Adobe Education Leader 2022キックオフミーティングを開催〜新メンバーを迎え33名でスタート
アドビ製品を活用した授業に取り組むイノーベーティブな先生を対象とした認定制コミュニティAdobe Education Leader(AEL)の2022年度の活動が始まりました。新たに5名の新メンバーを迎え、全33名の先生がAELとして活動します。AELは、日本の教育を「創造性」「デジタルリテラシー」を軸に牽引し、アドビ製品を活用した授業や活動を広めることが期待されています。新しい年度のスタートにあたり2022年4月21日(木)にキックオフミーティングが開かれ、今年度の計画などがシェアされました。
オンラインイベントの様子
2022年度の新メンバー初の顔合わせ
日本で4度目となる今回の認定では、小学校から大学に至るまでさまざまな所属の先生全33名がAELに認定されました。これから月一回のオンラインミートアップに加え、オンラインコミュニティであるAdobe Education Exchangeや、Facebookグループ、Slackのチャンネルなどを通じて情報交換をしながら個人やグループで活動していきます。
AELのメンバー一覧
AELコミュニティが目指すのは、日本の子どもたちのクリエイティビティを伸ばす教育の普及です。キックオフミーティングを進行したアドビのアドビ マーケティング本部 本部長(Document Cloud&エデュケーションマーケティング )小池晴子は、「クリエイティビティとデジタルリテラシーを日本中の子どもたちに届け、これからの社会で活躍できるようになって欲しいと考えていますので、先生方の現場でのお力添えをよろしくお願いします」とメンバーに呼びかけました。
アドビはAELの活動として、所属する学校での授業実践に加え、学校以外の場での活動や横のつながりを生かしたグループでのプロジェクトを積極的に応援しています。キックオフミーティングでは、さっそく各メンバーから今年の活動プランがシェアされました。そのうちのいくつかをご紹介しましょう。
学校の枠を越えた活動プラン
ドルトン東京学園中等部・高等部新井啓太先生を中心としたグループのプランは「Tukulogy(ツクロジー)」と名付けた学校を越えた活動です。子どもたちが学校から外に飛び出して路地裏で「創る」ことに没頭できるようなオフラインのフィールドワークスタイルのイベント実施を目指しています。
学校の枠を越えた子ども向けの活動アイデアは他のグループからもあがり、オンラインミーティングやワークショップ、作品共有、AELの生徒版のようなコミュニティづくりなどのアイデアも。子どもたちに創る楽しさを伝えたいという先生方の気持ちが伝わってきます。
先生同士のコミュニティ形成についても、AEL内にだけでなく一般の先生向けにオンラインワークショップや実践事例共有を行うプランや、Adobe Express (旧Adobe Spark)のFacebookグループを開設、運営するプランなどが各グループからあがりました。
授業を中心とした活動プラン
各学校の授業を中心としたアイデアも豊富です。東奥義塾高等学校の井上嘉名芽先生は、今年創立150周年を迎える同校で、創立からの歴史を伝える写真をPhotoshopでカラー化したり、Adobe Expressでウェブページにしたりする計画を紹介しました。
工学院大学附属中学校・高等学校の中川千穂先生は、これまでの実践経験から「創造的な活動をした生徒の進学実績が良い」という実感を持っています。今年度も引き続き、映像制作や、八王子市や海外との連携プロジェクト、Adobe Character Animatorの活用などを幅広く進める意向を示しました。
茨城県立那珂湊高等学校の成冨雅人先生は、ひたちなか市との連携で進めている地域の交流スペースづくりでアドビのツールを活用する取り組みを紹介しました。成冨先生は、商業高校として生徒が生きたビジネスの経験をできるよう工夫をしていて、昨年度も企業とコラボレーションしたマスクデザインプロジェクトなどを行っています。
今後の展開が楽しみな内容
少し違う方向性で、最先端の技術に関するプランも登場しました。アドビのコミュニティエバンジェリストとしても活躍する学校法人阿佐ヶ谷学園の境祐司先生は、3Dのゲーム空間での体験を通じて社会課題に気づきを与えるコンテンツ制作を勉強会形式で進める予定です。メタバースのような新しい技術をアドビのツールと他の3D関連技術を組み合わせてどう実現するか検証するということです。
ここで紹介したプランは一部ですが、どんな展開になるのか気になるものばかりです。まだスタート地点ですから、今後形を変えながら進行していくことになるでしょう。アドビブログではAELの活動を今後も紹介していく予定です。学校現場を中心にAELの先生方が有機的につながり、子どもたちの様々なクリエイティブ活動が広がるのが楽しみです。