Adobe Express+Adobe Fontsでつくるこだわりの文字デザイン|もっとAdobe Fonts!02
テンプレート+豊富なフォントですばやくプロ級デザイン
「Adobe Express」は、多彩なデザインテンプレートをもとに、プロクオリティのグラフィックやムービーを手軽につくることができるアドビのオンラインデザインツールです。
無料でも対応メディアは多種多様。YouTube動画からInstagramリール、TikTok動画、ロゴ、チラシ、ポスター、パンフレット、ニュースレターまであらゆるクリエイティブをAdobe Expressひとつでかたちにできます。
写真やPDFの編集、動画の変換といった、プロツールをもつアドビならではの「クイックアクション」も多数用意されているほか、デザインの現場でも使われている魅力的なフォントが豊富に揃っているのはクラウドフォントサービス「Adobe Fonts」を展開するアドビだからこそ。Adobe Creative Cloudのプラン契約がなくても使えるフォントは2,000以上、契約ユーザーなら25,000を超える高品質なフォントをAdobe Expressだけでなく、パソコン上で自由に使うことができます。
この記事では、Adobe ExpressとAdobe Fontsを使って、文字にこだわりのあるデザインをつくる方法を解説します。
Adobe Expressでデザインを始めるには
Adobe Expressでデザインを始めるには、まずページ上部にある[おすすめ・SNS・動画・写真・ドキュメント・マーケティング]と書かれたメニューバーから、作りたいものを選びます。
ページをスクロールすると表示される「人気のテンプレート」には、よく使われているデザインテンプレートがメディアごとにタブで区切られて表示されています。ここから目的のものを選ぶのもよいでしょう。
ページ上部のメニューから、項目をひとつ選んでみましょう。
たとえばYouTubeサムネールを作りたいときはまず「SNS」をクリックします。
InstagramやFacebookといったSNS名がタブで表示されるので、ここで「YouTube」を選び、「YouTubeサムネール」を選択します。
テンプレートを選ぶ画面に移るので、イメージに合うデザインを探しましょう。
気になるデザインが見つかったら、サムネール画像を選択するだけでデザインをはじめることができます。
デザインテンプレートはデザインのベースになる、言わば“デザインの見本”です。
写真や文字のレイアウトだけでなく、文字の装飾や配色もセットされているので、ここから素材を置き換えていくだけで、すぐにデザインが完成します。
“デザインに使える、いい写真がない”
そんなときでもAdobe Expressなら問題ありません。
デザイン編集画面で写真を選択して「置換」を押して検索をすれば、アドビのストックサービス「Adobe Stock」から素材を探すこともできます。無料で使える素材も多数用意されています。
手元に素材がなくてもクオリティが高いデザインがつくれる……それがクリエイティブのプロフェッショナル向けにツールやサービスを展開しているアドビならではの、Adobe Expressならではの強みです。
Adobe Expressの素材には王冠マークがついているものがあります。
無料ユーザーがこの素材を使う場合、デザイン段階ではそのまま使用することができますが、書き出しや公開には、Adobe ExpressプレミアムプランやAdobe Creative Cloudの有料プラン契約が必要になります。
Adobe Expressで文字にこだわりのあるデザインをつくる
ここからはAdobe Expressの文字にまつわる機能を紹介していきましょう。
テンプレートを使ってデザインを始めた場合、デザイン編集画面にはあらかじめテキストが入力されています。文字を編集状態にすると、自由に打ち替えられるようになるだけでなく、さまざまなアレンジが可能になります。
[基本的なテキスト設定項目]
- A…フォントの変更
- B…フォントの太さ(ウェイト)の変更
- C…文字サイズの変更
- D…太字・斜体・下線の適用
- E…行揃えの変更(左揃え・中央揃え・右揃え)
- F…箇条書きの適用
- G…文字間隔(行間・文字同士の間隔)
テキストを追加するには「テキスト」タブから「テキストを追加」を選びます。
「ここにテキストを入力」というサンプルが入ったテキストが挿入されるので、文字やフォント、サイズを変更してデザインに組み込みましょう。
フォントを変更するには、フォント名(図ではコーポレート・ロゴver2)が表示されている欄の右にある下向き矢印を押します。
現在、使用可能(アクティブ)なフォントがリストされるほか、「その他のフォント」を押せば、「Adobe Fonts」の多彩なフォントにもアクセスすることができるようになります。
Adobe Expressで使えるフォントは膨大です。
そのため、どのフォントを使ったらいいのか、迷ってしまうかもしれませんね。
そのときは、「おすすめ」から気になるフォントを探してみましょう。実際のデザインをプレビューしながらフォントを選べるので、イメージもつかみやすいはずです。
“日本語ばかりで、どうも垢抜けない”
“もうワンポイント、デザインに変化がほしい”
そういうときは英語を“あしらい”として入れてみましょう。
しかし、Adobe Fontsには日本語以上に多数の英語フォント(欧文フォント)があるため、フォントリストから探すのは大変かもしれません。
そのときは「テキストを追加」ボタンの下にあるサンプルセットから探すのが効率的です。ここにはおもに英語フォントが使われたラベル、見出し、ロゴなどのデザインパーツが揃っています。そのまま使わなくてももちろんOK。気になるフォントを見つけたら、それをもとにアレンジを加えていきましょう。
Adobe Expressで使ったフォントをパソコンでも使いたい!
“Adobe Expressで使ったフォントが、自由に使えたらいいのに……”
いろいろなデザインに取り組むうちにそう思う人もいるかもしれません。実はAdobe Expressで使えるフォントは、Adobe Fonts を利用することでパソコンでも自由に使うことができるようになります。
Adobe Fontsを使う方法、Adobe Fontsのフォントをパソコンで自由に使う方法については、「もっとAdobe Fonts!」シリーズの第1回で解説しています。
もっとAdobe Fonts!01
仕事も趣味も!Adobe Fontsの無料フォントで文字表現のバリエーションを広げよう
https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/03/12/cc-design-adobefonts-tips01
Adobe Fonts https://fonts.adobe.com/
Adobe Express+Adobe Fontsがあれば、デザインの世界、フォントの世界はより大きく広がるはずです。
Adobe Expressの「テキスト効果」はAdobe Fontsの文字を使うことでさらに多彩な表現が可能になります
文字の表現力を広げる多彩なフォントが揃うAdobe Fonts
クリエイティブには欠かせない道具のひとつであるフォントをより自由に、柔軟に使えるクラウドフォントサービス「Adobe Fonts」。2024年4月現在、日本語フォント650超、Adobe Fonts全体では25,000以上のフォントをメディアを問わず、商用/非商用問わず、自由に使うことができます。
書体名がわからなくても書体の分類や文字の特徴、表現したいイメージから探すこともでき、目的のフォントにすばやく辿り着けるようになっています。
“もっといろいろなフォントを見てみたい、使ってみたい!”
そう思えたらまずは一度、Adobe Fontsを開いてみましょう。
無料でも使えるたくさんのフォントで、デザインをよりふさわしく彩りましょう。
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