アドビ、2024年の日本版「働きがいのある会社(Great Place To Work)」に7年連続で入賞!

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2024年2月にGreat Place To Work® Institute Japan(株式会社働きがいのある会社研究所、以下GPTWジャパン)が発表した「働きがいのある会社」ランキング。アドビは中規模部門(従業員数100〜999人)にて13位に入賞いたしました!

アドビが日本版GPTWランキングに入賞するのはこれで7年連続です。そんなアドビの働く環境やキャリアアップの制度について、2人の現役社員に聞きました!

7連続GPTWランキングに入賞、アドビが評価されたポイントは?

世界約150カ国で「働きがいのある会社」を調査・分析し、その結果をランキング形式で発表している「Great Place To Work®」。GPTWジャパンは2024年2月8日『2024年版 日本における「働きがいのある会社」』を発表し、アドビは中規模部門で13位に入りました。

このランキングは、GPTWが定める「働きがいのある会社」モデルに基づき、従業員を対象とした意識調査と会社へのアンケートを行い、「働きがい」を客観的に評価したもので、今回は653社が参加しました。

アドビがGPTWに入賞するのは今回で7年連続のこと。GPTWでは、創業以来アドビが掲げている理念「素晴らしいアイデアは社内のどこからでも生まれる」を実現するPeople Centricのカルチャーが評価されていますが、ではそんなPeople Centricなアドビの「働く環境」はどのようなものなのでしょうか。アドビ日本オフィスで研究開発本部 エンジニアチームに所属する岡田さん、人事部門で人材開発チームの小川名さんに聞きました!

リージョンを超えて自分の求めるキャリアを追求できるチャンスがある

岡田さんは研究開発部門に所属するソフトウェアエンジニアです。アドビの企業向けDXプラットフォームである「Adobe Experience Cloud」の製品開発に携わっており、日本市場向け機能の開発提案や実装に取り組んでいるほか、米本社の開発部門と共同で製品のグローバリゼーションや品質保証業務も担当しています。こうした業務上、岡田さんは米本社のスタッフとやり取りすることも多く、時差はありますが「本社との一体感を感じます」と話します。

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左:研究開発部門の岡田さん、人事部門の小川名さん


そんな岡田さんですが、もともと米国ユタ州にあるアドビ支社で勤務していました。日本オフィスに来たのは、アドビの人事制度であるGlobal Mobilityを活用したためです。

Global Mobilityを一言で説明すると、リージョンを超えた社内異動制度です。アドビでは、社員が自身の希望するキャリアアップを実現できるように柔軟な社内異動を推進しています。

そもそも岡田さんはどのような経緯で米アドビ社で働くようになり、今回なぜGlobal Mobilityを活用して日本オフィスに勤務することになったのでしょうか。

「私は米国の大学でコンピュータサイエンスを専攻していました。当時の先生のひとりがAdobe Photoshopの『マグネット選択ツール』の実装に大きく貢献したこともあって、アドビ製品には憧れがありました」と岡田さんは語ります。

大学卒業後は米国で別のソフトウェア会社にエンジニアとして勤務しましたが、2020年にプロジェクト管理ツール「Workfront」の開発元であるWorkfront社に転職。そのタイミングでWorkfront社がアドビに買収され、そのままアドビで開発チームのエンジニアとして勤務することになりました。

開発チームのレベルは高く、スキルもキャリアも順調だった岡田さんが日本での勤務を考え始めたのはその1年半後のことでした。直接的には「日本の優れた食環境がなつかしくなったからです」(岡田さん)とのことですが、もう1つ大きかったポイントは、日本国内に製品開発の根幹を担う研究開発部門があることです。ソリューションをリードするエンジニアとして、慣れ親しんだ日本の環境でキャリアを積めることがきっかけとなり、「Global Mobilityを活用し、日本で勤務したい」と当時の上司に相談しました。相談を受けた上司は岡田さんの挑戦を応援してくれました。

アドビのGlobal Mobilityは、社内異動促進のため、空きポジションが出たら公募する前にまず社内に通達し、キャリア転換を希望する社員の有無を確認します。これにより岡田さんはスムーズに日本オフィスに異動することができました。米国勤務時の確定申告や納税手続きのほか、日本渡航の手続きやチケット手配、住まいの手配まですべて会社が行うため、岡田さんは異動先との面談や相談に集中でき、円滑にキャリアチェンジできたそうです。

「アドビでは『異動』にネガティブな感情がなく、むしろキャリアチェンジやキャリアアップを積極的に応援するカルチャーがあります。やりたいことがあるならやってみろ、というイメージです。Global Mobilityはまさにそんなアドビのカルチャーを象徴する制度です。社員は自分のキャリアの追求に集中することができ、社会制度の手続きはすべてアドビ側が対応してくれるので、リージョンを超えた挑戦をしやすい体制が整っています」(岡田さん)

形だけの人材開発プログラムはNo! 社員が自分の望むスキルアップやキャリアを築けるように万全のサポート

岡田さんはスキル開発にも余念がありません。アドビには社員が目指すスキルアップを応援する制度も充実しています。もともと社内にあるスキルアップ用コンテンツは充実しており、それ以上のスキルアップを求める場合は研修費のサポート制度として「Adobe Learning Fund」があります。これにより、外部のセミナー受講や資格試験の受験、英会話など、各自が高めたいスキルアップに取り組めるのです。

そんな社員のデベロップメント成長やスキル開発を支援しているのが、小川名さんです。

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小川名さんはもともと人事部で採用チームに所属していました。採用した方が会社で活躍して、成長していく姿を見ることが喜びを感じていました。

そのため、自然と採用を進めるなかで『社員1人ひとりが十分なキャリア開発ができているか』『頑張れるキャリア作りの環境が整っているか』と考えるようになりました。せっかく入社いただいても、キャリアアップやスキルアップの環境が整っていなければ、将来を考えて別の会社に転職してしまうかもしれません。そこで当時の上司と相談し、人材開発の仕事を一部サポートすることになりました。この新たな役割は、自身のスキルとキャリアの成長にも大きな影響を与えました。そして、その成果が認められ、人材開発の部署に移動したそうです」(小川名さん)

アドビは、Learning Fundをはじめとするオンデマンドラーニングなど、社員の学びと成長を支える豊富なリソースを提供しています。しかし、これらの素晴らしいリソースが充分に活用されていない現実もあります。認知不足や活用方法の不明、ロールモデルの不在など、さまざまな障壁がその理由です。

このようには課題には「Growth for All」という取り組みが効果的な解決策の一つとなっています。これは、リーダーと人材開発チームのみならず、志を同じくする多くのボランティア社員によるコミッティを核としています。このコミュニティは、ランチミーティングを通じて情報を共有し、社員一人ひとりのニーズに応えるためのサポート体制やプログラムの設計、そして認知拡大に努めています。

さらに、アドビでは「Career Fest」という特別なプログラムを提供しており、社員がそれぞれのキャリア形成を積極的に進められるよう支援しています。小川名さんは、このプログラムを日本でリードし、岡田さんはキャリア形成のロールモデルとして講演を行いました。これらのイニシアティブを通じて、アドビでは社員が学びとキャリア形成のサポートをより身近に感じられるような環境を整えているのです。

アドビには英気を養い、挑戦を喜ぶ文化がある

「人材開発チームのビジョンに、まずは失敗を恐れずに試し、学ぶ(Fail first and experiment and LEARN)という考えがあります。リスクをとって新しいことにチャレンジすることをチームとしても奨励しています。私自身も人材開発の分野での経験がありませんでしたが、チャレンジをする機会に恵まれました。キャリアもスキルも、自分の将来の目的に応じて高めていくことができますし、異動を含めてそれを応援する制度やそして文化があります。社員の方が実際にその制度を活用し、さまざまな挑戦をすることで、イノベーション創出を促進すると考えています」(小川名さん)

スキルアップやキャリアアップだけでなく、アドビは社員の休息も重視しています。適切な休息を取ることで心身のバランスを維持し、創造性や挑戦したい気持ちが内から湧いてくるからです。

そのためアドビは独自の休日「アドビグローバルウェルビーイング日」を設定し、指定した金曜日を休暇にする制度を約2カ月に1度実施しています。休暇だけでなく、フィットネスジムの費用や体調管理のためのスマートウォッチ購入費などもウェルネス支援費用から補填されます。

岡田さんは「将来はプロジェクトの技術面を主導するプリンシパルエンジニアを目指して、これからも挑戦を続けたいです」と語ります。

「アドビには、短絡的な成果を求めたり、失敗を責めたりするカルチャーはありません。むしろ課題を解決するためのアイデアを自由に共有することが求められ、良いアイデアを上司やチームメイトが積極的にサポートしていく雰囲気があります。今後もGPTWの順位を高め、ぜひそういう方に来ていただきたいですね」と岡田さん。

小川名さんも「私たちの人生において、仕事は大部分の時間を占めます。その貴重な時間を有意義に過ごすことができれば、どれほど幸せでしょうか。私たちは、社員が学び、成長するためのきっかけを提供し続けたいと考えています。昨日よりも今日、数ヶ月前よりも今、少しでも成長できていると感じられる魅力的な職場環境にしていきたいです」と話しています。