画像生成 AI でハロウィンの怖そうなカボチャお化けを生成!Adobe Firefly を始めよう 第 22 回
日本でもいつの間にか定着したハロウィンが今年ももうすぐです。そこで今回は、「ハロウィンの怖そうなカボチャお化け」をテーマに、Adobe Firefly で画像を生成します。準備は、ブラウザで Firefly web 版を開くだけです。
早速、プロンプトに「ハロウィン」と入力して生成してみましょう。設定はデフォルトのままです。
どちらもそれなりに「ハロウィン」感がでています。特に左は、デフォルメ表現はあるものの、生成画像に見られがちな構図の破綻やモチーフの不整合がなくて、ハロウィンらしさを的確に捉えた完成度の高いイメージです。
もう少し演出が加わるように、視覚的な適用量を 5/8 に増やして生成してみます。
この設定の方がグラデーションの幅が広がり、画面全体に奥行きと密度が加わりました。右は、生成した感はありますが、ハロウィンらしさを十分に感じられる一枚です。
生成画像の構図にあまり変化が見られないようですのでプロンプトを変えてみます。新しいプロンプトは、「ハロウィンの夜、荒れ果てた墓場とホーンテッドハウス、満月。オレンジと紫の光に包まれた不気味なジャック・オー・ランタン。コウモリ達が不気味に飛び回る。」です。
視覚的な適用量は 5/8 のままで生成します。
イラスト風です。プロンプトの記述通りオレンジと紫を基調に、怖そうなカボチャお化けが生成されました。満月がはっきりと描かれコウモリの存在感も増しています。
それなりにクオリティは高いのですが、もう少し写実的にしたいと思います。そこで、スタイル参照の機能を使うことにして、ギャラリーから風景カテゴリーの画像 ↓ を指定します。
そして、スタイルの「効果」に「もや」を、スタイルの「ライト」には「微光」を指定して生成します。
リアリティとファンタジー要素が調和している写実的な質感の画像が生成されました。左は、デフォルメされたコウモリや城が自然に背景に溶けこんでいます。
参照画像を変えてみましょう。次は、ギャラリーの「水彩画」カテゴリーからこの画像 ↓ です。
スタイル「効果」の「もや」、「ライト」の「微光」はそのまま生成します。
左は、前景がボケて奥行きが強調された立体感のある画面構成です。右は、ドラキュラが出てきそうなストーリーを感じさせる演出です。
悪くない生成結果ですが、このアプローチだと、プロンプトで指定しているオレンジと紫が反映されないようです。そこで参照画像に代えて、スタイル「効果」の追加により画像のテイストを操作してみます。
まず、スタイル「効果」に「テーマ」カテゴリーの「カートゥーン」を指定してみましょう。
左は、色彩と光のバランスが良くて構図も安定感があります。右は、イラスト風です。ややオレンジ系の色が少なくなってしまいましたがこちらも悪くありません。
「カートゥーン」に代えて、「流行」カテゴリーの「点描画法」を指定します。その他の設定は同じです。
これまでになかった面白い画像が生成されました。無数の光が点在する幻想的な雰囲気で、写実的です。左は紫のトーンがちゃんと生成されていて、怖さも感じられます。
最後に、「点描画法」に代えて、「テクニック」カテゴリーの「キアロスクーロ」を追加します。先ほどまで指定していたスタイル「効果」の「もや」、「ライト」の「微光」はそのままです。
ポップな印象が抑えられた、リアルで重厚感のあるホラー表現です。写実的な絵画のような質感が、恐怖感をいい具合に演出しています。ただ、紫系の色調は反映されなくなってしまいました。
今週の一枚はこれ ↓ にします。満月が生成されなかった点は残念なのですが、幻想的ですし、なかなか人が思いつきそうにない意外性のある画像です。このままハロウィンのカードにも使えそうです。
<動画編>
動画も生成してみましょう。ハロウィンらしい怖さのあるアニメーションを目指します。動画生成の手順は、「画像を使用した動画の生成」をご覧ください。
画像はこれ↓を使います。スタイルの「効果」に「新聞紙のコラージュ」を指定して生成したものです。
プロンプトには個々の要素の動きを詳細に記述します。、「ハロウィンの夜のシーン。背景のコウモリたちはその場でかすかに羽を動かす。左側のジャック・オー・ランタンが「イヒヒヒ…」と不気味に笑い、口が微妙に動く。地面に散らばった新聞がガサガサと風に揺れて、少しめくれるように動く。ホーンテッドハウスの窓が怪しく光る。」です。カメラには「ズームアウト」を指定します。
カボチャにちゃんと表情が付きました。コウモリは指定よりも動きが大きいながらいい仕事をしています。
※動画生成の設定:解像度=540p、縦横比=ワイドスクリーン、フレーム毎秒= 24FPS
<番外編 >
おまけです。イラストも生成してみます。プロンプトはそのまま、「ライト」の「微光」もそのままです。スタイルの「効果」は「なし」に戻します。
まずはこの画像 ↑ を参照して生成します。
コミック風のタッチで、ポップな印象の絵になりました。特に左は、月明かりや影の表現が巧みです。
もう一つだけ。次はこの画像 ↑ を参照します。先ほどの画像よりは暗めの画像です。
恐怖感を残しつつも、コミカルで親しみやすい雰囲気のあるユニークな表現です。
※画像生成の設定:上記全て、モデル= Image4、縦横比= 4:3、コンテンツの種類=自動、構成【参照】=なし、スタイル【強度】=2/3、スタイル【カラーとトーン】=なし、スタイル【カメラアングル】=なし
Firefly を利用するには生成クレジットが必要です。現在お持ちの生成クレジットを確認する方法は、こちらをご覧ください。
その他の生成クレジットに関するよくある質問は、こちらのページをご覧ください。
- https://blog.adobe.com/jp/publish/2025/10/02/cc-firefly-lets-start-adobe-firefly-21-tsukimi-dango
- https://blog.adobe.com/jp/publish/2025/09/18/cc-firefly-lets-start-adobe-firefly-20-glass-wind-bell
- https://blog.adobe.com/jp/publish/2025/09/04/cc-firefly-lets-start-adobe-firefly-19-fresh-baked-breads