クリエイターがアドビの2026年クリエイティブトレンドを活用する方法

Images depicting Adobe's 2026 Creative Trends.

テクノロジーはこれまでにないスピードで進化し、クリエイティブ表現の可能性を大きく広げています。それと同時に、オーディエンスは「見栄えが良い」だけでなく、「共感できる・自分に関係がある・本当に役に立つ」と感じられる作品を求めています。

アドビ の「2026 Creative Trends」レポートでは、こうした新しい現実を形づくるスタイル、行動、アイデアを分析し取りまとめました。クリエイターたちは、これらのトレンドを指標として、作品の深みを増し、感情に響くイメージから遊び心ある 生成AIで作成された作品まで、さまざまなプラットフォームやスタイルでのストーリーテリングをパワフルに進化させています。

ここでは、クリエイティブコミュニティの中で、4 つの主要トレンドをどのように作品に取り入れているかをご紹介します。

五感を揺さぶる体験(All the Feels)

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クレジット: Adobe Stock/Femmes.Digital

アドビ の 2026 Creative Trendsによれば、五感を刺激し、視線を釘付けにするような大げさで印象的なコンテンツへの需要が高まっています。これが一つ目のトレンドである「五感を揺さぶる体験(All the Feels)」というテーマになります。

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クレジット: Adobe Stock/Biancaneve MoSt ; Adobe Stock/Piya

アドビのシニアクリエイティブ3DエバンジェリストであるVladimir Petkovicは、自身の作品の中でこれを具現化しています。

「私の作品は様々な質感を融合させ、自らを支配する世界の主である感覚を表現しています。『五感を揺さぶる体験』と同様に、この画像もたらすビジュアルの質感は見る人を引きつける視覚体験を生み出しています。波と柔らかなテキスタイルが融合し、フルーツ、きらめくクリスタル、泡、鮮やかな色彩が豊かな内面の情景を表現してみました。モデルは私の妻Ivanaです。彼女の髪は奔放で喜びに満ちた感情の川のように野生的で喜びに満ちています。眼鏡に映る風景は、まさに『空が限界』であることのメタファーです」と彼は語ります。

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クレジット: Vladimir Petkovic

五感を揺さぶる体験」の素材集を見る

つながりの設計(Connectioneering)

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クレジット: Adobe Stock/Maskot

人々が共通点を求める今の時代、共有される感情が人をつなぎます。「つながりの設計(Connectioneering)」は見る人に人間らしさを思い出させてくれるストーリーテリングにフォーカスしたトレンドです。

Maskot Imagesの共同創設者兼クリエイティブディレクター、Per Levanderは、同エージェンシーの活動においてつながりの設計が果たす不可欠な役割をこのように語ってくれました。

「Maskotでは、人と人との関係性にフォーカスを当ててコンテンツ制作を大切にしています。なぜなら、感情は人間関係の中に宿るものだからです。私たちは、本物の交流や、つながりとコミュニケーションが生まれるリアルな瞬間を基にビジュアルを構成します。それにより見る人が『これこそ私自身だ。これが私の人生の一部だ』と感じられるよう、リアルな感情の幅を創り出すことを目指しています。」

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クレジット: Adobe Stock/Maskot

アドビの「深い感情とつながりをかき立てる」コンテンツの例を見る

シュールな遊び心(Surreal Silliness)

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クレジット: Adobe Stock/ Femmes.Digital ; Adobe Stock / Uncanny Valley; Adobe Stock/ Femmes.Digital

このトレンドでは、解き放たれ奔放な創造性がもたらす歓喜のカオスが表現されています。ただ奇抜なだけではなく、見る人が面白いと感じる、魅力的でユーモアと驚きをもたらすビジュアルが注目を集めています。アドビの主任デザインコミュニティエンゲージメントスペシャリストであり、別名Velvet Spectrumとして知られるLuke Choiceは、技術的なワークフローと想像力の融合こそが、自身の作品においてシュールな表現を生み出すと語ります。

「私が非線形のストーリーテリング(順番通りに進まない物語の見せ方)に惹かれるのは、様々なツールや技法を自由に実験し、それらを融合させる新たな方法を見つけらる瞬間に喜びを感じるからです。非線形のストリーテリングにより、オーディエンスは作品と向き合い、物語を解きほぐし解釈する時間を費やすようになります。そして、作品への関心が深まります」とチョイスは語る。「このプロセスにおいてシュルレアリスムは中心的な役割を果たし、根ざした感覚を持ちながらも遊び心のある予想外の方法で再構築された要素を、私がどのように作り上げるかを形作っています」

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クレジット: Luke Choice

トレンド「シュールな遊び心」をアドビのコレクションで見る

地域文化の魅力 (Local Flavor)

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クレジット: 時計回り: Adobe Stock/ Mal de Ojo Studio/Stocksy, Adobe Stock / Alvaro Lavin/Stocksy, Adobe Stock/ Hernandez & Sorokina/Stocksy

他文化の美しさ、(例えば、特定の場所が持つ色彩、質感、声など)を完全に体験できる機会はめったにありません。「ローカルフレーバー」とは、その本質を再発見させるようなクリエティブの流れを説明する内容になります。また、このトレンドは、ビジュアルメディアクリエイターの世界的コミュニティ「Stocksy」が提供するイメージの精神そのものに根ざしています。

Stocksyのクリエイティブディレクター、Genevieve Rossはこう語ります:「グローバルなコミュニティーを形成している我々は、世界中のクリエイターが自らのユニークな視点、例えば、それぞれの人が属するコミュニティ、風景、伝統などからその人なりの物語を紡ぐことを奨励しています。そして私たちのキュレーションは、多様な視点、地域の特異性、そして本物の経験によって形作られた物語を優先して行っています」

アドビの「地域文化の魅力」コレクションで世界を探求

新たな展望

2026年のクリエイティブトレンドは、業界を再構築するコンテンツの変化を追跡し始めてから10年という節目を迎えます。コンテンツへの期待が美的なインパクトと機能的な価値の両方を求めるように進化するにつれ、当社の年次トレンドレポートもそれに合わせて進化してきました。当初はストックコンテンツのビジュアルスタイルのみに焦点を当てていましたが、今ではAdobe Stock, Adobe Firefly, Adobe Express , Adobe Creative Cloudを含むコンテンツエコシステム全体を包括的に捉えるレポートへ発展を遂げました。そしてこのレポートで、コンテンツの役割の拡大と、クリエイターが可能性の限界を押し広げ続ける創造的な手法を取り上げています。

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クレジット: Adobe Stock / Marcos Osorio/Stocksy

クリエイティブトレンドは、年間を通じてあらゆる分野のコマーシャルキャンペーンやクリエイティブプロジェクトを分析することで特定していきます。例えば、Creative Cloudコミュニティにおけるお客様のフィードバックや、検索履歴なども参照しています。2026年のトレンドに関連するキーワードの検索数は、2024年比で150%増加しています。このプロセスを通じて、コマーシャル的な意義が高まり、関心・関与・需要を獲得しつつ今後主流となっていくと推測される視覚的パターン、スタイル、技法を認識・特定しています。

テクノロジーとユーザーの期待が進化し続ける中、アドビはクリエイターとお客様の次なるニーズを理解することに注力し続けます。こうした洞察と、あらゆるタイプのクリエイターがそれらを活用する方法を共有することで、あらゆる形式、ワークフロー、創造的野心において、クリエイティブに携わる方々を仕事を通じて支援することを目指しています。

ここからどこへ向かうにせよ、私たちのトレンド考察が皆様の制作の境界を押し広げ、人々とつながり、長く愛される作品を生み出す一助となることを願っています。