最近の動画用カメラでは、Logで撮影できるものが増えてきました。Premiere Pro ユーザーであれば、Logの編集はしたことがなくても、一度は Logという言葉を聞いたことがあるのではないかと思います。技術的な話を皆様にお伝えするために、このブログでも LogやRAW の映像素材について解説してまいりました。そしてここでは、実際にPremiere Proに搭載されたカラーマネージメントを使った映像制作の事例をご紹介いたします。
今回の撮影は、このカラーマネージメントシステムを使ったワークフローを検証するために行いました。あえて複数台の違うカメラを使って撮影を行い、色やトーンの違うカメラ同士の調整をどのように行うかをご紹介できればと思います。
- Sony FX 3 (S-Log3/S-Gamut3.cine)
- Fujifilm X-H2s (F-Log2)
- RED Komodo-X (R3D raw)
- Apple iPhone15 Pro (Apple Log)
撮影では茨城県にある、クラフトビールのブルアリー「つくばブルアリー様」のご協力をいただき、約 1 分間のブルアリー紹介動画を作成いたしました。
メインとなるインタビューでは Sony FX-3 とFujifilm X-H2s の 2 台を使用し、各種インサート映像ではRED KOMODO-X とApple iPhone15 Pro も使用しました。Logと RAW の素材が混在する編集に挑戦です。
従来であれは、色の表現異なる4台のカメラなので、それぞれの色空間の変換作業が発生するため、Log素材には各種 LUT を使用する必要がありました。特にマルチカメラの編集となると、それぞれのLUTを適用しなければならず大変な作業でしたし、色を合わせ込むことも大変でした。しかし Premiere Proのカラーマネージメントを使うと、非常に簡単に各カメラのLog素材を扱うことができます。
プログラムモニターで再生してみると、Logそのままの状態なので、色がかすんで表示されるなど、それぞれの素材が正しい色で表示されておりません。
これまで、LogやRAW の素材を編集するには、それぞれの素材に手動で LUT を適用する必要がありました。時間も手間もかかる作業ですよね。
Lumetri カラーパネル内の「設定」タブを開くと、カラーマネジメントのオプションが表示されます。