はじめよう!オリジナルアニメ制作にAdobe Creative Cloudでチャレンジ!
TVや映画、配信を通じて、いま、日本のアニメーションは世界中に愛される存在です。
ストーリー、ビジュアル、演出、音楽等、アニメーションを構成するあらゆる要素に磨きがかけられ、そのクオリティはいまなお高まり続けています。人気アーティストのPVやCMでもアニメーションが多く使われるようになったのは、アニメーションが一部のファンのためのものではなく、万人に受け入れられるメディアになった証とも言えるのではないでしょうか。
アニメはコンテンツマーケットとしても成長を続けており、一般社団法人 日本動画協会 が発行する「アニメ産業レポート2023」によれば、その産業規模は2022年に2兆9,277億円で10年前と比べても2倍以上に拡大。コロナ禍のなかでも着実な伸びを見せています。
“見て楽しむ”から“作って楽しむ”にチャレンジ!
プロフェッショナルが集まって作り上げるアニメーション。
毎日のように放送される珠玉の作品は、見ていて飽きることがありませんね。
そうしたクオリティの高い映像に触れているうち、自分でもこんなアニメが作れたら……そう思ったことはないでしょうか。
アニメーションの現場は、多くのプロフェッショナルによりひとつの作品が生まれるのが一般的ですが、制作ツールが進化したいま、ごく少人数、ときにひとりでアニメーションを作り上げるクリエイターもいます。アニメファンだからこそわかるこだわりを詰め込んで、自分だけのオリジナルアニメをAdobe Creative Cloudで作ってみませんか?
Creative Cloudは、動画制作からグラフィックデザイン、web制作にいたるまで、あらゆるメディアに対応するアドビのクリエイティブツールです。世界中のプロフェッショナルな現場に支持され、いまこの瞬間にも、クリエイターの創作活動を強力にバックアップ。アイデアをかたちにする、そのサポートをしています。
この記事ではアニメ制作に必要な素材づくりから本格的な映像編集まで、”アニメづくりに挑戦したい!”という願いを叶える、Creative Cloudのツールとサービスを紹介します。
思うままにキャラクターを描ける Adobe Fresco
アニメを作るうえで欠かせないものが、動かすための“絵”です。
動きをつけるものは、人間でも、オリジナルキャラクターでも、犬や猫、うさぎでも構いません。風景の一部に動きをつけるのも立派なアニメーションです。まずは自分が動かしたい、動かしてみたいと思う絵を描いてみましょう。
Adobe Fresco は、アドビが自信を持って送り出すデジタルペインティングツールです。その特徴は紙にペンや鉛筆で描いているかのようなリアルなタッチ。なかでも、ライブブラシ のリアルな油彩・水彩表現は、プロのイラストレーターからも厚い支持を受けています。かんたんなアニメーションなら、Adobe Frescoだけでもイラストに動きをつけることもできます。
Adobe Blog:ユーザーインタビュー集「Adobe Fresco Creative Relay」
Adobe Frescoは、Creative Cloudに契約していなくても、無料で使うことができますが、Creative Cloudと組み合わせることで、Adobe Photoshop とスムーズに連携できるほか、多彩なブラシを追加でダウンロードすることもできるようになります。ぜひ一度、Adobe Frescoのリアルなタッチと多彩な表現力に触れてみましょう。
Adobe Frescoを無料でダウンロード
イラスト・ロゴづくりの定番ツール Adobe Illustrator
アニメ作りに興味はあるけれど、手書きのイラストに自信がない……そのときは、Adobe Frescoとは異なるアプローチでイラストが描ける、Adobe Illustrator を使うのも一手。
パスで描いた線ならあとからの調整もしやすく、円や長方形、多角形などの図形もかんたんに描画できます。図形の組み合わせや変形、加工に使える多彩な機能によって、手書きとはひと味違った、オリジナルティのあるイラストを描くことができるでしょう。
線で囲まれた領域を自動で認識して着彩できる ライブペイント、描いたイラストの向きやポーズを変えるのに便利な パペットワープ など、イラスト制作を効率化するツールもたくさん揃っています。
Illustratorが得意なことはイラスト制作だけではありません。
デザインの現場でもメインツールとして使われているIllustratorは、ロゴやタイトル作りにも最適です。そのままでは味気ない文字も、世界観にフィットする加工、装飾を加えていくことで、映像を盛り上げるグラフィックへと変えることができます。
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写真加工から背景制作にも使える Adobe Photoshop
Photoshop は、写真の調整、加工からアートワーク制作まで使えるフォトレタッチツールです。
フォトレタッチ=写真がメインという印象を受けますが、イラストを描くペイントツールとしても使われており、Photoshopをメインツールにするプロのイラストレーターも数多く存在します。
Photoshopには画像の色だけでなく表現方法まで変えられる多種多様な機能があります。
スマホで撮った写真を自分が作りたいアニメのタッチに変えれば、複雑な背景制作もスピーディに処理できます。漫画風に線画にしたい、水彩風にしたいといった加工もかんたんです。
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映像の加工から編集まで対応できる Adobe After Effects
Adobe FrescoやIllustrator、Photoshopで作った素材に動きを加えてみましょう。
Adobe After Effects は、イラストや文字に動きをつけたり、降り注ぐ水や燃え盛る炎を加えたりといった、さまざまなエフェクトを加えることができる、VFXとモーションタイポグラフィに特化したツールです。
映像素材の作成、編集に使われるケースが一般的ですが、なかにはAfter Effectsでアニメーション作品そのもののの編集を手がけるクリエイターも。たとえキャラクターやイラストが苦手でも、Adobe After Effectsがあれば、文字や図形、グラフィックをもとにアニメーション作品を作り上げることができるでしょう。
Adobe Blog:数秒に凝縮する物語性と世界観。アニメーション作家・安田現象さんがAfter Effectsで彩る 3DCGの映像美
After Effectsはいま、映像をより魅力的に、より印象に残るものにするために、欠かすことができないツールのひとつになっています。
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プロのための映像編集ツール Adobe Premiere Pro
イラストやタイトルロゴ、モーショングラフィックス……作成した素材すべてを統合し、ひとつのアニメーション作品に仕上げるツールが、Adobe Premiere Pro です。TVや映画、YouTube動画の制作に世界中の現場で使われており、数十秒の動画から何時間にもなる大作まで、あらゆる映像制作に対応することができる、プロフェッショナルツールです。
アニメーションの現場でPremiere Proがどのように使われているのか。以下の記事ではその裏側を覗くことができます。
Adobe Blog:『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、膨大な素材と緻密な編集を支えたAdobe Premiere Pro
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写真素材やデザインフォントもおまかせ
アニメに限らず、映像作品に必要な素材は膨大です。
いざ、作ろうと始めてみたものの、用意しなくてはいけない素材、資料の多さに困惑してしまうかもしれませんね。アドビにはそうした資料、素材の準備の手助けとなるサービスがあります。
ひとつは Adobe Stock です。写真、イラスト、ビデオ、オーディオといった多様なメディア素材を利用することができ、その数は3億9千万点以上にものぼります(2024年2月現在)。
背景が必要なとき、Adobe Stockで写真を探し、Photoshopで加工して映像に組み込む。そんな使いかたも可能です。
作りたいアニメが現実世界ではなく、ファンタジーやSFの世界だったら?
そのときは、生成AIを活用しましょう。近未来も中世の魔法世界もお菓子の国も、アドビの生成AI技術 Adobe Firefly なら、キーワードをもとに架空の世界も再現可能です。この機能は、Adobe Stockの「生成AI」タブから利用することもできます。
Adobe Stockには無料で使える素材も数多く用意されているので、素材が足りないときはAdobe Stockで検索してみましょう。
アニメ作りにもうひとつ活用したいのが、25,000以上のフォントが自由に使えるクラウドフォントサービス Adobe Fonts です。
Illustratorで作るタイトルも、もとになるフォントがイメージに合うものではなかったら、編集・加工により多くのプロセスが必要になります。いまあるフォントでは世界観を表現しきれない……そんなときは、Adobe Fontsを開いてみてください。作りたい作品のトーンに合うフォントがきっと見つかるはずです。
アニメ作りに必要なすべてが揃う Adobe Creative Cloud
ここで紹介した以外にも、Creative Cloudにはアニメ・映像制作に役立つツールがたくさんあります。
たとえば、Adobe Character Animator を使えば、カメラを通してモーションキャプチャを行ない、自分の動きに合わせてキャラクターを動かすことができます。オリジナルキャラクターをもとにアバターを作れば、配信用キャラクターとして使用することも可能です。
ほかにも、web向けのインタラクティブなアニメーションデザインに使える Adobe Animate、音声、音楽のミキシングやサウンドデザインに使える Adobe Audition 等、やりたいこと、表現したいものに合わせて、プロのニーズに応えるツールが用意されています。
ここで紹介したツールとサービスは、Creative Cloud コンプリートプランユーザーならすべて自由に使うことができます(Adobe Stockの有料素材を使うには別途契約が必要)。
Creative Cloudには、絵を描く、タイトルロゴを作る、写真から背景を作る、イラストや文字に動きをつける、映像を思い通りに編集する……アニメ作りに役立つすべての道具が揃っています。
使いこなせるかわからない、そんなときも大丈夫。少しずつ、ひとつずつ、感触を確かめながら、自分に合うツールを探していけるのも、Creative Cloudのメリットです。
“描いたキャラクターを動かしてみたい!”
その願いを、夢を、Creative Cloudで叶えましょう。