今から始める Adobe Firefly 第 4 回:体が温まりそうなホットケーキを生成しよう!
寒い冬にはホカホカのホットケーキが食べたくなりませんか?今回は Adobe Firefly を使って、「見るだけで身も心も温まりそうなホットケーキ」をテーマに画像を生成したいと思います。
準備は、ブラウザから Firefly サイトを開くだけです。画面の右下のプロンプト入力欄を見つけたら、「 ホットケーキ」を入力して、生成ボタンをクリックしてみましょう。
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最初から、かなりリアルなホットケーキが生成されました。指定はないのに、周囲にいろんなベリーが散りばめられています。お洒落なカフェにありそうなメニューも良いのですが、今回は純喫茶にありそうなホットケーキを目指します。
オーソドックスなホットケーキが欲しいことを Firefly に伝えるために、具体的なイメージをプロンプトに追加します。「積み上がったふわふわのホットケーキの上に溶けかけたバター、側面にメープルシロップ。白い陶器のお皿に盛られている。」と入力して生成します。
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注文通りにホットケーキが生成されました。ちゃんと手作り感もあります。バターがもうちょっと溶けていて欲しい気はしますが、特に大きな不満も無いので、これをもっと美味しそうに見せられるのかどうかを追求しようと思います。
物撮りといえば、照明が気になりますよね?ということで、いろいろなライティングを試してみましょう。左のパネルをスクロールして、「効果」>「ライト」を表示します。
まずは、「バックライト」を選択して生成してみます。
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期待通りに、奥から光が差し込んだ画像が生成されました。休日のブランチといった雰囲気です。パンケーキの奥にある空間を感じられます。
次は、「ゴールデンアワー」です。夜明けまたは日没前の淡い光が期待できそうな名前です。
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生成された画像は、横からの柔らかい光が特徴的です。夕暮れ間近の時間帯に、ちょっと遅めのおやつが置かれたテーブルといったところでしょうか。ホットケーキの生地がふんわりした感じになるのも、このライトの持ち味のようです。
淡い光の後は、反対に「強い光」を照射してみましょう。
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ホットケーキにスポットライトを当てて撮影したような画像です。背景が暗くなっていることもあって、ホットケーキに重みが感じられます。何故か、ホットケーキが硬めにカリッと焼かれた印象の画になります。プロンプトの「ふわふわ」感は無くなってしまいました。
続けて、あまり食べ物向きではなさそうな名前の「ドラマチックな照明」を選択します。
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同じく奥が暗くなる「強い照明」とは異なり、周囲のオブジェクトが消えて、ホットケーキがわざとらしいほど力強く演出されています。ファーストフードかファミレスのメニューにありそうな画像です。
さて、今度は「長時間露光」です。動的な要素が無いときは、どんな特徴の画像が生成されるのでしょうか。
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ツヤツヤしてて美味しそうです!全体的に照明が明るめなのも良い感じです。上の 2 つのライティングとは異なり、奥のオブジェクトの強めのボケによりホットケーキの主役感が演出されています。料理本に載っていそうな画像です。
最後に、名前からして本命っぽい「スタジオ照明」を選択してみましょう。
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左側は、撮影用に準備されたかのようなカトラリーとテーブルクロスとの組み合わせなど、ライティング以外にも演出が感じられる画になりました。右側は、「ドラマチックな照明」の構図と似ていますが、わざとらしさが薄まっていていい感じです。
以上いくつか「ライト」を試してみました。ちょっとした演出を加えたいときに活躍してくれそうな機能です。今回は、ホットケーキにフォーカスがあって、バターとメープルシロップのツヤ感が映えていた「長時間露出」で温まることにします。
<番外編>
「ライト」の効果に「カメラアングル」の効果を組み合わせるとどうなるのか気になったので、「ライト」の「長時間露出」に、「カメラアングル」から「ノーリング」を追加してみました。
早速生成してみます。
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左側は、素直にノーリングらしい画像です。周囲に並ぶオブジェクトがくっきりと生成され、おしゃれなイメージ写真になりました。右側も、演出感のある複数オブジェクトのレイアウトは、ノーリングの効果だと思われます。
いつものようにスタイル参照も試してみましょう。まずは、ライト「長時間露出」効果との組み合わせです。カメラアングルは「なし」に戻しています。
参照画像:「幾何学的」の 2 番目(geometric 17)+「長時間露出」
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プラスチックのつくり物のようです。色合いが柔らかくて、これはこれで使い処がありそうです。
続けて、ライトの指定も「なし」にして、スタイル参照のみを使用して生成します。
参照画像:「幾何学的」の 2 番目(geometric 2)
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フラットデザインっぽいスタイルのイラストです。参照画像の色相がホットケーキとマッチしているため、違和感ない生成画像になりました。挿絵に使えそうです。
参照画像:「3D」の 2 番目(3d 2)
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つるっとした 3D イラストレーション風です。この参照画像では、お皿に広がるメープルシロップが 2 色になります。
※設定:上記全て、モデル= Firefly Image 3、高速モード、コンテンツの種類=自動、縦横比=正方形、スタイル【視覚的な適用量】=中、スタイル【強度】=中、効果【カラーとトーン】=なし