アドビでは現在、Adobe Illustratorをはじめとしたデザインアプリケーションの文字組み品質向上のために、テキストエンジンの刷新に取り組んでおり、Adobe Blogでも数回にわたり情報をお伝えしてきました。
今回の記事では新しいバージョンに向けた事前準備を効率化する、Illustratorプラグインをご案内いたします。このプラグインを使い、これまで作成したaiファイルの文字情報を記録しておくことで、進化したテキストエンジンでも安心して過去のデータをご利用いただけるようになります。
[記事の構成]
- 動画|文字組み保存プラグインのご案内
- プラグインをインストールするには
- 個別処理:開いたファイルを再保存する
- 一括処理:フォルダ内のaiファイルを一括再保存する
- プラグインダウンロードのご案内
https://youtu.be/OQ7bjamTuyU
「文字組み保存プラグイン」をインストールする
現在、パブリックベータ版Illustratorでご利用いただける「文字組み更新」パネルは、強化されたテキストエンジンによって文字組みがどのように変わるのかをプレビューすることができる機能です。
この「文字組み更新」パネルを使って文字組みの変更点を確認するには、開くaiファイルがこの機能に対応している必要があります。
対応ファイルの条件は 「aiファイルがIllustrator 2023・27.7以降、またはIllustrator 2024・28.0以降のバージョンで保存されていること」 です。それ以前のIllustratorで保存されたファイルの場合、この「文字組み保存プラグイン」を使用して、ファイルを再保存する必要があります。
プラグインを利用するには、まず、本記事の後半に記載されたURLからプラグインをダウンロードします。ZIPファイルには以下のファイルが含まれています
- Windows向けプラグインファイル
- macOS向けプラグインファイル
- Readme PDF
OS環境と使用するバージョンによって、インストール場所が異なりますので、プラグインとともにダウンロードされるReadme PDFを参照して、Illustrator 2023(27.7以降)または2024にプラグインをインストールしましょう。
個別処理:開いたファイルを再保存する
実際に「文字組み保存プラグイン」を使ってみましょう。
ここではWindows11上で動作するIllustrator 2024を例に解説します。
- 対象のaiファイルをIllustratorで開く
- 「ファイル」メニューに追加される「文字位置情報を保存」にある「別名で保存」を選ぶ
- 確認のダイアログで「OK」を押す
保存に成功すると「別名で保存が終了しました」というメッセージが表示され、名前に が追加されたファイルが作られます。