Adobe Substance 3D 製品 2024 年 4 月のアップデート情報

4 月の Substance 3D ブログへようこそ。

今月の更新は、ワークフローの改善、そして生産性の向上に関するものです。まず、Adobe Substance 3D アプリケーションと 3D ツール間でのデータ転送を簡素化するためにデザインされたオープンソースのフレームワーク、Substance 3D Connector を公開しました。さらに NAB 2024 では、モーションデザインのために Adobe After Effects と Cinema 4D に統合された Substance 3D の新機能を紹介しました。

また、先日の GDC イベントでは、Firefly を利用した Substance 3D の新機能を発表しました。同時開催された Substance Days イベントでは、ゲームコミュニティによる、ゲームにおける 3D コンテンツ制作に関する知識の共有や、ヒントやテクニックの交換が行われました。

それでは、4 月の Substance 3D に関するニュースを詳しく見ていきましょう。

Substance 3D Connector によるワークフローの強化

Substance 3D Connector。

Substance 3D Connector は、異なる 3D ソフトウェアツール間でデータを送受信する際の困難に対処するべくデザインされたオープンソースのフレームワークです。Substance 3D Connector は、データ送信プロセスを合理化することにより作業効率を向上させ、クリエイターがデータ管理ではなく作品の制作に集中できるようにします。このプロジェクトは、コミュニティのニーズを満たすよう、開発者、アーティスト、業界パートナー間のコラボレーションを奨励するものです。

初期の取り組みでは、「ターゲットに送信する」ワークフローの強化に注力しました。具体的には、Substance 3D ツールと、Blender、Unreal Engine 5、Unity、3ds Max、Maya といった広く使われているアプリケーションとの間で、3D ジオメトリやマテリアルなどの 3D アセットのシームレスな転送が可能になります。

Substance 3D Connector は、受信可能なアプリケーションを見つけることができ、データを選択して転送できます。この柔軟性により、ゲーム開発、映画制作、製品デザインのビジュアライゼーションなどの分野に利益をもたらすことが期待されます。

Substance 3D Connector の詳細はこちらの記事(英語)をご覧ください。

モーションデザインのワークフローにおける Substance 3D

4 月の NAB 2024 では、Substance 3D が注目を集めました。そこで紹介されたのは、Substance 3D、After Effects、Maxon Cinema 4D のパワーを一つにまとめたモーションデザインのワークフローです。

Substance 3D が After Effects 及び Cinema 4D と統合されたことで、アーティストは驚くほど美しいテクスチャを作成し、どちらのアプリケーションでも使用できます。アーティストは、After Effects 内でテクスチャリングされた 3D モデルを直接扱って、素早くいくつものバージョンを作成できます。3D オブジェクトと 2D 要素を混在させる必要がある場面でも、この機能は有効です。また、C4D に新しくネイティブに統合された Substance マテリアルを使用して、Redshift によるより高度なレンダリングを行うこともできます。

モーションデザイナーは、Substance 3D Painter を使用した 3D モデルのテクスチャリングに加えて、Substance 3D Assets ライブラリから入手可能な約 2 万のマテリアル、3D モデル、HDR 素材を活用できます。さらに、Substance 3D Sampler を使用して、写真やテキストプロンプトから正確なマテリアルをすばやく作成することもできます。これらは、ペースの速いモーションデザインのワークフローを支援するのにうってつけの機能です。

この記事は Unlocking creative capability & motion workflows with Substance 3D, After Effects, and Cinema 4D(著者: Grant Kay)の抄訳です