Substance 3D Designer 最新情報。スプラインとパスノードの強化や新しいレンダリング機能のスニークピーク
Substance 3D Designer の最新版には、スプラインとパスのノードセットの機能強化や、日々の作業の使い勝手を向上させるいくつかの新機能が追加されました。また、GDC 2025 では、読み込んだ USD シーン内でテクスチャを作成できる新しいレンダリング機能のスニークピークも公開されました。この記事は、それらの概要をお伝えします。
スプラインとパスのアップデート
スプラインとパスノードはバージョン 13.0 で導入された機能です。今回、ユーザーからのフィードバックに基づいて、初めての改良が行われました。
まず、Scatter Splines on Splines ノードを追加しました。このノードは、親スプラインに沿ってスプラインを割り振ります。そして、通常の Scatter ノードに似たオプションが提供されます。
さらに、Mask to Paths ノードが強化されて、パスの最初の頂点位置をコントロールする手段が増えました。
また、Spline Bridge List ノードは、ランダムさを追加できるようになっています。
操作性を改善する 4 つの新ツール
バージョン 14.1 では、いつもの作業をより効率的にするための 4 つの新ツールが利用可能になりました。具体的には、グラフのレイアウトを素早く修正できるノード配置ツール、あるノードのパラメータセットを別のノードに適用できるコピー&ペースト、グラフのデバッグ中に特定のピクセルを 2D ビュー内で追跡できるツール、そして検索機能の改良です。
ノード整列ツール
グラフを整理されて読みやすい状態に維持したいユーザーのために、ノード整列ツールが全面改良されました。ノードを均等に配置することができ(水平または垂直)、ノードが重ならないよう整列できます。この機能では、整列の際にノードの実際のサイズが考慮されます。
パラメータのコピー&ペースト
あるノードのパラメータをコピーして、それを他のノードにペーストすることができるようになりました。その際、コピー元のノードとコピー先のノード間で ID と型が一致するパラメータが全て上書きされます。例えば、ID が scale で型が float の Scale パラメータをコピーして、ID が scale で型が float の Shape Scale パラメータにペーストできます。
この機能は、パラメータのプリセットファイルと同じように機能します。実際にクリップボードにコピーされるデータは、SBSPRS プリセットファイルに保存されるデータと同じです。コーヒーしたデータをテキストエディタにペーストして、確認したり編集して使うこともできます。
カラーサンプラーツール
2D ビューに追加されたカラーサンプラーツールを使って、任意のピクセルの値を追跡できるようになりました。
このツールは、2D ビュー内のピクセルをクリックしてピンを配置すると、そのピクセルの値をパネル内に表示してくれます。これにより、グラフ内の複数ノードにわたってパラメータを調整したり、ノードを変更したりする作業において、同じピクセルの値を確実に追跡できます。
ノード検索ツール
ノード検索ツールに、簡易な改良が施されました。
まず、より深い検索のために、再帰モードを使用することができます。そして、正確なワードで検索したいときのために、ファジーモードを無効にできます。
また、ノード検索ツールを有効にしたとき、検索フィールドに自動的にフォーカスが設定されます。さらに、省スペースを目的に、ツールバーのレイアウトが見直されました。
次期 Designer の新機能
GDC 2025 では、次期 Designer のスニークピークが公開されました。
開発中の新しいレンダラーは、読み込んだ USD のシーンを表示し、そのコンテキスト内でテクスチャの作成ができる技術です。これにより、新しいテクスチャがシーン内でどのように見えるのかを確認するために、他のアプリに移動する必要がなくなります。
また、マテリアル作成を強力に支援する、拡張されたノードライブラリと新しいジェネレータも追加される予定です。
さらに、アクセシビリティが向上し、ツールや機能に関するより多くの情報を得られるようになる高機能なツールチップもあります。
下の動画(注:サウンド付きです)もぜひご覧ください。