テキサス大学サンアントニオ校Adobe Creative Campus Innovatorに選出

教育の革新的な取り組みで知られるテキサス大学サンアントニオ校(UT San Antonio)は、Adobe Creative Campus Innovatorsの最初の認定校のひとつに選ばれました。これは、アドビツールの導入にとどまらず、学生の学びと成長のあり方を再構築する創造的思考、先進的な教育、革新的な学修体験を推進する大学を認定するものです。

長らくAdobe Creative CampusであったUTサンアントニオ校は、アドビのマイクロクレデンシャルを通じて、学生が就職市場で高い競争力を持てるよう支援しています。

このマイクロクレデンシャルは短時間で習得可能なスキルに特化した資格で、プレゼンテーションデザイン、生成AI、デジタルストーリーテリングなどの分野での学生のスキルの習熟度によって認定されます。学生が忙しい学業の合間に創造的なスキルを身につけることができるよう、オンデマンドで数時間で修了できるよう設計されています。

「私たちは常に、学生の可能性を広げる革新的な方法を模索しています」と、UTサンアントニオ校教育・学修体験担当エグゼクティブディレクターのClaudia Arcolin氏は語ります。「創造性を学問分野全体に取り入れたり、学びを深める新しい手法に触れたりすることができるアドビのマイクロクレデンシャルは、学生が価値あるスキルを身につけ、新たな興味を追求し、大学生活や将来のキャリアを形作るための自信を育むのに役立っています」

UTサンアントニオ校の学生は、デジタルやクリエイティブの必須スキルを網羅する10数種類のマイクロクレデンシャルから選択できます。各コースの修了には実践的なハンズオンプロジェクトの提出が必要です。修了すると、履歴書やLinkedInプロフィールで共有できるデジタル証明書とバッジが授与されます。これまでに250以上のマイクロクレデンシャルが学生に授与されており、参加者数は着実に増加し続けています。

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影響力のある教員からの情報発信でプログラムの認知度を向上

このプログラムの導入を成功させるため、UTサンアントニオ校アドビスペシャリストであるWillie Schaefer氏は、約4万人の教職員と学生に対してマイクロクレデンシャルの認知度向上を最優先課題と位置付けました。

まず行ったのは、影響力のある大学のトップの支持を得ること。学科長に会議でマイクロクレデンシャルの推進を訴えるとともに、インフルエンサーとなる教員にはその利点を語ってもらうよう働きかけました。

現在、Schaefer氏は教員向けにアドビのクリエイティブツールや生成AIの活用方法、マイクロクレデンシャルの価値を学べる夏季研修やオンライン講座を開発中です。

カリキュラム全体に広がるクリエイティブスキルの導入

Schaefer氏は、主だった教員への周知に加え、学部・学科横断型の授業でも積極的にマイクロクレデンシャルを紹介しています。たとえば、全新入生が履修する「Academic Introduction & Strategies(AIS)」や、様々な分野で意欲的かつ優秀と認められた任意参加の招待生プログラムである「Honor College」の学生を対象とした「Honors class」などです。

「Honors 101」のプロフェッショナル開発モジュールでは、学生は「就職活動の基本」または「生成AIによる製品提案」のいずれかのマイクロクレデンシャルを取得し、キャリアのスタートに役立つスキルを学びます。また、スキル開発モジュールでは、プレゼンテーションデザインや短編動画によるストーリーテリングのマイクロクレデンシャルを通じて、コミュニケーション能力を向上させます。

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多様な分野の教員による活用事例

UTサンアントニオ校の教員たちは、アドビのマイクロクレデンシャルをさまざまな分野に取り入れています。

学生の成長を見守る取り組み

UTアンアントニオ校では現在、マイクロクレデンシャルが学生の自信やキャリアにどのような影響を与えるかを、定性的・定量的に調査しています。履歴書での差別化だけでなく、就職活動時の面接、卒業後のキャリア、自己信頼感にも良い影響があるかを検証中です。

初代Adobe Creative Campus Innovatorの1校として、UTサンアントニオ校は現代の実社会で求められる知識、クリエイティブスキル、そして経験を育む教育を提供することで、学生が活躍できる未来を切り拓いています。

※このブログは米国で2025年9月に掲載された記事の日本語抄訳版です。