AI機能が使える?無料のAcrobat Readerを最大活用するポイントとは
「Acrobat ReaderはPDFを閲覧するだけのツール」だと思っていませんか?実は、Acrobat ReaderでもAI機能を活用できることをご存じでしょうか?また、注釈ツールやフォーム入力、電子署名など、日常業務をスムーズにする便利な機能が数多く搭載されています。
本記事では、Acrobat Readerを最大限に活用するためのポイントを解説し、さらに有償版(Acrobat Pro)との違いや、無料で利用できる有償のような機能の活用法にも触れます。PDFを扱う業務の効率をアップさせたい方、Acrobat Readerをもっと便利に使いたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
本記事の内容を網羅した動画はこちらからご覧いただけます。
紙に代わる存在になりたいという野望
オンラインセミナー「無料でここまでできる! Acrobat Readerの使いこなし方とは」でも詳しく触れていますが、PDFは1993年に産声を上げました。アドビの創業者たちが目指したのは、ビジネスや業務の中にある「紙のコミュニケーション」に代わる存在となること。
デバイスやOS、ソフトウェアのバージョンに関係なく、誰でもファイルを開いて閲覧することができ、そこにコメントを残したりしながら共有できる──。紙にできることはできて当然。むしろ、デジタル技術ならではの新しい価値を付加したい。そのようなビジョンと野心を胸に抱えてPDFを設計し、そのPDFを自由自在に操ることができるAcrobatを開発しました。
PDF上での3Dモデル閲覧への対応など、その後の「Acrobat」の機能強化は、いずれもビジョンや野心を前進させるものです。
ただ、当時のビジョンや野心が今も変わっていないことを示す特徴があります。それは「無償のAcrobat Readerでもいろいろできる」ところです。紙という汎用的かつ一般的なツールに取って代わり、ビジネスコミュニケーションを担うことを目指すわけですから、無償でも基本的なことが行えなければいけない。そう考えているからです。
具体的に「Acrobat」には無償の「Acrobat Reader」と有償の「Acrobat Pro」がありますが、「Acrobat Reader」でも閲覧以上の操作が行えます。大別すると文書を受け取る側の作業は「Acrobat Reader」でも行えるようにしています。「ものさし」「注釈」「検索」「電子サイン」「入力と署名」「スタンプ」の機能がそうです。
一方、文書を作成し、送る側の作業である「PDFを作成」「ファイルを統合」「墨消し」「アクセシビリティを設定」をはじめとする豊富な機能を利用するには「Acrobat Pro」が必要です。

(画像)無償のAcrobat Readerと有償のAcrobat Proの機能差の紹介
本記事の内容を詳しく説明しているウェビナーのオンデマンドはこちら。
ちなみに、 Acrobat Readerは、単なるPDF閲覧ツールではなく、最新の生成AI機能、AIアシスタントを手軽に試せるプラットフォーム へとも進化しています。2025年3月時点、有償のAIアシスタント機能は、Acrobat Proに追加する機能としてだけではなく、無償のAcrobat Readerにも追加 できる機能のため、Acrobat ProユーザーでなくてもAI機能を利用可能です。また、Acrobat Reader上で回数制限付きですが、無償でAIアシスタントの体験することもできますので、ぜひご利用ください。AI機能の詳細はこちら。
さらに、Acrobat Readerのデスクトップアプリだけでなく、ブラウザ上でもAIアシスタントを試せる ことをご存知でしょうか?こちらにアクセスするだけで、インストール不要で簡単に体験 できます。
AIを活用した文書業務の新たな可能性を、ぜひ体感してみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=iFseLCxXqpk
業務効率化につながる3つのオススメ活用法
デジタル技術ならではの価値については、無償の「Acrobat Reader」は、どのような価値を実現できているでしょうか。オンラインセミナー「無料でここまでできる! Acrobat Readerの使いこなし方とは」でも紹介している3つのオススメ活用法を紹介します。
まず紹介するのは「Adobe Scan」と「Acrobat Reader Mobile」という2つの無償のモバイルアプリを組み合わせた活用法です。「Adobe Scan」を使えば、スマートフォンのカメラ機能を使って紙文書を簡単にPDFにできます。このPDFを「Acrobat Reader Mobile」で開けば、そこにテキストを入力して、担当者と共有することができます。
この機能を応用して、交通費の精算などのために手書きで処理している出金伝票などをデジタル化。ペーパーレス化と業務の効率化を促進できます。
https://www.youtube.com/watch?v=0I30qHDfNQ0
次に「電子サイン」の活用法を紹介します。アドビの電子サインサービス「Acrobat Sign」は、幅広い法的要件に準拠し、法的な有効性が認められているサービスです。現在、多くのお客様に利用され契約業務のデジタル化に貢献していますが、「Acrobat Reader」でも、月に2回までは、この電子サイン機能を無償で利用できます。
契約業務の頻度が、それほど多くない場合は、無償の範囲で十分足りるかもしれません。ぜひ有効活用してください。
3つ目はタブレットやスマートフォンで文書を確認する際に役立つ機能を紹介します。注釈機能を選択すれば、修正を指示したい部分、気になった部分などに蛍光ペンでラインを引くようにハイライトマークアップを行うことができます。また、スタイラスペンによる直感的な操作で紙に対して行うように直接書き込みを行うこともできます。
さらに書き込みを残したファイルを、そこから誰かと共有することも可能。移動中の電車の中で文書を確認するなど、スキマ時間を有効活用できます。
https://youtu.be/KQo2kKLdnUY?si=ShMsGMPcM0NmfBNq
オンラインセミナー「無料でここまでできる! Acrobat Readerの使いこなし方とは」では、デモを交えながら、これらのオススメ活用法をよりわかりやすく解説しています。参考にしてください。
Acrobatが誕生した背景には、「紙」という媒体に依存する従来の働き方を変革し、デジタルの力でより効率的かつ柔軟な業務環境を実現するという創業者たちのビジョンがありました。そして今、その進化は止まることなく、新たにAIの力を取り入れることで、さらなる可能性を広げています。
無料のAcrobat Readerでも、AI機能を活用できる時代が到来しました。果たして、Acrobatは「紙」というライバルをどこまで超えられているのでしょうか?ぜひ、ご自身でその進化を体験し、業務の生産性向上に役立ててみてください。
本記事の内容を詳しく説明しているウェビナーのオンデマンドはこちら。
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