Adobe Fontsオススメ欧文書体-筆記体・手書き風・等幅フォント編|文字とフォントのことはじめ11

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Adobe Fontsでさらに見つける!欧文書体の新定番

文字・フォント・デザインの情報をお届けする連載「文字とフォントのことはじめ」、第11回は第10回に続き、欧文書体のなかからオススメフォントを紹介していきます。
フォントをセレクトするのは、今回もTypeCache運営する さん。Adobe Fontsで使える欧文書体のなかから、筆記体・手書き風・等幅の3つのジャンルで「おさえておきたい定番書体」「あると便利な書体」「注目の書体」を紹介します。

参照:文字とフォントのことはじめ10「Adobe Fontsオススメ欧文書体-Serif・San Serif・Slab Serif 編」

ことはじめ11|Adobe Fonts書体見本の構成
  • 書体見本は標準的なウェイトのみ抜粋して構成。一部の書体では特徴的なグリフも掲載した。
  • 書体名につく( )は、Adobe Fontsで利用可能なファミリーに含まれるフォント数を示す。バリアブルフォントの場合はVと表記し、プリセットのスタイル数を付記。例:(V・10)
  • Adobe Fontsでは同じ書体名でも、オプティカルサイズや用途の違いによってファミリーが分けられているものと、ファミリー内でスタイルとしてバリエーションを持つものがある。
  • 欧文書体の種類、Adobe Fontsでの利用方法は以下の記事を参照。 → 「欧文書体のきほん|文字とフォントのことはじめ09」

筆記体のオススメ書体

Adobe Fontsの欧文書体は、Serif、San Serif、Slab Serif、筆記体、手書き風、等幅という6つのジャンルに分けられています。筆記体はSan Serif、Serifに次いで書体数が多いジャンルで、2024年1月現在、376のファミリーが提供されています。
カリグラフィースタイルの文字から、ブラシで描いた文字まで、元となる筆記具によってさまざまなデザインがあります。ウェイトバリエーションを持たない書体が多い一方で、合字や異体字が豊富に用意されているケースが多々あり、文字(グリフ)の選択次第でデザインの印象を大きく変えることができるでしょう。文字として収録されている飾り罫やオーナメントは、デザイン素材としても効果的です。

筆記体|おさえておきたい定番書体

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  • Bello(2)……やや太めの筆で書いたような書体。たくさんの異体字や合字が入っている。
  • Sloop Script(12)……One、Two、Threeの3種類がある。それぞれ3つの太さがある。数字が増えるにしたがってアセンダーやディセンダーが伸びる(Threeがいちばん長い)。Twoの大文字はほかよりもやや派手なデザインになっている。ファミリー内にある「Pro」は2018年にリリースされた改良されたバージョンで、キリル文字やギリシャ文字にも対応(現在販売されているのはPro版のみ)
  • P22 Declaration(1)……アメリカの独立宣言の文字をベースに作られた書体。
  • P22 Dearest(1)……19世紀のドイツの本にあった手書きの文字をベースに作られた書体。
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  • P22 Zaner(4)……20世紀初頭の装飾的な筆記体がベース。4つのバリエーションを持ち、多くの異体字、装飾文字が入っている。
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  • Compendium(1)……スペンサリアン体の流れを持つ、優雅なスクリプト書体。多くの異体字が入っている。
  • Samantha(4)……正立したものと斜めに傾いたもの、2種類のバリエーションがあるスクリプト書体。ウェイトは2つ。異体字が大量に入っている。
  • Buffet Script(1)……サイン・レタリング・アーティストのAlf Beckerの文字をベースにした書体。速い筆致、豪快な文字。多くの異体字によって、手書きのように見せることができる。
  • Selfie(2)……コントラストがほぼないモノラインのスクリプト。多くの異体字が入っている。
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  • Sarah Script(1)……筆で書いたような書体。やや太めの文字と高いxハイトと非常に速い筆致が特徴。
  • MetroScript(1)……1920年代から50年代に人気のあった、さまざまな手書き文字のスタイルを融合したような書体。
  • Filmotype Honey(1)……デジタル以前に作られた文字をもとに作られた書体。無許可でデジタル化した質の低いフリーフォントもあるが、Filmotype Honeyはプロの手によってデジタル化された、オフィシャルで質の高いバージョン。デジタル化を担当したのは、Proxima Nova手がけたデザイナー・Mark Simonson。
  • Memimas Pro(12)……読み書きを学ぶための文字をベースに作られた書体。Barcanovaという出版社からの依頼でType-Ø-Tonesが作ったもの。

筆記体|使いやすい&あると便利な書体

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  • Olicana(3)……万年筆で書いた手書きを再現する書体。インクのにじみやはねを表現した文字も収録されている。アウトラインがラフなもの(Rough)、きれいなもの(Smooth)、コントラストが高いもの(Fine)の3種類がある。
  • Goskar Variable(V・4)……太さの軸を持つバリアブルフォント。直立した文字で構成された手書き書体。多くの異体字と合字を駆使することで、より手書きに見えるようにしている。
  • ATF Brush(5)……有名書体・Brush Scriptのおそらくいちばん品質の高いデジタル版フォント。合字や異体字も入っており、ウェイトも5つある。

筆記体|注目書体

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  • Liza(3)……OpenType機能を最大限に活用して、手書きに近い文字を組むことができる書体の究極の書体。文字を打つだけで、文字のデザインが自動で置き換わっていくように設計されている(同じ文字を続けて打つと、違うデザインのものが現れる、など)。
  • Altesse(2)……オプティカル・サイズのあるフォーマルなスクリプト書体。Adobe Fontsには、5つのうち2つのバリエーションが入っている(24・64pt)。
  • Krul(1)……オランダのレタリングペインター・Jan Willem Joseph Visserが、1940年代の終わりに作り出した書体。アムステルダムの「ブラウン・バー」を飾った、レタリングスタイルの文字をベースにしている。

手書き風書体のオススメ

続いて手書き風書体について紹介します。
2024年1月現在、Adobe Fontsでは159の手書き風書体がファミリーとして登録されています。
筆記体に比べて、書き手の個性を感じるデザインが多いのが特徴です。

手書き風|おさえておきたい定番書体

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  • P22 Cezanne(1)……セザンヌの手書き文字をベースに作られた書体。キリル文字も入っている。これまで非常によく使われてきた書体。
  • MVB Emmascript(2)……Kanna Aokiがピクニックのときに書いた文字をもとに作られた書体。
  • MVB Sacre Bleu(1)……1930年代のフランスの手書き文字に影響を受けて作られた。
  • FF Market(3)……広告やパッケージなどに向いた書体。3つのスタイルがある。
  • FF Providence(4)……広告やパッケージなどに向いた書体。3つのスタイルがある。ギリシャ文字もサポート。サンセリフ版もあるが、こちらにはギリシャ文字は入っていない。

手書き風|使いやすい&あると便利な書体

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  • Duos(10)……筆致の速いモノライン・スクリプト書体。バリエーションとして、角があるSharpと角丸のRound、かすれのあるBrush、ラフでアーティスティックなPaintの4種類がある。
  • Adobe Handwriting(3)……デザイナーの異なる3つのカジュアルな手書き書体からなるファミリー。キリル文字やギリシャ文字も入っている。
  • SideNote Variable(V・40)……傾きと幅、太さの3つの軸があるバリアブル・フォント。顔文字や手書き風矢印が文字として収録されているほか、文字にアンダーラインを引いたように見せるためのグリフもある。

手書き風|注目書体

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  • Rollerscript(2 ……水性ボールペンで書かれた文字をベースに作られたカジュアルなスクリプト書体。合字がたくさん入っており、それらを使うことで本物の手書きのように見せることができる。
  • Felt Tip(3 ……3つのウェイトを持つカジュアルな手書き書体。Felt Tip Senior Felt Tip Womanある。
  • Verveine(1 ……カジュアルな手書き書体。キリル文字やギリシャ文字もサポート。

等幅フォントのオススメ

最後に紹介するのが等幅フォントです。
Adobe Fontsには2024年1月現在、82のファミリーが登録されています。
等幅フォントは、モノスペースフォントとも呼ばれ、文字幅が統一された書体のことを指し、タイプライターの文字を再現した P22 Typewriterような書体から、webコーディングやプログラムに最適な Source Codeような書体まで、さまざまなデザインがあります。
*等幅フォントの書体見本には、スペースのアキ量や全体のトラッキング値を調整しているものがあります。

等幅|おさえておきたい定番書体

  • Interstate Mono(4)……アメリカの高速道路のサインで使われた書体をベースにした、有名書体Interstateの等幅版
  • Input Mono(56)……幅が4種類、太さは7種類ある。イタリックもあり。キリル文字、ギリシャ文字もサポート。
  • Zeitung Mono(46)……Zeitungファミリーに含まれる等幅フォント。7ウェイトとそのイタリックが揃う。xハイトが大きく、開口部が広い、現代的なデザイン。

等幅|使いやすい&あると便利な書体

ことはじめ11|Adobe Fonts書体見本
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等幅|注目書体

ことはじめ11|Adobe Fonts書体見本
  • Array(12)……オールドスタイルなセリフ書体の等幅書体。ファミリー内には等幅ではない「Proportional」もある。
  • Bitcount Mono Single(13)……等幅のピクセルフォント。線の太さが1単位で作られたSingleのほか、太い部分が2単位で作られた Bitcount Mono Doubleある。

Adobe Fontsで使える欧文フォントは非常に多種多様です。
多すぎて選ぶのも大変……と諦める前に、まずはこの記事を参考に気になる書体をアクティベートしてみましょう。自身のデザインのなかでそのフォントを使ってみれば、見本で見ているときとはまったく異なる、新しい表情を見せてくれるでしょう。プロジェクトのたびに少しずつ新しい書体を追加していくことで、文字表現の可能性はどこまでも広がるはずです。

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文字の表現力を広げるフォントが揃うAdobe Fonts

アドビでは、クリエイティブには欠かせない道具のひとつであるフォントをより自由に、柔軟に使えるクラウドフォントサービス「Adobe Fonts」を展開しています。2024年1月現在、その数は日本語フォント650超、Adobe Fonts全体では25,000以上。膨大なフォントをメディアを問わず、商用/非商用問わず、自由に使うことができます。
書体名がわからなくても書体の分類や文字の特徴、表現したいイメージから探すこともでき、目的のフォントにすばやく辿り着けるようになっています。

“もっといろいろなフォントを見てみたい、使ってみたい!”
そう思えたらまずは一度、Adobe Fontsを開いてみましょう。
そこには高品質でユニークなデザインの書体が待っているはずです。

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