クリエイティビティのMVP:アドビ初のCreative Campus Innovators

世界中の高等教育機関では、学生たちがデジタルファーストの世界を生き抜く力を身につけられるよう、教育のあり方を再構築する動きが加速しています。こうした流れの中で、アドビはAdobe Creative Campus加盟校の中から「Innovators」として9つの大学を発表しました。これは、全学的にアドビのAIファーストのツールを活用して、学生や教職員の創造性と生産性を高める先進的な取り組みをたたえるものです。

これらの大学は、単にアドビのツールを導入するだけでなく、学生のクリエイティブコンフィデンス(創造性に対する自信)育成やキャリア形成のサポート、さらには実社会で求められているスキルをビジュアルポートフォリオとして可視化する取り組みなどを、全学規模ですべての学生を対象に展開し、学生エンゲージメントの新たなスタンダードを牽引しています。こうした先進的取り組みにより、これらの学校では学業成績の向上や退学率の減少といった成果も生まれています。

それでは、記念すべき初代「Adobe Creative Campus Innovators」の大学をご紹介しましょう。

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Bath Spa University(BSU/英国)

創造的なプロフェッショナル人材の育成を目指す戦略のもと、アドビのツールを学術部門と管理部門の両方に幅広く導入し、Adobe Creative Advocatesプログラムを通じてカリキュラムにも組み込んでいます。

今年度は、このプログラムをさらに発展させ、評価方法の変化に対応するためにAuthentic Assessment Advocatesを新たに導入。より多くの学生やプログラムと関わることを目的に、カリキュラムや教育方法、実践的な取り組みの開発に力を入れています。

さらに、Juno Houseという学生主導の団体を通じて地域社会と連携。学生たちは、慈善団体に対して無償でデザイン支援やAdobe Expressのトレーニングを行い、デジタルリテラシーと地域貢献の実践経験を積んでいます。

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Indiana University(米国)

学生の学びをより良いものにするため、成績不振や履修中止が多い「高DFW(Drop・Fail・Withdraw)」科目の再設計に取り組んでいます。その中心となるのがTransformative Educatorプログラムで、アドビのツールを活用しながら、学生のエンゲージメントとデジタルリテラシーを高めています。

この取り組みは、大学全体で進められている「Digital Gardener Initiative」というデジタルリテラシー強化プロジェクトを基盤としており、今後2年間で7,000人以上の学生に、創造性と公平性を重視した学修体験を提供することを目指しています。これにより、学生の定着率やキャリア形成の支援につながることが期待されています。

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Montana State University(米国)

キャンパス全体でのデジタルリテラシーの向上を目指し、教員向けの助成金、学生主導のワークショップ、そして「ePortfolios@MSU」イニシアティブなど、さまざまな取り組みを展開しています。これらは「Digital Literacy Integration Team(デジタルリテラシー統合チーム)」によって推進されており、毎学期、数百の多様な分野の学生にリーチしています。

継続的な研究活動、学生同士の支え合い、そして創造性を重視した取り組みを通じて、大学はアドビツールを実践的な学びの場に取り入れています。これにより学生は自分らしさを表現できる、キャリアに直結するポートフォリオを構築する力をつけています。

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RMIT University(オーストラリア)

Adobe Creative Campusのエコシステムを活用し、デジタル教育の新たな形を築いています。このエコシステムには、カリキュラムに組み込まれた24のプロジェクトと、2万人以上の学生を支援する活気あるAdobe Hubが含まれています。

特に注目すべき取り組みとして、先住民の文化的安全性をテーマにしたコースや、「Future of Work Festival(未来の働き方フェスティバル)」などがあり、包摂性・創造性・そして未来志向の学びに対する力強い姿勢がうかがえます。

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San Diego State University(米国)

「Academic Applications of AI」マイクロクレデンシャルと新たなAdobe GenAIモジュールを通じて、倫理的かつ創造的な生成AI(GenAI)リテラシーの育成を進めています。これらの取り組みにより、1,200人以上の学生が責任あるAI活用スキルとデジタルストーリーテリングの手法を身につけています。

さらに、Adobe Expressを「First Year Seminar Life Tree」プロジェクトに組み込むことで、年間4,000人以上の新入生に、自己を振り返りながらキャリアにつながる学びの機会を提供。この取り組みは、学生の自信やコミュニティ意識を育み、社会で活躍するためのポートフォリオづくりを支援しています。

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Swinburne University of Technology(オーストラリア)

すべての卒業生がテクノロジーに精通した先駆者として活躍できるよう、学位取得と並行して認定資格を得られる大学全体の教育フレームワークの構築を進めています。

この取り組みは、国際的なパートナーシップや大学主導の「RISEプログラム」、カリキュラム刷新の手法、そして最先端テクノロジーを活用した実験・イノベーション・能力開発の場として新設予定の「Educational Innovation Lab(教育イノベーションラボ)」などを活用しながら進められています。Swinburneは、こうした取り組みを通じて、世界中のCreative Campusに応用可能なスケーラブルなモデルの構築を目指しています。

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University of Texas at San Antonio(米国)

生成AI、動画編集、ソーシャルメディアマーケティングなど、実践的なスキルに重点を置いたマイクロクレデンシャルプログラムを通じて、学生に今求められているクリエイティブかつデジタルなスキルを提供しています。

この取り組みにより、学部を問わず多くの学生がキャリアに直結するポートフォリオを構築できるようになり、デジタルバッジや認定証を活用して、自身のスキルを効果的に発信できるようになっています。

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University of Utah(米国)

ポッドキャスト制作やソーシャルメディアデザイン、生成AIなどのクリエイティブスキルに特化したアドビマイクロクレデンシャルを通じて、学生がキャリアに直結する実践的なスキルを身につけられるよう支援しています。

これまでに1,000件以上の認定が授与されており、「Social Impact Challenge(社会的インパクトチャレンジ)」のような実践的なプロジェクトを通じて、学生はデジタルリテラシーを高めながら、社会で活かせる有意義な経験を積んでいます。

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Winston-Salem State University(米国)

「Digital Rams Across Campus」プログラムや活気あるメディア制作ラボなどを通じて、デジタル教育の革新を進めています。これらの取り組みには1,600人以上の学生が参加しており、積極的に授業に参加しています。

同校は、Adobe Creative Campus Innovatorとして認定された初の歴史的黒人大学(HBCU)であり、データに基づく成果と創造力の育成を融合させることで、デジタルファースト時代に学生が活躍できる力を育んでいます。

創造的な教育の未来を切り拓く

今回ご紹介したのは、各教育機関による先進的な取り組みのほんの一部にすぎません。今後数か月にわたり、それぞれの大学にさらに焦点を当て、インサイトや事例を詳しくご紹介していく予定です。

▶Adobe Creative Campusの詳細については こちら をご覧ください。