イラストレーター兼アニメーターのアリス・ツァイと共に、癒し、教え、バランスを見つける – Adobe Stock

クレジット: Adobe Stock/The Alice Tsai.

アリス ツァイとして知られるリン シュー ツァイは、物心ついたときから絵ばかり描いていました。頭の中が物語でいっぱいの小学生だった彼女は、授業中も常に絵をかいていました。「休み時間が始まると、私が創作した物語を周りの友達に話したものです。でも、ベルが鳴ると、私の話が途中で終わってしまうので、授業中も話を続けて、よく叱られたものです」。

それでも懲りずに、ツァイは漫画やマンガを描き、大学では油絵を専攻しました。その後、デジタルアートやアニメーションへの関心が高まり、故郷の台湾からニューヨークへと移り住み、コンピューターアートの修士号を取得しました。

現在、フリーランスのイラストレーター、モーションデザイナー、美術教師、Adobe Stockコントリビューターとして成功を収めているツァイは、あるメディアから別のメディアへの転換を、想像力の旅のようなものだと考えています。「自分の想像力を全く違う視点に導くことだったと思います。「漫画やイラストレーション、油絵では、静止画を見ることで想像が膨らみます。アニメーションは、それをより鮮明に観客に届けることができるのです」。

アートで個人的な課題に取り組む

ニューヨークにやって来たツァイは、都会での生活は刺激的であったが、同時に困難でもあったと振り返ります。「若い女性が教育と仕事のために外国で暮らすのは、かなり困難なことだとわかりました」と彼女は話します。経済的なストレス、カルチャーショック、将来への不安から、彼女はパニック発作を引き起こしたこともありました。

「もし若い頃の自分にアドバイスができるとしたら、もっと感じるようにしなさい、どんな感情も恐れないようにしなさい、と言いたいです」とツァイは言います。「ニューヨークに引っ越してきたばかりの頃、人々は仕事に集中するのが好きで、感情についてあまり語らないし、お互いに深く深い関係を持っていないことに気づきました。だから私は、あの場所での人々の違いに圧倒されてしまいました。そして、この街や人生全般に対してあまりに多くの感情を抱いている自分を、ある種非難しました」。

同じような問題に直面している他の留学生に会ったとき、彼女は、人は自分自身を癒す方法を必要としていることに気づきました。創作活動に没頭することで、自分を取り戻すことができることに気づいたの です」。

その頃、彼女はAdobe Stockチームと接点をもつ機会を見つけました。「アドビのソフトを開くと、いつも美しい画像や絵が目に飛び込んできます。アーティストとAdobe Stockのコラボレーションがあることを知りました」。彼女は少し調べて、Adobe Stockが癒しというトピックに関連したコンテンツを募集していることを知りました。

そこで、彼女はそのテーマを表現するイラストを描くことにしました。「女性、自然、思いやりという3つの要素を作品に盛り込みました」と彼女は言います。彼女は作品コレクションを提出し、Adobe Stock アーティスト開拓ファンドの受給者に選ばれたことに胸を躍らせました。

彼女のコレクションの作品は、多くのブランドやアーティストにインスピレーションを与え、時には驚くような形で影響を及ぼしています。「先月、ある人からDMをもらいました。私の作品をNFTに使うというのです」と彼女は言います。「誰かが私のドローイングのいくつかの要素を使って、まったく違う作品を作るのを見るのはとても素敵なことです。私の作品から、人々が慰めや心の平和、そして強さを見出してくれることを願っています」。

曲線と暖色で特徴的なスタイルを創り出す

彼女のスタイルについて尋ねられると、ツァイはその曲線にあると言います。「それは、私がいつも描いている女性の体の曲線を表しています。また、作品に悲しみや柔らかさを表現しています」。しかし、彼女は曲線にも強さを見出しています。「自然界と同じで、木や植物や山には絶対的な直線はありません。その形から力強さを感じることは確かです」と付け加えます。

彼女は新しいプロジェクトでは、まずスケッチブックにフリーハンドで絵を描き、アイデアを膨らませます。そして、そのスケッチをiPadやラップトップに取り込み、色を塗ったり、ディテールに磨きをかけたりします。「オレンジ、ピーチ、ピンク、赤など、暖色系のパレットを使うことが多いですね」と彼女は言います。彼女はよく自分の絵を自身のInstagramに投稿し、人々の反応を見まていますが、人々は彼女の暖かく優しい色調に好意的な反応を示すことを知っています。

ツァイは、アーティストにとって最も難しいことは一貫性だと考えています。「数秒や数時間でとても美しいものを作ることはできるでしょう。「しかし、それを10日間、10ヶ月間、あるいは10年間続けようと思ったら、できる人はあまりいません」。

彼女は、フリーランサーとして成功したのは自己鍛錬の賜物であり、キャリアの一部を自分の専門知識を他人と分かち合うことに捧げてきたことも評価しています。

アーティストと教育者としてのバランスを見つける

現在は台湾に戻り、創作と指導の二足のわらじを履いて活躍しています。「絵を描くのも好きだし、アニメーションも好き。だから、非常勤講師の仕事をしながら、フリーランスでアニメーションやイラストの仕事を請け負う時間も確保しています。一人で黙々とアートワークをするのが楽しいから、私の人生にとって良いバランスだと思います。少し考える時間があると、"ああ、これは実際に授業に持ち込んで生徒と共有できるものだ "と思えるんです」。

教えることは、ツァイ自身の芸術的スキルの成長にも役立っています。「教室では、物事をとてもシンプルに説明する良い方法を見つけなければなりません」と彼女は話します。「授業の前に何度も絵を描いたり、アニメーションを作ったりして、3時間でできるかどうかを確認するんです。だから、教室で一番勉強しているのは私なのです」。

無限の可能性を受け入れる

ツァイのキャリアに対する多面的なアプローチは、多様な機会を開いてくれたと言えます。大学の同級生のほとんどが中学校や高校の美術教師になったのに対し、彼女はあまり伝統的ではないアプローチを取ったといいます。

「年齢を重ねるにつれ、道は一直線ではないことに気づきました。点と点を有機的につないでいくような感じです」。

Adobe Stockで、アリス ツァイの作品 を是非ご覧ください。また、人気のドローイングから背景やシルエットまで、様々なイラスト作品も併せてご覧ください。

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この記事は2023年12月11日にAdobe Stockにより作成＆公開されたHealing, teaching, and finding balance with illustrator and animator, The Alice Tsaiの抄訳です。