今から始める Adobe Firefly 第 5 回:手作りチョコが入っていそうな包みを生成しよう
今年もまもなくバレンタインデーです。チョコはともかく、包み紙まで手作りするのは現実では困難ですが、AI に生成させるのならば簡単です。そこで、今回は Adobe Firefly を使って、「手作りチョコが入っていそうな包装紙」をテーマに画像を生成したいと思います。
準備は、ブラウザで Firefly サイトを開くだけです。まずは、プロンプト入力欄に「かわいいハートのパターンが印刷された包装紙」を入力して、生成ボタンをクリックします。
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包装紙と指示しただけですが、包んだ状態の画像が生成されました。何故か周囲にもハート型のオブジェクトが生成されています。いろいろ気になる点はあるものの、とりあえず、包みにチョコが入っているように見えないところをなんとかしたいと思います。
包み紙の中身が、箱に入ったプレゼントのチョコだと Firefly に伝えてみましょう。先ほどのプロンプトに付け足して、「かわいいハートのパターンが印刷された包装紙にラッピングされた箱に入ったチョコのギフト。」に変更します。
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指示通りに箱が包装紙に包まれている画像が生成されました。「ギフト」と付けたためか、リボンが追加されています。しかし、ハートのパターンは、全体的に暗くて「かわいい」感じはありません。右側は、箱の中ではなく包装紙の一部にチョコが含まれているようです。やはり、プロンプトだけでイメージに近づけるのは難しそうです。
そこで、「スタイル」の「効果」を使って、生成されるパターンや色合いを変えてみます。左のパネルをスクロールして、「スタイル」>「効果」を表示します。
タブ(デフォルトでは「人気」が選択されている)を切り替えると、使用できる「効果」をカテゴリ別に絞り込めます。まずは、「テーマ」カテゴリの「スカンジナビア風」を選択して生成してみます。
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だいぶかわいい見た目になりました。シンプルでナチュラルな雰囲気があり、薄い光のライティングにも北欧っぽさを感じます。右の画像はチョコの形がかわいくて、これはこれでいい感じです。エコを意識してか、チョコの見える包み方が多く生成されます。
もう一つ「テーマ」カテゴリから、今度は「スタンプ」を選択してみましょう。
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左は渦を巻いた模様もありつつハートのパターンがきちんと描かれていて、包装紙らしさがあります。右も工業製品っぽくて、包み紙の角のシャープさが良い感じです。
次は「コンセプト」カテゴリから選択します。「ボヘミアン」を指定してみましょう。
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背景がウッディになりました。クラフト感のある包み紙と、ふんわりした包み方が特徴的です。手作りチョコが入っていそうな雰囲気があります。
続けて、今回のテーマだと単独では使いづらそうな「マテリアル」カテゴリです。比較的相性のよさそうな「折り紙」を選択してみます。
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切り絵で表現したような模様が生成されました。ちょっとおしゃれな感じのするパターンで、グラフィックとして面白さがあります。周囲の折り紙でつくられたハートマークが、手作り感を演出しています。
今回のテーマには使いづらそうなもう一つのカテゴリ「効果」も試してみます。「ゴモリ写真」を選択します。
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包み紙の質感が本物っぽくて、プレゼントらしさがあります。もしかするとこの効果は、気に入ったスタイルを仕上げる目的で追加するのに向いているのかもしれません。
最後に、デザイナーにはお馴染みの名前が並ぶ「流行」カテゴリからいくつか選択してみます。一つ目は「バロック」です。
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ゴールドが多用されてお祝い感がある点は、今回のテーマ向きと言えそうです。パッケージの包み方もきちんとした感じです。左側はハートの内部の模様が立体的です。
「流行」カテゴリからの二つ目は「アールデコ」です。
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激しい主張の包装紙が生成されました。重厚な印象ですが、包装紙のパターンとしてはありな気がします。何となく大切なものが入っていそうで、少し大人向けかもしれません。
「流行」カテゴリからあと 2 つ試してみます。下は「ミニマリズム」です。
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上からの構図で生成されるのが特徴で、ミニマルでシンプルな包装紙です。左の画像は、包み方が若干でこぼこしています。周囲のオブジェクトは無しで、背景も単純になるようです。
最後は、「流行」カテゴリの「フィルムノワール」です。
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高級感があります。お酒の使われているチョコが入っていそうです。ライティングは夜っぽい雰囲気です。
今回の一枚を選ぶとしたら、AI の人工的な感じがあまりなくて、かわいいパターンが印刷されている下 ↓ の画像でしょうか。周囲に置かれたチョコが、包み紙のパターンと類似していて、中のチョコを予感させてくれます。
<番外編>
下 ↓ は、「テーマ」カテゴリの「フラットデザイン」を指定して生成したものです。フラットデザインとはいえ、少し平坦で野暮ったい印象です。
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そこで、「フラットデザイン」の指定と「スタイル参照」の組み合わせを試してみます。
参照画像:「3D」の 2 番目(3d 2)+「フラットデザイン」
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こちらのほうが「フラットデザイン」といった印象です。上の画像よりもすっきりした感じになりました。
参照画像:「アクリルとオイル」の 7 番目(acrylic and oil 7)+「フラットデザイン」
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ポップなイラストになりました。絵の具との相性は悪くなさそうです。
参照画像:「グラフィック」の 9 番目(graphic 9)+「フラットデザイン」
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おしゃれなイラスト風になりました。カフェのお菓子の箱にでも印刷されていそうなビジュアルです。
※設定:上記全て、モデル= Firefly Image 3、高速モード、縦横比=正方形、スタイル【視覚的な適用量】=中、スタイル【強度】=中、効果【カラーとトーン】=なし、効果【ライト】=なし、効果【カメラアングル】=なし