Adobe Substance 3D Painter バージョン 10 の新機能紹介

Adobe Substance 3D Painter で作成した画像。

Adobe Substance 3D Painter の最新リリースでは、デザインと 3D ビジュアライゼーションが交差する領域に焦点があてられました。新しい Painter は、Adobe Illustrator ファイルのネイティブサポート、システムフォントやカスタムフォントを簡単に貼り付けられる新しいテキストリソース、Painter から直接アクセスできる 3D アセットライブラリを提供します。

今回のアップデートがどのように新たなクリエイティブの可能性を開放するのか、この記事はそれぞれの機能強化を詳しく紹介します。

Illustrator ファイルのネイティブサポート

最新の Substance 3D Painter は、Illustrator ファイルのネイティブ読み込みを、 Windows と Mac の両方の環境でサポートします。デザイナーは、AI ファイルを Painter のビューポート、レイヤースタック、または任意のプロパティ項目にドラッグ & ドロップできます。読み込んだ後もベクターの解像度が保持されるため、ディテールを損なうことなく、任意のサイズに拡大縮小できます。また、すべてのアートボードは保持されていて Painter からアクセスできるため、複数のデザインやバリエーションが必要な場合も、すばやく容易に作業できます。

Adobe Illustrator ファイルのサポートについて、詳細はリリースノート（英語）をご覧ください。

テキストリソース

新しいテキストリソースを使えば、システムにある任意のフォントを選択して、Painter プロジェクトに簡単にテキストを追加できます。使い方は単純で、アセットパネルのテキストカテゴリから、任意のフォントを 3D モデルにドラッグ＆ドロップするだけです。行揃え、行間、文字間などのテキスト属性、そしてカスタムのフォントサイズや解像度を自由にコントロールできます。異なるフォントを試しても、フォントの設定は変更されません。

新しいテキストリソースは、ペイント、投影、フィルターなどの、Painter のすべてのツールで使用できます。Painter でのテキストの使い方は、こちらのヘルプ記事（英語）をご覧ください。

Substance 3D Assets パネル

Painter に新しい 3D アセットパネルが追加されました。これにより、デザイン作業を進める際に、特定のマテリアルを探したり、インスピレーションを探ったりする行為が従来よりずっと手軽になります。Substance 3D マテリアルと IBL ライブラリ全体が、Painter から直接アクセス可能です。マテリアルをその場でダウンロードしてライブラリに保存すれば、すぐにモデルに適用できます。

Substance 3D Assets は、プロが作成したすぐに利用できる 20,000 種類近いマテリアルを提供します。マテリアルには、動的に調整可能なパラメータとプリセットがあるため、どのようなプロジェクトにも適用できます。これは、テクスチャリングを素早く始めたいときには、時間を節約する優れた手段になります。

Painter 内の Substance 3D Assets について、詳細はこちらのヘルプ記事（英語）をご覧ください。

Python レイヤースタック API の追加

Python API を利用すれば、バリエーション制作を簡単に自動化できます。

Painter のレイヤースタックが、Python API として公開されました。これは、テクノロジーの得意なアーティストが、レイヤースタックの属性を一括管理するツールを開発することを可能にします。例を挙げると、複数のレイヤーのタイリングや投影の設定を 1 回の操作で変更したり、レイヤースタックの個々のレイヤーのシード値を一気にランダム化したり、マテリアルのバリエーション作成を自動化したりするなどの使い方ができます。

Painter の Python API について、詳細はこちらのページ（英語）を参照してください。

Painter の新機能について、全てをご覧になりたい方はリリースノート（英語）をご覧ください。

この記事は Major new release of Adobe Substance 3D Painter（著者: Adobe Substance 3D Team）の抄訳です