Adobe Fonts+ライブラリでフォントの管理&共有がさらにスムーズに!|もっとAdobe Fonts!08
フィルターとライブラリでフォントの管理を効率化
アドビが展開する「Adobe Fonts」は、日本語、英語だけでなく、中国語簡体字・繁体字、韓国語等を含め、世界のさまざまな文字・言語に対応するクリエイターのためのクラウドフォントサービスです。
Adobe IDさえあれば2,000以上のフォントが無料で使えるほか、Adobe Creative Cloudに契約しているユーザーなら、30,000を超える高品質なフォントを自由に使うことができます。
2024年10月、Adobe MAXの開催とともに、Adobe PhotoshopやAdobe Illustrator、Adobe Premiere Proといった各アプリケーションの最新版がリリースされましたが、Adobe Fontsもまた、より使いやすく進化しています。
この記事では、あらたに追加された「フィルター」とアドビのクリエイティブアプリの架け橋となる機能「ライブラリ」を使って、Adobe Fontsのフォントを効率的に探し、使い、管理する方法を紹介します。
Adobe Fontsの「お気に入り」と「追加済み」フィルター
Adobe Fontsの進化ポイント、ひとつめは「フィルター機能の強化」です。Adobe Fontsのwebページには、目的のフォントをスムーズに探すための豊富なフィルターが搭載されていますが、今回、ここに「お気に入り」と「追加済み」の項目が追加されました。
左:従来のAdobe Fontsフィルター/右:現在のフィルター
Adobe Fontsで利用可能な書体の数は膨大です。
そのため、「フォントが多いのはうれしい。でも多すぎてチェックしきれない」というユーザーも多いのではないでしょうか。
そんなときは、新しく搭載された「お気に入り」フィルターを活用し、目的のフォントをスムーズに探しましょう。
[フォント検索の手順]
- 「お気に入り」機能で気になる書体をチェック
- 「お気に入り」フィルターを使って、チェックしたフォントを呼び出す
- サンプルや見本を見ながら、イメージに合うフォントを絞り込む
- 「ファミリーを追加」ボタンを押して、フォントをアクティブにする
追加したAdobe Fontsのフォントを整理するときは、「追加済み」フィルターがおすすめです。
追加済みフォントの管理は、従来のCreative CloudデスクトップアプリやAdobe Fontsのwebサイト上で行なうことができましたが、この「追加済み」フィルターを使うと、フォントのデザインを一覧しながら、ファミリーのフォント全体を追加したり、削除したりすることができます。
Adobe Fonts+ライブラリでプロジェクトのフォントを管理・共有する
Adobe Fontsの進化ポイント、ふたつめは「ライブラリ対応」です。
2024年10月から、Adobe Fontsのフォントを「ライブラリ」に登録できるようになりました。Adobe Fontsとライブラリを組み合わせるにはどうしたらいいのか。具体的な手順と方法を見ていきましょう。
ライブラリにフォントを追加するには、Adobe Fontsのwebサイト上でフォントを選び、「ライブラリに保存」ボタンを押します。表示されるリストの中から保存するライブラリを選択すれば、フォントの追加は完了です。
保存したフォントは、ライブラリを通じて各アプリですぐに利用できるようになります。
利用環境で対象のフォントが「追加」されていない場合でも、雲(クラウド)のボタンを押せば、即座にフォントを「追加」することができます。
左:ライブラリをグリッド表示したもの/右:リスト表示したもの
ライブラリに追加されているフォントを確認するには、Adobe Fontsのwebサイト右上にある「フォントを管理」から「ライブラリ」を選択します。
一覧から確認したいライブラリを探し、「フォントを表示」をクリックすると、ライブラリに登録されているフォントが表示されます。利用可能状態になっていないフォントはここで一括または個別に追加することも可能です。
自分が作成したライブラリは、チームだけでなく、広く公開することもできます。方法は簡単、ライブラリの画面から「フォントを共有」ボタンを押し、リンクを取得し、URLを共有するだけです。
「コピーを保存できるようにする」オプションを使えば、共有相手がライブラリとして登録できるようになります。「フォローを許可」オプションをオンにしていた場合、ライブラリを更新すると相手のライブラリも自動的にアップデートされるようになるので、共有・公開後のフォント追加も安心して行なえます。
ぜひ、おすすめフォントやお気に入りのフォント、用途にあわせたフォントセットをライブラリに登録し、共有してください。共有ライブラリが増え、セレクトされたフォントセットが充実していくことで、Adobe Fontsはさらに使いやすくなるはずです。
ライブラリの内容はCreative Cloudデスクトップアプリでも確認することができます。「ファイル」タブから「自分のライブラリ」を選び、目的のライブラリを選択すれば、画像やテンプレートと同じように登録されたフォントを確認・追加することができます。
Adobe Fontsのフォントをライブラリに登録することで、クリエイティブにどのようなメリットがあるのでしょうか。
たとえば、Adobe Fontsのフォントをプロジェクトごとに作成したライブラリに登録しておけば、デザインに使用するフォントを常に共有・統一することができます。あらたにチームメンバーが加わったときにも、ライブラリの情報を参考にフォントを追加しておくことで、スムーズにプロジェクトに参加できるでしょう。たとえ、プロジェクトが進行中にフォントに追加があったとしても、その情報はライブラリを通じて、即座に共有されます。
新しく搭載されたフィルターとライブラリ連携は、いずれもAdobe Fontsの魅力をさらに引き出し、使いやすくしてくれる機能です。多彩なフォントを駆使し、クリエイティブに活かしていきましょう。
文字の表現力を広げる多彩なフォントが揃うAdobe Fonts
クリエイティブには欠かせない道具のひとつであるフォントをより自由に、柔軟に使えるクラウドフォントサービス「Adobe Fonts」。2024年10月現在、日本語フォント750超、Adobe Fonts全体では30,000以上のフォントをメディアを問わず、商用/非商用問わず、自由に使うことができます。
書体名がわからなくても書体の分類や文字の特徴、表現したいイメージから探すこともでき、目的のフォントにすばやく辿り着けるようになっています。
“もっといろいろなフォントを見てみたい、使ってみたい!”
そう思えたらまずは一度、Adobe Fontsを開いてみましょう。
無料でも使えるたくさんのフォントで、デザインをよりふさわしく彩りましょう。
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