今から始める Adobe Firefly 第 2 回:一足早く正月気分に浸るための初日の出を生成しよう
気が付けばもう 2025 年が目の前!ということで、今回は Adobe Firefly を使って、「正月気分に浸るための初日の出」をテーマに画像を生成したいと思います。
準備は、Firefly サイトを開いて、生成ボタンを押すだけです。画面の右下のプロンプト入力欄を見つけたら、「初日の出」を入力して、生成ボタンをクリックしてみましょう。
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ちゃんと日の出らしい清々しさのある画像が生成されました!しかし、日本らしさはみじんもありません...。考えてみれば、初日の出は世界のどこでも見られるわけですから、これは Firefly を責めてもしょうがないでしょう。
ということで、日本の正月らしさがある画像が欲しいと Firefly に伝えるべく、プロンプトに新たな情報として「富士山、芦ノ湖、鳥居」を追加してみます。また、山の裾野を広く見せたいので、縦横比を 4:3 に変更します。すると、以下の画像が生成されました。
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一気に和の雰囲気が出て、いい感じになってきました。とはいえ、AI 任せで生成した画像っぽさは否めませんし、特に左側の画像の手前は煩雑で、日本の正月らしい慎ましさが欲しくなります。
構図をもう少し意図的なものにしたいので、更にプロンプトを変更します。先ほどのプロンプトに少し具体的なレイアウト指定を加えて、「初日の出、富士山、芦ノ湖、一基の鳥居、画面の端に松」と入力し、生成してみます。
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左右に松が生成されて、意図が少しは感じられる配置になりました。ただ、まだ AI 頼みで生成した感はありますし、なにより肝心の太陽がはっきり見えていません。やはり、プロンプトだけでイメージに沿った構成を演出するのは難しそうです。
そこで、「構成参照(別の画像の構成を参照する機能)」を利用することにしましょう。画面左のパネルをスクロールして、「合成」>「参照」を探します。
富士山の横に太陽がはっきりと見える、手書きのラフスケッチ ↓ を描きました。この画像をアップロードして、構成参照に使用します。
早速生成してみましょう。下 ↓ が生成された画像です。
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指定したとおりの場所に太陽が描かれました!コンテンツの種類が「自動」になっているため、リアルな描写からイラストっぽくテイストが切り替わっています。悪くはないのですが、左側の画像は、初日の出というよりは夕焼けのような色味なのが気になります。また、右側の画像は、早朝らしさはあるけれど太陽をもう少し強調したいところです。
試しにラフ絵を変更してみます。山肌から顔を出したくらいの場所に、太陽の位置を変えた画像を指定してみましょう。
すると、下 ↓ のような画像が生成されました。
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左側の画像は太陽が歪んでしまいました。右側の画像は太陽のサイズが大きすぎます。いまいち思ったような構図になりません。もしかすると、ラフ絵に太陽の一部だけを描いたために、Firefly が円を感じさせない太陽を指定されたと理解したのかもしれません。ということで、太陽の形をわかりやすくして、位置も強調したラフ絵に差し替えます。
生成結果は以下 ↓ のようになりました。
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今回は、指定した場所に指定した形の太陽が、ちゃんと生成された画像になっています。特に右側の画像は、ラフ絵のレイアウトに忠実です。左側の画像は、太陽としては大きすぎますが、色合いも含めて、日の丸を感じさせる面白いグラフィックになりました。明け方の雰囲気がありますし、浮世絵のようなテイストも和を感じさせます。今回は、これ ↓ で正月気分に浸ることにしようと思います。
<番外編>
プロンプトに「浮世絵」を追加したらどうなるのか気になったので、プロンプトを「初日の出、富士山、芦ノ湖、一基の鳥居、画面の端に松、浮世絵」にして、実際に生成してみました。構成参照のラフ絵はそのまま利用しています。古い温泉街で売られていそうな絵葉書を思い出させる、浮世絵風の仕上がりになりました!これはなかなかいい感じです。
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前回使用したスタイル参照も試してみたいと思い、ギャラリーから「水彩画」3 番目(watercolor 3)を選んでみたら、お札のような絵のタッチになりました。オリジナリティの感じられるイラストです。プロンプトとスタイル参照、両方のスタイル指定が有効になることもあるようです。
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浮世絵以外のスタイルも試してみたいので、プロンプトを「初日の出、富士山、芦ノ湖、一基の鳥居、画面の端に松」に戻します。
参照画像:「水彩画」10 番目(watercolor 10)
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まず生成されたのは、水墨画のような雰囲気の画像です。やや暗めの印象のせいか、少しもの悲しい気持ちにさせられます。
参照画像:「幾何学的」17 番目(geometoric 17)
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次は、日本画っぽさのある幻想的なイメージです。プロンプトで指定した個々の要素がかなり簡略化されています。
参照画像:「フラット」3 番目(flat 3)
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かわいいイラストに変化しました。左の絵は松の特徴がよく出ています。右の絵は太陽に勢いがあります。
参照画像:「水彩画」14 番目(watercolor 14)
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実際に人手で写生した絵のような雰囲気の画像です。
参照画像:「デジタルイラストレーション」3 番目(digital illustration 3)
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木に松っぽさがなくなってしまいましたが、ポップな切り絵のような画風になりました。
※設定
<縦横比>最初の出力画像のみ 正方形、その他全て 横(4:3)
<その他>上記全て、モデル= Firefly Image 3、高速モード、コンテンツの種類=自動、スタイル【視覚的な適用量】=中、スタイル【強度】=中、効果無し、カラーとトーン=なし、ライト=なし、カメラアングル=なし