今から始める Adobe Firefly 第 3 回:思わずスノボに行きたくなるシーンを生成しよう!
暖かい屋内にこもりがちの季節になりましたが、ウインタースポーツが楽しみな時期でもあります。そこで、今回は Adobe Firefly を使って、「思わずスノボに行きたくなるシーン」をテーマに画像を生成したいと思います。
準備は、Firefly サイトを開いて、生成ボタンを押すだけです。画面の右下にプロンプト入力欄を見つけたら、「スノーボード」とタイプして、生成ボタンをクリックしてみましょう。
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楽しそうなスノーボーダーのイラストが生成されました。雪の表現などは悪くありませんが、スノーボードの躍動感がいまいち感じられません。
もっとダイナミックな画像を生成したいので、プロンプトに「山の斜面を空高くスピン」を追加して、再度、生成ボタンを押してみます。
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構図に躍動感が出てきました。コンテンツの種類を「自動」にしてあるため、勝手に写真に切り替わったようです。空の色などは綺麗ですが、ちょっと大げさで合成写真っぽい感じがあります。また、斜面と被写体を正面から捉えた画像ばかり生成されるという印象です。
そこで、カメラアングルを指定することにします。画面左のパネルを下にスクロールすると、下図のように、カメラアングルを選択するためのプルダウンが見つかります。
試しに、カメラアングルに「俯瞰」を指定して生成してみましょう。
かなりの上空から撮影されたような構図の画像が生成されました。雄大な自然を紹介する雑誌などに出てきそうな写真です。ただ、今回表現したいのはスノーボードの躍動感です。そこで、前回も使用した構成参照を使用して、期待する構図を Firefly に伝えることにします。
ポーズを指定するラフ絵 ↓ を作成しました。画面左のパネルをスクロールして、「合成」>「参照」を見つけたら、参照画像としてアップロードします。
プロンプトは「スノーボード、山の斜面を空高くスピン」のまま、カメラアングルも「俯瞰」のままです。構成参照だけ、上のラフ絵を追加しました。
それでは生成してみます。
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すると、指定したポーズを上から見た構図になりました。立体的にポーズが理解されているのだとすると、構成参照は思っていた以上に役立ちそうです。もう少しカメラアングルで遊んでみましょう。
次は、カメラアングルに「広角」を指定して生成してみます。
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目の前にスノーボーダーがいるような、スピード感のある写真になりました。カメラマンとぶつかりそうな勢いがあります。広角レンズらしさのある構図です。
カメラアングルに「表面のディティール」を指定してみます。これはどんなカメラなのでしょうか?
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速いシャッタースピードで撮影された写真のように、舞う粉雪の輪郭がシャープです。どちらの画像も躍動感が感じられますし、特に左側はいい感じの構図です。
背景の雄大さを伝えられる画像が欲しいので、カメラアングルに「風景写真」を指定してみます。
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遠景がくっきり表示された点は狙い通りですが、スノーボーダーが背景から切り離されて浮かんでいるように見えます。これは、背景に対してスノーボーダーの占める割合が大きいためかもしれません。そこで、構成参照に使用するラフ絵を修正します。
スノーボーダーを縮小して周囲に空白を追加しました。このラフ絵を参照画像としてアップロードします。
ついでに、プロンプトに「背景に雄大な山々」を追加して生成します。カメラアングルは「風景写真」のままです。
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スノーボーダーが小さくなった画像が生成されました!構成参照では、ラフ絵の空白領域の大きさもちゃんと意味を持つようです。遠くの山々がくっきりと表示されて、スノーボーダーはさっきよりも風景に溶け込んでいるように感じられます(ちょっと高すぎる気はしますが)。このカメラアングルは、よりワイドな縦横比にするとさらに美しくなりそうです。
続けて、カメラアングルを「クローズアップ」に変更します。
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背景がボケ気味になって、被写体にフォーカスがあたるカメラのようです。上の「風景写真」と比べると、スノーボーダーのポーズが強調されています。今回の目的にはなかなか良さそうな設定です。
最後にもう 1 つ試してみましょう。下からのカメラアングル「あおり」です。
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ちゃんと下から撮影した画像になりました。この角度だと地面が映らないこともあって、かなり高くジャンプしているような印象を受けます。
今回はこの一枚を選ぶことにしました。人にフォーカスがあたっていて、「スノーボードって気持ちよさそう!」と思えるポーズの画像です。バックの山は雄大で、実際にありそうな景色です。
<番外編>
使えそうなイラストも生成したいと思い、スタイル参照を試してみました。構成参照のラフ絵とプロンプト「スノーボード、山の斜面を空高くスピン。背景に雄大な山々」はそのままで、カメラアングルの指定だけ「なし」に変更しています。
参照画像:「3D」2 番目(3d 2)
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まずは、ゲームのグラフィックのような、ちょっとかわいい 3D イラスト風の画像です。
参照画像:「フラット」4 番目(flat 4)
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次は、無難な感じのイラストですが、スノーボードの特徴がよく捉えられています。普通に挿絵として利用できそうです。
参照画像:「デジタルイラストレーション」4 番目(digital illustration 4)
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夕暮れ時のようなカラーと、グラデーションがきれいな 3D 風イラストです。この記事の一番最初に「スノーボード」とプロンプト入力して生成されたイラストと比べると、だいぶ落ち着いた雰囲気になりました。
※設定:上記全て、モデル= Firefly Image 3、高速モード、縦横比=正方形、コンテンツの種類=自動、スタイル【視覚的な適用量】=中、スタイル【強度】=中、効果【カラーとトーン】=なし、効果【ライト】=なし