Adobe Substance 3D 製品 2024 年 2 月のアップデート情報

Substance 3D を使用した自動車の画像。

2 月は、Adobe Substance 3D のマテリアルを使うワークフローに関して、Cinema 4D と Blender の 2 つのソフトウェアとの連携を改善ずるアップデートがありました。それに加えて、Substance 3D Assets への新しい追加アセットもあります。

Cinema 4D とのネイティブな統合により、アーティストは外部プラグインの使用や手作業による読み込みが不要になり、効率的な Substance 3D マテリアル制作ワークフローの恩恵を受けられます。同様に、最新の Blender 用 Substance 3D アドオンは、Blender プロジェクト内における Substance マテリアルの活用を最適化し、ワークフローをより素早く効率的なものにします。

この 2 つのアップデートは、3D アーティストのためにワークフローの効率を向上させるという、Substance 3D の信念を強く示すものです。ワークフローから手間のかかる作業を排除して、Blender 及び Cinema 4D に Substance 3D マテリアルを直接統合することで、最高品質のレンダリングの作成を可能にします。

それでは、新しい Substance の統合について、詳しくご紹介します。

Blender 用 Substance アドオン 2.0

新しくアップデートされた Blender 用 Substance 3D アドオンを使って作成された画像。

新しくアップデートされた Blender 用 Substance 3D アドオンは、Blender を使った作業に Substance 3D マテリアルを利用するアーティストのワークフローを最適化します。

新しいアドオンでは、マテリアルやテクスチャマップを手動で読み込む必要がなくなるため、Blender 内で Substance マテリアルを指定して適用する手順が簡素化されます。アーティストは、Blender に直接 SBSAR ファイルを素早く読み込んで、カスタマイズし、モデルに適用することができます。そのため、より素早くマテリアルを適用できますし、パラメータ調整によりさまざまな見た目を試すことも手軽にできます。新しい Blender アドオンを使えば、アーティストは Blender から離れることなく、リアルタイムでテクスチャの調整を行えます。

この新しいアップデートは、アーティストに顕著なパフォーマンス向上を提供します。例えば、マテリアルへのアクセスが高速化され、より応答性の高い体験が提供されます。タイリングのサイズ、解像度、書き出しオプションなど、幅広くカスタマイズ可能な設定が用意されていて、アーティストはどのようなプロジェクトの要件にも適合させられます。さまざまな PBR 出力をサポートし、Blender 内でマテリアルのプロパティをその場で調整できるため、アーティストは時間を無駄にすることも、クオリティに妥協することもなく、期待通りの見た目を素早く実現できます。

Blender 用の Substance 3D アドオンをダウンロードして実際にお試しください。Blender で Substance を直接使用する方法は下の動画でご覧になれます。

Cinema 4D への Substance の統合

Cinema 4D(2024.3)を使用して作成された画像。

Cinema 4D の最新アップデート(2024.3)では、Adobe Substance 3D マテリアルがソフトウェアに直接統合されて、マテリアルを扱うワークフローが改善されました。

これは、アドビと Maxon のコラボレーションによる成果です。アーティストは、外部プラグインの使用や手作業による読み込みをする必要が無く、Cinema 4D のアセットブラウザ内で、直接パラメトリックでカスタマイズ可能な Substance マテリアルのライブラリにアクセスできます。これにより、マテリアルの選択や適用が簡単になるだけでなく、3D モデルに様々なマテリアルの選択を試みたり、テクスチャをすばやく調整して適用したりすることも、すべて Cinema 4D 内で行えるようになりました。

この新しいワークフローでは、アーティストは Cinema 4D 環境を離れることなく、シーンのニーズに合わせて、解像度、色、特定の属性といったマテリアルのパラメータを即座に修正できます。ノードエディターでの SBSAR マテリアルの高度なサポートもこのワークフローには含まれており、複雑なマテリアル編集や、Substance ノードと Redshift ノードの自動接続が可能になっています。また、変位マッピングやマテリアルのパラメータによるアニメーションもサポートされていて、動的でリアルなテクスチャを作成することができます。

この統合には、Substance 3D Assets から特別に厳選された 40 種類の無料の Substance 3D マテリアルが含まれています。アーティストは、自分の Cinema 4D プロジェクトで、すぐに利用できるように用意された Substance 3D マテリアルを使用し調整することにより得られる特別な価値を体験できます。

下の動画では、Cinema 4D で Substance マテリアルをネイティブに使う方法をご覧になれます。

パラメトリックなヒト眼球ジェネレータ

パラメトリックなヒト眼球ジェネレータを使って作成した目の画像。

つい最近、3D Assets のプラットフォームに、新しい、完全にプロシージャルなヒト眼球のジェネレータを公開しました。このマテリアルは、著名なゲーム開発者たちとの緊密なコラボレーションによりデザインされたものです。人間の表情に主眼を置いて、一定レベルの本物らしさと忠実性を達成するために、辛抱強い作業が行われました。

リアルなヒトの目のマテリアルを作成する必要がある人にとって、これはとても素晴らしい Substance マテリアルです。

Substance 3D Assets は、18,000 点以上の高品質な 3D アセットを集めた Substance 3D Collection 専用のライブラリです。早速、ヒト眼球ジェネレータをダウンロードしてみてください。

この記事は Get integrated with Substance 3D(著者: Grant Kay)の抄訳です