あらゆるレベルのクリエイターの実験やアイデア出し、探求をサポートしてきたAdobe Fireflyが 1周年

ちょうど1年前の今日、私たちはAdobe Fireflyを発表しました。Adobe Fireflyは、安全に商用利用ができるよう設計され、クリエイターを念頭に置いて構築された、クリエイティブな生成AIモデルファミリーです。生成AIは私たちの世界を変えつつあり、あれからまだ12ヶ月しか経っていないとは信じがたいほどです。

この節目を迎えるにあたり、これまでの1年間のAdobe Fireflyの目覚ましい発展を振り返り、グローバルなクリエイティブコミュニティの素晴らしいサポートを得て私たちが成し遂げたことを祝福したいと思います。

Year One, Happy birthday Firefly with a cupcake.

Adobe Fireflyのこれまでの主なマイルストーン

私たちは、生成AIを顧客中心のアプローチで設計し、クリエイターがより速く、より効率的に作業できるようサポートしてきました。その一環として、2023年3月の初登場以来、皆さんがご存知のアプリケーションにAdobe Fireflyの機能を展開し、既存のワークフローの中でも生成AIのパワーを最大限に活用できるようにしてきました。Adobe Fireflyは現在、以下のAdobe Creative Cloudアプリケーションにネイティブに統合されています。

世界中のユーザーがAdobe Fireflyをパートナーとして活用しており、彼らはクリエイティブな存在になりたい、作品を際立たせたい、ビジネスを始めたいといった夢を新しい方法で叶えようとしています。

これらすべてがわずか1年の間に実現しました。私たちは迅速なイノベーションによって、もの作りにおけるアイデア具現化プロセスの未来に革命をもたらし、皆さんのようなクリエイターからAIがワークフローのパートナーとして認められるようにしたいと考えています。

生成AIにおける弊害とバイアスの低減

アドビはクリエイターを中心に据え、責任を持って生成AIを開発することにコミットしています。Adobe Fireflyの生成AIモデルがAdobe Stockなどのライセンスコンテンツや著作権が失効したパブリックドメインコンテンツでトレーニングされているのもそれが理由です。また、有害な偏見や固定観念を緩和するために、説明責任、社会的責任、透明性というAI倫理の基本理念に照らし、すべてのAI搭載機能や製品を厳格かつ継続的にテストしています。これには自動テストに加え、敵対的テストのような人による評価も含まれます。

一方で、コンテンツ認証イニシアチブ(CAI)のメンバー数は2,500を超えました。Adobe Fireflyが出力した作品にはコンテンツクレデンシャル(デジタルエコシステムにおける信頼を確立するためにCAIが提供する業界標準テクノロジー)が自動的に添付され、生成AIが使用されたことを示します。コンテンツクレデンシャルはインターネット上で広く展開され、ソフトウェアとハードウェアデバイスの両方において大きく広がりを見せています。

また、私たちはコミュニティにフィードバックメカニズムを提供し、出力に潜在的なバイアスを発見したときに報告できるようにしています。AI倫理についてご質問がある場合、またはAI倫理に反する可能性のある問題を報告したい場合は、こちらにご連絡ください

Adobe Firefly、お誕生日おめでとう。これからも共にイノベーションを

私たちがAdobe Fireflyを作り上げていく上で、コミュニティは非常に重要です。DiscordまたはAdobe Fireflyコミュニティフォーラムで会話に参加し、フィードバックを得たり、アイデアを交換したり、自分の作品を共有したりしてください。また、新しいAdobe Fireflyコミュニティギャラリーをチェックして、インスピレーションを得たり、画像をリミックスしたり、作品を投稿したりしてください。

この1年間、私たちは生成AIで可能なことのほんの一部に触れただけですが、この革新的な新技術の採用はすでに前例のない速度で拡大しています。現在、クリエイティブプロフェッショナルの83%が仕事で生成AIツールを使用しており、74%が私生活でも使用しています。(詳細な統計については、生成AIの利用実態に関する最近のグローバル調査を参照してください)

また、実験やアイデア出しの際に、ユーザーにより高度なクリエイティブコントロールを与えるエキサイティングな新機能「構成参照」も発表され、イノベーションは続いています。Adobe Fireflyの無限の可能性を引き出し、より大きな夢を実現するためのパートナーとして、Adobe Fireflyの使い方を私たちも一緒に学んでいるところです。今後、Adobe Fireflyを使った創作活動がどのようなものになるのか、楽しみでなりません。

この記事は2024年3月26日(米国時間)に公開された Firefly at one: Enhancing experimentation, ideation, and exploration for creators of all levels の抄訳です。