33年の歴史を持つPDFがAI活用で、さらに便利に。アドビとPFUが『PDFの日』にプレスイベントを共催

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アドビはPDFとAdobe Acrobatが正式に発表されて33周年となる2026年6月15日の『PDFの日』を記念して、ドキュメントスキャナーのScanSnapでPDFとともに25年にわたってデジタル革新を推進してきたPFUと、プレスイベントを開催しました。本ブログでは当日のイベントの様子をレポートします。

6月15日は「PDF(Portable Document Format)の日」

まず最初に、アドビの製品マーケティング本部プリンシパルプロダクトマーケティングマネージャーの立川太郎が登壇し、『PDFの日』にちなんで、PDFと、Adobe Acrobatの歴史について説明しました。

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PDFは、「どんな文書も、どんな端末でも、同じ見た目で」ということで、1990年にアドビ共同創設者のジョン ワーノックが構想を立ち上げたものです。そして、PDFの作成や閲覧を可能とするAdobe Acrobat 1.0とともに世に出たのが1993年6月15日。この日を記念して、6月15日が『PDF(Portable Document Format)の日』になったのです。

PDFは、単に「画像のようにレイアウトの崩れないドキュメント」ではなく、テキスト、画像、動画、3Dデータ、フォームデータ、注釈、添付ファイル、非表示情報、メタデータなどに加えて、セキュリティ機能を持った情報コンテナです。PDFを活用するには、資料に含まれた複数のレイヤーからなる情報を保持した「構造化されたPDF」である必要があるのです。

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昨今話題のRAG(Retrieval-Augmented Generation)の中でAIが企業の社内情報などを活用するためには、まずOCRをかけてAIが活用できる「検索できるPDF」にする必要があります。

実は四半世紀に及ぶ、PDFを介してのアドビとPFUの

続いて、ScanSnapで知られるPFUのドキュメントイメージング事業本部グローバル戦略統括部統括部長の轡田大介氏が登壇し、25年にわたるScanSnapの歴史とPDFとの関わりを説明いただきました。

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2001年に登場した初代のScanSnapからPDFが採用されているなど、アドビとPFUの関わりには長い歴史があることが分かります。

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PFUは、業務用スキャナーのFiシリーズや、個人用スキャナーのScanSnapなどで知られる製品を提供し、デジタル変革を推し進めています。

轡田氏は「日本企業の過去のデータストックはまだまだ紙の中にあり、非構造化データのまま。それをAIで処理するためには、『情報コンテナ』としてのPDFが重要になってくる」と説明しました。

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轡田氏「スキャンの画質が低いと文字認識の間違いも起こりやすくなるため、いかに良質なスキャンデータを、優秀なOCRにかけるかというようなところが重要になってくるのです。」

眠っていた紙の書類が、質問できる『生きた情報』になる

イベントでは「紙からPDF、そしてAIへ」をテーマに、スキャンした紙の書類をPDF化し、AIアシスタントで活用するデモをお披露目しました。

デモで使用したPFUのScanSnap iX2500は、クラウドに保存する際に自動的にOCR処理を行い、文字情報を持ったPDFとして保存してくれます。保存されたPDFをAdobe AcrobatのPDF スペースに取り込み、AI アシスタントを活用することで、対話可能なドキュメントにすることが可能になります。

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PDF スペースは、複数情報を一元管理できるPDFを基盤としたワークスペースとして、最大100ファイルまで同時に追加することができます。

たとえば、毎年の契約書を保存しておけば、去年と今年の契約書がどう変わったか? 何か不利な条件が追加されていないか? といったことも簡単に確認することができます。

また、社内の多くの資料を読み込ませておけば「○○の価格が変更されたのは何年?」「議事録で○○さんが、○○の件について何と語っていたか教えて?」というような具合に、質問形式で調べものをすることができるようになります。いわばドキュメントが質問に答えてくれる情報のハブになるのです。またAIの回答は出典付きで明示されるため、回答の根拠を確認しながら利用でき、内容の検証がしやすい点も特長の一つです。

取り込んだ書類が、活用できるようになる実例

続いて、長野県の浄土宗善立寺副住職の小路竜嗣氏が登壇し、実際にScanSnapやAdobe Acrobatを活用してお寺のDXに取り組んでいる例を紹介いただきました。

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小路氏はお寺の副住職であると同時に、前職はリコーのエンジニアとして活躍されていた経歴もありテクノロジーに詳しく、『お寺』のDXに取り組んでいらっしゃいます。

まず最初に、副住職として住職と檀家回りの情報を共有するためにAIを活用している実例を解説いただきました。毎年、お盆に届く棚経依頼のハガキをスキャナーで取り込み、PDF化してクラウドベースで共有しておくことで、どこからでも確認ができるため、情報共有の齟齬が解消したと言います。今後は、どの日にどの地区の檀家回りをすればいいかのフローをAIチャットで対話形式で引き出せるワークフローを計画中とのことです。

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※小路氏のプレゼンテーションより

また、契約書をAdobe AcrobatのAI アシスタントに読み込ませて、法務的なスクリーニングに役立てられる実例も披露されました。契約書のなかで「不利な条件はないか?」「それはどの文面か?」などの質問をすると、対話形式で内容確認を行うことができます。またAdobe AcrobatのAI アシスタントは「機密性の高い契約書をアップロードしてもAIの学習データとして二次利用されない」というのも安心感に繋がっているとのことです。

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※小路氏のプレゼンテーションより

寺報の活用や研究論文の調査にも役立つAIアシスタント

小路氏は、15年にわたってお寺の会報誌である「寺報」をAdobe InDesignで作る仕事もされています。これまではPDFファイルとして書き出したところで終わりでしたが、PDFスぺースを活用することで未来にも活用できるデータベースになったといいます。たとえば、「過去に○○というテーマで書いた記事はどれ?」「これまでの傾向から、次号の新しい切り口を提案して」といった自然言語での相談も可能になったとのことです。

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※小路氏のプレゼンテーションより

また、1935年から90年間発行されている浄土宗の関連団体の雑誌『浄土』全1000号を非破壊スキャナScanSnap SV600でPDF化。デジタルアーカイブとして無償公開している例も紹介されました。

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※小路氏のプレゼンテーションより

さらには、研究員としての論文調査でもAcrobat AI アシスタントは非常に有効だと言います。一般に公開されている汎用のAIだと、引用元の特定コストが膨大だったり、ハルシネーションが発生していないかの確認に手間がかかったりします。その点、Acrobat AI アシスタントなら、複数の論文のPDFからAIが新規性と差分を自動整理し、引用元も最初から明示されています。よって、ファクトチェックに時間を取られずに、エビデンスのある要約ができて研究にフォーカスできるのです。

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※小路氏のプレゼンテーションより

紙からPDF、そしてAIへ

PDFというフォーマットが登場して33年。AIの登場によって、その価値はますます高まっています。紙からPDF化してAI活用に繋げる一気通貫のワークフローにより、膨大な紙のドキュメントの真価を引き出し、業務の効率化や未来に活用できる資産に変えることができます。AI時代におけるPDFのさらなる可能性を、ともに探求していきましょう。

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