Acrobat 有償ライセンスユーザー向けのセミナー内容を特別公開!今さら聞けないAcrobatの基本をおさらいしよう!

図形 AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

皆さんこんにちは、ライターのヤマダユウス型です。

Photoshop やIllustrator、Premiere Pro などなど、アドビは様々なソフトを提供しています。こうしたソフトの使い方を教えてくれる、アドビ公式のセミナーがあるのをご存知ですか?

それが「アドビことはじめ クリエイティブカレッジ」。その番外編として、2025年4月16日にはAdobe Acrobat をテーマとした春季講座「Acrobat 再入門セミナー」が開催されました。この春季講座はAcrobat の有償ライセンスユーザー向けのものですが、今回の記事では特別に、講座内容の一部を紹介しちゃいます。

Acrobat には多くの機能が備わっていますが、やはり重要になってくるのは基本的な操作。春季講座は3日にわたり実施されましたが、1日目の講座は基本操作のおさらいに特化した内容でした(それほど、Acrobat は基本が大事!ということ)。

Acrobat で作業に入る前に、環境設定を見直そう!

さてさて、Acrobat を使うときは、まずPDF を開いて作業開始! といきたいところですが、作業に入る前から準備できることがあるんです。まずは、PDF ファイルを開く際に、デフォルトでAcrobat が起動するよう設定しておきましょう。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

設定方法は簡単。Windows をお使いの場合は、「PDFファイルを右クリック」→「プログラムから開くを選択」→「別のプログラムを選択」→「Adobe Acrobat を選択」→「常に使うをクリック」という流れでOK。

Mac をお使いの場合は、「PDF ファイルを右クリック」→「情報を見るを選択」→「このアプリケーションで開く」の部分から「Adobe Acrobat を選択」→「すべて変更をクリック」という流れ。

これでPDF ファイルを開くデフォルトアプリがAcrobatになったので、PDF ファイルをクリックorダブルクリックした際は、Acrobat が起動するようになります。

Acrobat で開きたいときに右クリックからアプリを選び直したり、ドックにドラッグするなどの手間は必要なし! 事前にデフォルトアプリを変更することで作業をよりスムーズ化できるわけですね。事前の準備、ぜひお忘れなく。

「編集しやすい」構造のPDF を作ってみよう

Acrobat ではPDF ファイルの編集ができます。テキストの書き換え、画像の挿入、コメントの追加などが可能です。ただ、編集しようとPDF を開いてみたら、「何だかこのPDF、文字や図形がおかしいぞ」など、崩れたPDF だったことはありませんか? その原因、実はPDF そのものの違いにあります。

例えばワードやエクセルなどのOffice ソフトからPDF ファイルを出力、あるいはサードパーティのアプリでPDFを作るとします。これらで作成したPDF ファイルと、Acrobat から出力したPDF ファイル。見た目こそ同じですが構造やバージョンに違いがあるため、環境に応じて見え方などが変わってしまうことがあります。

A screenshot of a computer AI-generated content may be incorrect.

例えば、それぞれ出力元が異なるPDFファイルの情報を確認してみると、3つともバージョン情報が異なっていました。バージョンはセキュリティとも関連する要素なのですが、同じPDF に見えても違いがあるというのがわかりますね。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, Word AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

ワードなどから「名前を付けて保存」で作成したPDF と、Acrobat を使って出力(有償版の機能です)したPDF は、似ていますが異なるもの。いわばAcrobat のPDF は、純正のPDF。純正PDF は高い見読性が担保されており、国際規格にも準拠しています(ISO-32000-1準拠)。社内でやり取りするPDF や、先方に送付するPDF も、Acrobat で作っておけば破綻なく表示させることができますよ。PDFに出力した場合の見え方などの違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

パスワードや墨消しで機密情報をコントロール

PDF ファイルは、セキュリティに関する設定の種類が豊富なのも特徴です。ファイル自体へのパスワード設定だけでなく、文書の透かし、編集権限の操作、さらに暗号化レベルの設定もユーザー側で可能。機密性の高い情報も、安心してやり取りできるのもAcrobat の大きな魅力ですね。

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パスワードを設定する場合、暗号化レベルに応じて互換性のとれるバージョンも変わってきます。例えばAcrobat 7 では、Acrobat X 以降用に暗号化したPDF は開くことができません。バージョンの古いものを選んでおけば後方互換性はとれますが、より高いセキュリティを確保したいなら、新しいバージョンを選んでおけば間違いないでしょう。

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また、有償ライセンスユーザーのうちAcrobat Pro を使っている場合は「墨消し機能」も利用可能です。これはテキストや画像を黒塗りで隠せる機能で、書類の一部分だけを見せたくない時に簡単に情報を秘匿できます。隠したい単語や数値は検索して一括墨消しもできるし、文書には見えない非表示情報(文書の作成者、注釈データなど)も削除できます。

さらなる使いこなし術は、アーカイブ動画をチェック!

今回紹介したAcrobatの機能は、ほんの一部に過ぎません。「Acrobat 再入門セミナー」では、ファイルの最適化、電子署名、最新のAI アシスタント機能など、PDF をもーっと便利に使いこなすための機能が紹介されています。

ちなみに、今回のセミナーを受講された方々からの感想は・・・

「知らないことだらけでした。アーカイブを何度も見て勉強が必要なことがわかりました! こういうことは誰にも教えてもらう機会がないので、本当にありがたいです!」

「業務で使う上での便利機能や、より良いセキュリティを確保する方法など、有益な情報がたくさんあった」

「分かっているようで基本を理解出来ていないと思いました。丁寧に説明していただき、もっと詳しく各ツールの機能を知りたくなりました」

など喜びの声も多数。そんな「Acrobat再入門セミナー」はこちらからアーカイブ動画もご覧いただけます(視聴には有償ライセンスで使用しているAdobe ID が必要です)。3日間にわたるボリュームたっぷりのAcrobat 使いこなし術、ぜひチェックしてみてくださいね。