僕・私の願いよ、アドビ担当者さんに届け!「Acrobatへの願い」を短冊に込めて──

ささの葉さ〜らさら〜。

というわけでこんにちは、ライターのヤマダユウス型です。7月といえば七夕ですが、この時期は天の川に見立ててそうめんを食べるといった行事食もあるそうですね。ちょっと良いそうめんでも食べてみようかな。

そして七夕といえば、忘れてはいけないのが短冊ではないでしょうか。そこで今回はAdobe Acrobat(以後、Acrobat)ユーザーの「Acrobatに対する要望や願い」といった声を短冊にまとめ、Adobe Japanの担当者に届けるという企画を実施しました。

題して、『僕・私の願いよ、アドビ担当者さんに届け!

「Acrobatへの願い」を短冊に込めて──』。

こんな願い事が集まりました

「Acrobatに対する要望や願い」に関する様々なユーザーの声を収集し、今回はその中から選抜した3つの願い事(という名のユーザーの要望・願い)を、Adobe Japanの中の人に届けてきました。

願い事をご覧いただいたのは、Acrobatの製品マーケティングを担当している立川さん。ひとつひとつの短冊に向き合う眼差しは、真剣そのもの。

それでは早速、集まった願い事を紹介しましょう。ひとつめはこちら。。

──「AIアシスタント機能がほしい」というものですね。これは多くの方が期待している願い事のひとつでした。最近はアプリ内に対話型のAI機能を保有しているものも増えてきましたが、AcrobatにもそういったAI機能は追加されるのでしょうか? 教えて、立川さん!

立川さん:実は先日、「Acrobat AI Assistant」という生成AI機能の日本語版開発の情報を発表させていただきました。日本語版のリリース時期や価格については未定ですが、英語版がすでにリリースされているのでそちらを軸に紹介をさせてください。

▲Adobe Acrobat「AI Assistant」(YouTube)より引用

立川さん:主要機能のひとつ「Generative summary」は文書を要約する機能です。例えば何ページもある長いPDFを見る場合、AIに要約を頼めば簡単に内容を把握することができます。全体の要約だけでなく指定したセクションの要約も可能です。

▲AI Assistant機能(日本版)のサンプル画面

立川さん:もうひとつの「AI Assistant」は、質問と回答を作る機能です。ユーザーからの質問にAIが答えるだけでなく、ユーザーがPDF内の情報を効率的に理解できるような質問をAIが作成してくれます。

──長大な論文などを読み解く際は、要約機能が便利そうですね。翻訳機能と合わせれば外国語の論文やマニュアルもスムーズに読み進められそうです。

立川さん:PDF内の情報のみを要約するため、生成AIに起こりがちなハルシネーション(事実とは異なる情報の生成)を防げるのも、この要約機能の特徴です。便利な機能になるはずなので、期待してお待ち下さい!

──楽しみにしていますね! では続いて、2枚目の願い事を紹介しましょう。こちらです。

──「様々な形式のファイルを一気に取り込んでPDF化したい」というもの。ワードやエクセルなどの業務で定番のファイル形式を維持したまま、PDFファイルとしてまとめることができれば、たしかに便利ですね。

立川さん:そんなときは、「PDFポートフォリオ」をお使いください。ワードやエクセルはもちろん、動画やmp3、CADデータなど、あらゆるファイルをPDFとして管理することができますよ。

▲Adobe Acrobat「【アドビ公式】PDFポートフォリオとは?使い方を紹介」より引用

立川さん:Acrobatを開きPDFを作成→複数のファイル→PDFポートフォリオを作成する、とお進みください。「PDFポートフォリオ」は、いわば フォルダのような感覚で様々な形式のファイルをまとめることができます。例えばとあるプロジェクトに関する写真や動画、パワーポイント、PDFといった資料がある場合、これらをひとつのポートフォリオにまとめてしまえば、管理・運用をしやすくなります。

──ポートフォリオに入っている状態でファイルの中をプレビューできるのは便利ですね。これは、元データに対してリンクしている状態、つまりはポートフォリオに入れる前のデータとポートフォリオに入っているデータは結びついているんですか?

立川さん:いえ、ポートフォリオに入ったデータは新しいデータとして管理されています。ポートフォリオ内のデータを更新したい場合は、そのままダブルクリックすれば対応するソフトが立ち上がり、編集後はポートフォリオ内に上書き保存されます

──見かけ上のデータのまとまり方は一般的なフォルダ、もしくはZIPファイルのようですが、更新できるのはなんとも便利。拡張子も「PDF」なので、PDFなのに動画や画像ファイルが入っているのは不思議な感覚です。

立川さん:便利なのでぜひ知っていただきたいですね。ポートフォリオ全体を対象とした検索機能などもあるので、ポートフォリオ単位で管理すると便利なシーンは多いと思います。

──PDFポートフォリオ、覚えておきますね。それでは最後、3つめのお願い事はこちらです。

──「もっと使いやすいインターフェースにしてほしい(機能が探しにくい)」とのこと。確かに、機能が多すぎて困ってしまうのもAcrobatあるあるですね……。

立川さん:実は我々もそのような声を受け、インターフェースの改善に着手しており、その1つとして2023年8月には、現在の新しいインターフェースに刷新をしました。その理由は、モバイル版やWebブラウザ版とツールの位置をあわせて操作性を統一化させたいという意図がありました。ですが、新しいインターフェースには慣れにくいというお声も実際にいただいており、現在も改善の取り組みを続けています。

──実は僕も、現在の新しいインターフェースはまだ新鮮に感じています。

立川さん:もし使い慣れたインターフェースを引き続き利用したい場合は、以前のインターフェースに戻すこともできますよ。Acrobatを開いた状態で、表示→新しいAcrobatを無効にする、を選んでいただけば設定は完了です。

立川さん:また、ツールバーのカスタマイズで一部機能をツールバーに配置することもできるので、こちらもぜひご活用ください。よく使う機能などはツールバーにまとめておく、といった使い方ができますよ。インターフェースについては引き続きブラッシュアップを続けていく予定ですのでぜひご期待ください。

まだまだ進化するぞ、Acrobat。

今回は七夕の笹に乗せて、ユーザーからの願い事(という名の要望)を届けて参りました。待望の生成AI機能や、便利なポートフォリオ機能など、Acrobatをさらに使いこなせる情報を教えていただきましたね。特にAIは全世界的にトレンドですし、これからもっと強力な機能になるのではと個人的にも期待しています!

今回は3つのお願いを取り上げましたが、これを読んでいる皆さんもAcrobatへのお願い事があるのではないでしょうか? その願い事、フィードバック という名の笹にしたためて、ポチっと送ってあげるのも一興ですよ。これもひとつのデジタル短冊ということで……。