Acrobat AIアシスタント、日本の「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)」に登録、AIの未来を創造

アドビは、コンプライアンスを継続的な取り組みとして重要視する中、この度、革新的な生成AI機能であるAdobe Acrobat AIアシタントが、「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)」フレームワークの基準をすべて満たすことが確認され、2025年4月28日 をもって「ISMAPクラウドサービスリスト」に正式に登録されたことを発表いたします。

2023年にAdobe Document Cloudがアドビとして初めてISMAPに登録されましたが、今回の登録は、アドビのAI機能として登録を受けた初の事例となります。これにより、日本の公共部門におけるAI駆動型のドキュメント管理ソリューションのさらなる発展の基盤となることが期待されます。

日本政府は2020年6月、クラウドサービス調達のセキュリティ強化のため、ISMAPフレームワークを初めて導入しました。厳格なセキュリティ基準を満たすクラウドサービスを事前に評価し登録することで、ISMAPは政府機関全体にわたるクラウドソリューションのシームレスな導入を効率化します。

Acrobat AIアシスタントについて

Acrobat AIアシスタントのISMAP登録は、日本政府機関に最先端のテクノロジーを提供するという私たちの継続的な取り組みにおける大きな前進です。Acrobat AIアシスタントは、ISMAP認定リストにおける初のAI機能としてドキュメントとの効率的な対話を可能にする強力な機能を導入しています。

ユーザーはAcrobat AIアシスタントに質問をすることで、必要な情報を盛り込んだ的確な回答を得ることができます。本製品は、PDF、Microsoft Word、PowerPoint形式などで契約書や会議記録などのあらゆるドキュメントの読み込みをサポートしており、日本語にも対応しています。 Acrobat AIアシスタントの特長の1つは、複雑なドキュメントをシンプルな形で提示してくれることです。重要な詳細情報をハイライト表示し、相互比較を容易にするほか、クリック可能な引用文を表示することで、ユーザーは文書内の該当箇所に直接移動して確認することができます。これにより、ユーザーは貴重な時間を節約し、重要なことに専念することが可能になり、職場での生産性を向上させることができます。

アドビのCommon Controls Framework(CCF)によるコンプライアンスの確保

生成AIの台頭と強固なサイバーセキュリティガバナンスに対する需要の高まりを受け、Acrobat AIアシスタントはアドビのCommon Controls Framework(CCF)に適合する形で厳格なセキュリティプロトコルへのコンプライアンスを確保します。ISMAPフレームワークはISO 27000シリーズに基づいており、現在では1,200項目近い詳細な管理策を網羅する包括的な枠組みへと進化しています。アドビのCCFは、ISMAPやその他の業界標準や政府基準、規制、認証への継続的な準拠を確保する上で重要な役割を果たしており、異なるシステムや業務の全体にわたるリスクの一貫した管理を可能にすることで、セキュリティとプライバシーを保護する体系的なアプローチを提供します。業界におけるコンプライアンスの共通統制を先導する存在として、アドビのCCF は、SOC 2、ISO 27001、27017、27018、FedRAMP、IRAP、Spain ENSなどのグローバルなセキュリティコンプライアンス基準や規制に準拠するため、常に進化を続けています。

さらに、Acrobat AIアシスタントは、説明責任、社会的責任、透明性というアドビのAI倫理原則を遵守しており、アドビの生成AIモデルとサードパーティのLLMが顧客データでトレーニングされることがないように徹底しています。

コンプライアンスのシフトレフト

Acrobat AIアシスタントをISMAPに登録するにあたって重要な戦略の1つがアドビの開発プロセスのできるだけ早い段階でコンプライアンスとセキュリティ対策を積極的に統合するというアプローチです。製品開発の初期段階から共通統制を意識してアドビのCCFを活用することで、監査業務を効率化できるだけでなく、広範な管理がすでに実施されているため、新製品を成功に導くことができます。

このように、開発の初期段階にコンプライアンスへ重点的に取り組むことで、エンジニアの負担を大幅に軽減し、製品チームを標準化された効率的な道へと導くことができ、コンプライアンスのプロセス全体の簡素化が可能になります。コンプライアンスの責任を早期にシフトし、チェンジマネジメントのプロセスに組み込むことで、よりスムーズで安全な開発サイクルを実現します。

アドビはAIを活用したソリューションの分野で業界をリードし続けています。アドビのAcrobat AIアシスタントは、セキュリティガバナンスの強化とユーザーデータおよびプライバシーの保護に継続して取り組むことで、お客様の信頼を育むことに尽力していきます。

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<対象製品、サービスや製品導入に関するお問い合わせ>

電話: 0120-693-724

Web問い合わせ: https://www.adobe.com/jp/acrobat/contact.html

この記事は2025年5月29日(米国時間)に公開されたAcrobat AI Assistant: Creating the future of AI with Japan’s ISMAP registrationの抄訳です。