ビジネス&クリエイティブ両対応|変化するオフィスワークを強力にサポートする複合機・RICOH IM C7010+Adobe Embedded Print Engine

RICOH IM C7010 powered by AEPE

テキスト, 線画 が含まれている画像 自動的に生成された説明
RICOH IM C7010

プリント・コピー・スキャンに+αの価値を創出する

プリント機能のみを備える「プリンター」に対し、プリント、コピー、スキャン、FAX等さまざまな機能を備えるデバイスを「複合機」と呼びます。必要な機能に応じて個別にデバイスを用意することなく、多機能を一台に集約した複合機は、現在のオフィス環境において標準的なポジションを獲得していると言えるでしょう。

複合機はいま、どのように進化し、デザインワークのなかでどのような活用が可能なのか。「RICOH IM C7010」をはじめとする最新の複合機を例に、その機能や活用例を紹介します。

リコーはオフィス向けプリンターからプロダクションプリンター、インクジェットプリンター、ガーメントプリンターまで、プリント・印刷の分野で幅広く商品・サービスを展開する日本のトップメーカーです。
「RICOH IM C10」シリーズは、リコーが送り出す最新のデジタルフルカラー複合機で、出力速度=生産性に合わせて、「RICOH IM C7010 / C6010 / C5510 / C4510 / C3510 / C3010 / C2510 / C2010」という8機種をラインナップ。最上位機種「RICOH IM C7010」ではカラー・モノクロともに毎分70枚のスピードを実現しています。高速機ながらも、同シリーズの他機種と同じ筐体サイズを実現した、コンパクトで高速出力、かつ高機能……RICOH IM C7010は現在のオフィス環境にジャストフィットする一台です。

RICOH IM Cシリーズ https://www.ricoh.co.jp/products/list/ricoh-im-c7010-c6010-c5510-c4510-c3510-c3010-c2510

RICOH IM C7010の本体サイズ

RICOH IM C7010の本体サイズ(自動原稿送り装置を含む)

“コンパクトで高速出力”という難しい設計課題をクリアしたRICOH IM C7010は、どのような経緯で誕生したのか。そして、どのようなニーズに応える製品なのか。
リコージャパン株式会社 デジタルサービス企画本部 オフィスプリンティング事業センター 商品計画室 佐藤雄介さんに話を聞きました。

「コロナ禍以降、リモートワークとの併用でオフィス規模を縮小するケースや、複数のオフィスを統合するケースが増えています。そうしたワークスタイルの変化のなかで、“生産性を落とすことなく、複数台のプリンタや複合機を一台に集約したい”という市場のニーズから生まれたのが、2024年1月に発表したRICOH IM C7010です。
これまでの毎分70枚クラスの高速機は筐体も大きく、電源も二系統から供給するものがほとんどでしたが、RICOH IM C7010は、オフィス向け出力機器と同じ省スペース設計、かつ100V電源一口で設置できるようになっています。
設置場所を選ばず、オフィスのレイアウト環境にも柔軟に対応できるという点においても、現在の、そしてこれからのオフィス環境の変化にも対応できる製品となっています」(リコージャパン・佐藤雄介さん)

リコージャパン 佐藤雄介さん

リコージャパン株式会社 デジタルサービス企画本部 オフィスプリンティング事業センター 商品計画室 佐藤雄介さん

多機能が魅力の複合機ですが、その前提として求められるのはやはりプリント・コピーのクオリティとスピード。RICOH IM C7010は、オフィス系複合機ではリコー初となる毎分70枚の高速出力を実現しています。4,800×1,200dpi相当の出力解像度によって、高品質な出力が求められる現場にもフィットする実力を備えています。
モノクロ2.9秒、カラー4.2秒というファーストコピーの速さも魅力のひとつです。一台に集約したことで、コピー待ちの時間が増えてしまった……そんな心配もありません。
また、RICOH IM C10シリーズは最大1,260㎜の長尺印刷に対応しており、社内掲示やイベントPOP、店頭バナーといったビジネス用途からクリエイティブ用途まで一台で幅広い出力が可能になります。

アプリケーション 低い精度で自動的に生成された説明

ブラックにシアン・マゼンタ・イエローのいずれかを組み合わせた2色プリントに対応。モノクロのプリント料金で、より質の高いコミュニケーションが可能に

長尺サンプル

長尺印刷時の用紙幅は最大320㎜まで対応(長さが600㎜以上の場合は305㎜)

Scan…多様な紙文書をスムーズに電子化

DX化が進む現代において、文書の電子化は複合機の重要な役割のひとつです。
RICOH IM C7010は表裏を一度にスキャンする1パス両面ADF(両面自動読み取り)を備え、文書として一般的に使われるA4、B5サイズのような定型ドキュメントはもちろん、名刺やはがき、領収書といった小さなサイズの原稿も一度に、すばやく電子化することができます。
また、RICOH IM C10シリーズでは帳票スキャン拡張ユニットを装着*することで、不定形サイズの原稿をまとめて読み取ることが可能です。帳票スキャン拡張ユニットでは小サイズ原稿のスキャンで起こりがちな角度のズレも自動で補正できるほか、読み込んだ名刺データをデータベース化するアプリケーションも提供。証憑電子保存サービスとの連携によって、2024年1月から完全義務化された電子取引のデータ保存にもスムーズに対応できるようになっています。
* 帳票スキャン拡張ユニット対応機種:RICOH IM C6010F/C6010/C5510A/C4510AおよびRICOH IM C3510/C3010/C2510(ドキュメントフィーダー D3150装着時)

スキャンサンプル

帳票スキャン拡張ユニットは不定形の書類を50枚までまとめてスキャンできる。読み込んだ原稿は自動でサイズ、原稿範囲、角度を検知し、必要な部分だけを正確に電子化することが可能

Finish…折りも綴じもお手のもの。豊富な後加工オプション

コンパクトな複合機ながら、高度な折りや綴じに対応できるのもRICOH IM Cシリーズの強みのひとつです。Z折り、二つ折り、内三つ折り、外三つ折りの4種の折りが可能で、三つ折りは3枚まで重ねた状態で一度に折ることもできるので、プリントから封筒への封入までの作業時間の大幅な短縮を実現。ユニットはプリンタ排紙部に直接取りつけるインナータイプなので、追加のスペースを確保する必要もありません。
ステープル綴じと中綴じに対応したフィニッシャーは、プリンタ側面に取りつける1,000枚・3,000枚タイプのほか、500枚まで収容可能なインナータイプも用意しており、コンパクトな筐体を強力に拡張します。

「重ね折りが可能なインナー紙折りユニットは省スペースと効率化を実現した機能として、お客さまからも大変好評をいただいているオプションです。
RICOH IM Cシリーズをはじめ、私たちの製品はさまざまな業種に導入いただいており、各オフィスで求められているものも多岐に渡ります。プリント、コピー、スキャンという汎用的な機能だけでなく、多彩なオプションを用意することで、お客さまのニーズにしっかりと応えていきたいと考えています」

折りかたサンプル

Z折り/二つ折り/内三つ折り/外三つ折りが可能。三つ折りでは重ね折りにも対応

インナー紙折りユニット

プリンタの排紙部にセット可能なインナー紙折りユニットにより、後加工が求められる現場でも省スペースを実現(写真は大容量フィニッシャーも追加した状態)

More Creative…多彩な色と表現を正確に再現する、Adobe Embedded Print Engine

プリント、コピー、スキャンから後加工まで、オフィスのあらゆるニーズに高い次元で応えるRICOH IM Cシリーズには、もうひとつ、クリエイティブの現場には欠かすことができないオプションが用意されています。

それがAdobe PostScript3による出力に加え、PDFファイルのダイレクトプリントにも対応した最先端のアドビ純正プリントエンジンです。このプリントエンジンは、Adobe Embedded Print Engine(AEPE)と呼ばれ、印刷向けワークフローRIPに採用されているPDFベースのプリントエンジン・Adobe PDF Print Engine(APPE)をプリンタ等のデバイスに内蔵(Embed)可能にしたものです。

AEPEについて

Adobe Embedded Print Engineを搭載したプリンタなら、Adobe Acrobatによる画面表示と同じ出力結果を得ることが可能になる https://www.adobe.com/jp/products/EmbeddedPrintEngine.html

オフィスプリンタという位置付けながら、最新のデザインデータにも対応できるクリエイティブ向けオプションを提供していることには理由があります。

「RICOH IM Cシリーズは一般的なオフィス業務のなかで十分に満足いただける画像品質を目指していますが、使用するシチュエーションによっては、さらに高い画像品質、出力精度を望まれるお客さまもいらっしゃいます。そうしたケースでは、AEPEを搭載したRIPオプションを組み合わせることで、Adobe Illustratorで作られたデザインデータや、デザイナーが作成したPDFファイルをより正確に出力することができるようになります」

一般的に、クリエイティブの現場では標準的に使用されているアドビアプリのデザインデータは、アドビ純正ではないメーカー標準のRIPの場合、画像の色や機能が意図通りに出力されないことがあります。
プリンタの進化と同様に、アドビアプリの表現力も日々、進化を続けており、新しい機能による表現をより正確に再現するためには、アドビ純正のプリントエンジンは欠かせない選択肢なのです。

「RICOH IM C7010向けのAEPEオプション・ PS3カード タイプM58は、最新のプリントエンジンに対応しており、RICOH IM C7010の出力をさらに高い品質へと引き上げることができます。
毎分70枚の高速出力にAEPEを組み合わせることで、フロア内のデザイナーがIllustratorのデータをプリントする/各店舗で使用するPOPやポスターのデザインデータを一箇所でまとめて出力する/デザイナーが作成したPDFデータを大量に印刷するといった、ビジネスとクリエイティブが混在する環境でも、生産性と品質を両立することができると考えています」

よりスマートに、よりサスティナブルに

いま、社会において複合機に求められるものは、品質、速度、機能だけではありません。
人と環境にやさしいこと……すなわち環境への配慮も、リコーが社として力を入れているポイントです。

「RICOH IM C10シリーズはすべての機種で新しい低融点トナー(カラーPxP-EQ Advancedトナー)と加熱パイプを使わずに定着ベルトを温めるカラーQSU技術を採用することで脱酸素社会に向けた取り組みを、外装樹脂の約50%に再生プラスチックを使用し、包装材におけるプラスチック使用量を従来機比54%削減することで循環型社会実現のための取り組みを行なっています」

ユーザーの利便性を高めると同時に、環境への配慮も行なうことで、より持続可能な社会の実現を目指す。ROCOH IM C10シリーズにはそうした想いが込められています。
最新機種・RICOH IM C7010をリリースしたいま、リコーの複合機はこの先どのように進化・改良を続けていくのでしょうか。

「DX化をはじめ、日々変化する社会のなかで、お客さまもさまざまな課題を抱えていらっしゃいます。私たちとしては今後も幅広い業種や現場にヒアリングを行ない、開発・設計部門にフィードバックを重ねていくことで、お客さまの悩みに寄り添いながら、ひとつずつ課題を解決していきたいと考えています」

あらゆるオフィスの、あらゆるニーズに応えるべく生み出されたリコーの複合機・RICOH IM C10シリーズ。それはユーザーの声にていねいに耳を傾け、その期待に応え続けた成果の結晶なのです。

リコージャパン 佐藤さん