられました。

椅子に座ってノートパソコンを使っている男性 中程度の精度で自動的に生成された説明

熱心にモニターを見つめる学生の姿からは、3Dへの高い関心が窺えた

Substance 3D Stagerを使ってバーチャルフォトに挑戦

机の上でコンピューターを使っている人たち 低い精度で自動的に生成された説明

Substance 3D Stagerを使い、講師と一緒にひとつひとつの工程をゆっくりと丁寧に実践していく

後半では、「Substance 3D Stager」を使ってバーチャルフォトを作ることにチャレンジいただきました。今回参加した学生のみなさんの多くが“ゲームが好き”だと挙手しました。まさにゲームの世界でクリエイティブする感覚で、アプリを楽しんでいただきました。
参加者全員で、ひとつの操作をゆっくりと丁寧にクリエイティブワークを進めていきましたが、みなさんの高い集中力には驚きました。操作で躓いても、すぐに講師と一緒に課題をクリアしてステップアップしていけるのもハンズオンセミナーの良さの1つです。慣れない操作と画面の世界観に戸惑いもあったかと思いますが、安心して3Dアプリのクリエイティブに取り組めたのでは無いでしょうか。

講師の加藤は「いつデザインを始めてもいい。しかし、早い方がその後の展開が早くなる。大学の恵まれた学習環境でアプリに触れる機会があれば、どんどん触って欲しい。構えずにチャレンジして欲しい」と話します。
学生たちがSubstanceを学ぶことは、アプリの習得だけでなく、デジタルリテラシーを向上させる一環としても重要な時間となるはずです。今回はその入口として、Substanceの操作を知り、楽しんで貰うことができたのではないでしょうか。

屋内, 人, コンピュータ, 電子機器 が含まれている画像 自動的に生成された説明

自身の感性で思い思いのスニーカーをデザインし、バーチャル背景を作り上げる

コンピューターを使っている男性 中程度の精度で自動的に生成された説明

操作で戸惑いが生じたら、講師と一緒に考えながら課題をクリア

専門知識とクリエイティビティを融合させ自身の強みに繋げる

福岡工業大学はいち早くCreative Cloudを導入いただき、学生のクリエイティブリテラシー教育に注力されています。福岡工業大学が導入しているCreative Cloudライセンスでは、全学生が自身のパソコンでCreative Cloudが使える環境を整えておられます。
福岡工業大学は高い就職率を誇ります。それは専門スキルや知識に留まらず、現代の産業環境に適応するためのスキルを学ぶ学習環境と取り組みを実現しているからこそなのでしょう。

セミナー終了後のアンケートでは、「社会人になった後の仕事に役立つ機能を学べてよかった」「せっかくアドビ製品が使える環境なので、使えるようになっておきたいなと講座に参加した。基礎的な使い方や機能を知れてとても満足」など、今の学びの環境に、将来への大きな可能性があると実感いただいたことも、学生達にとって有意義な時間となったのではないでしょうか。IllustratorとPhotoshopの学習は、デザインやグラフィック制作のスキルを磨くだけでなく、クリエイティブな表現やコミュニケーション能力を高めるためにも重要です。今回の経験は自身のスキルアップに繋がる貴重な経験になったのではないでしょうか。

また、「3Dの作成は難しいと思っていた。しかしアドビの機能を使うとこんなにも簡単に作ることができて驚いた」「大学のライセンスを使用して色々な作品を作ってみたいと思った」「とても良かった。アドビの3Dアプリを使ってみようと思う」といった回答も多くいただきました。3D制作は専門スキルが無いと作れない、自分には出来ないと思い込んでいた方も多いかと思います。今回、勇気を持って本セミナーを受講したことで、自分にも3Dにチャレンジできる事に発見と気づきがあったことは、自身の可能性が大きく広がる機会となったはずです。

ポーズをとる男女のグループ 自動的に生成された説明

セミナーに参加してくれた学生のみなさんと、先生方

デジタルツールやデジタルコンテンツの制作に慣れることは、現代社会において重要なスキルです。また、社会におけるクリエイティブワークはデザイン要素だけでなく、コミュニケーション、情報収集や分析、柔軟性と適応力など、複数の要素が結びついて実現されています。学生たちはこれらの異なるスキルを統合的に学ぶことで、社会に出た時に必要となるクリエイティブ思考を発展させることに繋がるでしょう。
本セミナーが、学生のみなさんの将来のキャリア形成の一助となり、活躍の場を広げるためのきっかけとなれば幸いです。

アドビは学生のみなさんへ、学校教育におけるクリエイティブスキル向上をサポートします。