大学の共通教育に、生成AIを活用したクリエイティブ演習を ~新世代の学生のビジュアルコミュニケーションスキルを育成
学生の卒業後の活躍を見据えて、これからの大学教育は何を重視すべきでしょうか。テクノロジーが日々進化している今、「デジタル活用能力」は無視のできないキーワードとなっています。中でも昨今注目の生成AIをはじめ、AIを有効活用するスキルは必須。大学教育において、AI活用スキルを念頭においたカリキュラム設計が重要であるのは間違いないでしょう。
生成AIを活用したビジュアルコミュニケーション教育をすべての学生に
そこで重要なのが生成AI活用を含むデジタルクリエイティブの領域です。デジタルクリエイティブといってもデザイナーやクリエイター向けの専門的教育ではありません。生成AI機能を備えたデジタルクリエイティブツールを使ったビジュアルコミュニケーションを、共通教育としてすべての学生があたり前に学ぶ機会が必要です。
実社会では業種業界や職種を問わず、業務上でわかりやすいプレゼン資料や動画などを作る必要が必ずあります。営業の製品紹介資料、マーケティングのチラシ、人事部の会社案内など、例を挙げればきりがないほどです。最近はこれらを内製している企業も多く、クリエイティブスキルが役立つ場面が益々増える傾向にあり、アドビが2023年に行った調査でも、図1のように就職や転職に有利になるという結果が出ています。
[図1]社会で高く評価されるクリエイティブスキル
生成AIを搭載した「Adobe Express」を演習ツールに
大学の授業でビジュアルコミュニケーションの演習に用いるツールとして最適なのが、生成AI搭載の「Adobe Express」です。
Adobe Expressは、直感的な操作でプレゼンやチラシ、ポスター、動画、Webページなど授業や課題で利用頻度が高いあらゆるメディアの制作ができるクリエイティブ制作のオールインワンツールです。
例えば、動画なら、数千種類が用意された無料テンプレートから気に入った展開のものを選び、アイコンやテキスト、画像を入れ替えたり、演出となるアニメーション効果や音楽を付けてアレンジしたりするだけで本格的な動画が制作できます。また、アドビの生成AIである「Adobe Firefly」機能を搭載しており、日本語のプロンプトでイメージするコンテンツを即座に生成できることはもちろん、オリジナルフォント生成や写真の加工などもできます。(図2)。Adobe Fireflyのトレーニングには、Adobe Stockの画像、オープンライセンスのコンテンツ、および著作権が失効したパブリックドメインコンテンツのみが使用されているので、授業での活用にとどまらず商用利用にも安全な設計です。
[図2]Adobe Fireflyに「食器を洗うアライグマ」画像の生成を依頼
Adobe Expressは導入も手軽
Adobe Expressはブラウザで利用するWebツールなので、高スペックPCは不要でChromebookでも利用できます。すでに小中高校ではGIGAスクール構想に基づく一人一台デバイスで、日本中で広く採用・活用されています。
高等教育機関向けの特別価格は学生1人あたり年間1,280円(税込・メーカー参考価格)*で、全学規模で導入する大学も増えています。
*Adobe Creative Cloudの包括契約をお持ちの場合は価格が異なりますので、お問い合わせください。
授業でのAdobe Express活用例
新世代の学生向けの共通教育に、生成AIとAdobe Expressを活用したビジュアルコミュニケーションスキルを伸ばす演習を取り入れてみてはいかがでしょうか。