【ウェビナー開催決定】日本語版がローンチされたAcrobatの新しい生成AI機能の気になる使い方やメリットとは?
アドビは2025年2月12日、Adobe Acrobatの生成AI機能「Acrobat AIアシスタント」の日本語版を公開したことを発表しました。概要はこちらのプレスリリースを御覧ください。
巷では多くのAI技術を用いたソリューションがすでに利用されていますが、改めて今回発表したAcrobat AIアシスタントとはどういう位置づけのものなのかをこのブログでも簡単に説明します。
まず、インターネット情報の数多ある分野の情報に対してチャット形式で回答を得たい場合に利用される他ツールとの違いは、AIアシスタントはドキュメント作業を効率化するために用いる文書特化型のツールであることです。また、アドビのAI倫理プロセスに基づき、サードパーティのLLMがアドビの顧客データに関するトレーニングを行うことを禁止しています。このため、Adobe Acrobat内の文書の内容がサードパーティLLMに学習されることはありません。従って、機密情報を扱うようなビジネスシーンでも安心してご利用頂けます。
また、アドビのカスタマイズしたアトリビューションエンジンによって、情報の引用元を生成し、情報の出所を明確にする点もユニークなところです。生成AIを使った業務では、ハルシネーション(AIによる誤情報)が起きていないかを確認する業務が発生することがあり、結果的に業務全体のスピードが上がっていないといったような声もあるため、引用元を明示するAIアシスタントは情報の正確さが重要な業務において活用頂けます。
詳しい内容は3/13日実施のウェビナーにぜひご参加ください。
日本市場におけるAIアシスタントへの期待
日本における文書業務の割合は各国比較でみても比較的多いように見受けられます。2021年のアドビの調査では、雑務にかける時間の割合は、日本の35.5%が調査対象国の中で最大でした。また、「効率化したい作業」の調査における日本の回答者のTop3は「紙文書の作成・確認作業(71%)」、「ファイル管理(70.6%)」、「ファイル検索(62.6%)」でした。
さらに、2025年のアドビの調査では、全体の58.5%がAIによる過去資料の活用効率化に期待している一方で、全体の約3割がAI導入における主な課題として「情報漏洩(30.8%)」、「ハルシネーション(AIが事実に基づかない情報を生成する現象)など情報の正確性(29.2%)」と回答しています。
こういった調査から、日本語対応されたAIアシスタントが日本の文書業務の安全な効率化に寄与できる点は大きいと考えています。また、慣例的に官公庁などで取り扱う膨大な書類に端を発し、日本のあらゆるところで文書業務に追われている実態をみると特にこの文書業務の効率化という観点でAIアシスタントのニーズも多いのではないかと思われます。
詳しい内容は3/13日実施のウェビナーにぜひご参加ください。
Acrobatの生成AIが活きるユースケースの例
上述の2つの調査から、各企業内に存在するマニュアルや取扱説明書などボリュームのある資料の概要を把握することや、今必要な特定の情報を探し出すことに苦労されている方が多いということが判明しています。あるいは議事録の内容をスムーズに把握し、自分が関連する箇所においてとるべきNext Actionを迅速に把握したいなどの意見もあがっていました。
従って、議事録から自分が関わる内容を素早く把握し、要約とインサイトを得た上で、メール作成や資料作成といった取るべきアクションを実行できるAIアシスタントがその点で役立つことが想定されています。
他にも、例えば、顧客のIR資料や契約書などをAIで素早く分析し、重要なポイントを抜き出して、より説得力のある提案資料を作成することや、マーケティング部門では、ホワイトペーパーの内容をAIが要約し、効果的なデジタル広告用のタイトルやコピーを瞬時に提案するなど、クリエイティブ作成をスムーズに進めることができます。
または、法務部門では、大量の契約書や法令資料からリスクのある箇所をピンポイントで抽出し、人の見落としを防ぎながら、レビュー時間を大幅に短縮するなど、幅広いシーンで活用頂くことが可能です。
Acrobat AIアシスタントは、ドキュメント作業の「調査」「要約」「分析」「クリエイティブ作成」をサポートし、チーム全体の生産性を飛躍的に向上させます。
なお、3月13日に日本語版リリースに関するオンラインセミナーを実施します。こちらのページから参加申し込みができます。ぜひご登録ください。
アドビの生成AIは、AI活用において懸念されるセキュリティやデータガバナンスへの対策を重視し、安全かつ信頼性の高い環境を提供しています。セミナー内では、 Acrobatの生成AIならではのセキュリティ対策やデータ保護の仕組みについて解説するとともに、実際の業務でどのようにAIを活用し、業務効率を向上させることができるのか、具体的なユースケースを交えながらご紹介します。
本セミナーは個人の方でもビジネスユーザーの方でも広くご参加いただけます。ご興味のある方は是非ご参加ください。(参加費無料、誰でもご参加いただけます)
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