アドビが官公庁の業務効率を劇的に向上させる方法
アドビはこれまで数十年にわたり、政府機関や大企業から中小企業、スタートアップに至るまで、あらゆる組織の生産性向上と業務効率化、そして統合的なデジタル体験の実現を支援してきました。特に官公庁においては、信頼性の高いソリューションを通じて、安全で誰もが使いやすく、迅速な行政サービスの提供を後押ししています。
今回アドビは、米国連邦政府機関向けに「ペーパーレス・ガバメント・ソリューション」を提供するため、米国一般調達局(GSA)との新たな戦略的合意を締結しました。この取り組みでは、Adobe AcrobatやExpress、Acrobat AI Assistant、Adobe Acrobat Sign for Government、Adobe Experience Manager(AEM)などの主要製品を活用し、業務効率、ソフトウェアの最適化、セキュリティ、そして行政のデジタル変革を大きく推進していきます。
今回の取り組みは、政府全体の調達を統合するGSAの「OneGov戦略」に沿ったものであり、アドビはこのソリューションをGSAリスト価格から70%割引で提供します。これにより、各省庁はスケールメリットを活かしつつ、コスト効率の高い導入が可能となります。特別価格は2025年11月まですべての連邦機関で利用可能です。
この発表は、米国連邦政府にとって持続可能なデジタル変革を本格的に進める好機でもあります。アドビは、基盤となるツールをより多くの職員が活用できるようGSAと連携し、連邦政府の業務の効率化やデジタル化の取り組みを支援することで、国民へのサービス向上に貢献していきます。
以下に示すのは、この統合ソリューションを通じて連邦機関が享受できる主要なメリットの一部です。
- 紙ベースの業務と手作業による非効率の解消:現在、連邦政府のフォームのうち完全にデジタル化されているのはわずか2%にすぎません。紙や手作業による業務を、モバイル対応のデジタルフォームに移行するだけでも、年間1,170億ドル(約18兆円)規模のコスト削減が見込まれています。
- 生産性の向上と最適化:このソリューションにより、各機関はAIを活用した業務をスムーズに導入でき、政府機関におけるAI活用の遅れを解消しながら、職員の生産性を大幅に高めることが可能になります。Adobe AcrobatやAcrobat AI Assistant、Adobe Acrobat Sign for GovernmentなどのAI搭載ツールにより、データ抽出や文書分類、住民とのやり取りが迅速化され、手作業の負担が大幅に軽減。全体として、時間とコストの大幅な削減が期待されています。
- より迅速で使いやすく、効率的な行政サービスの実現:静的なPDFや手書き署名を、モバイル対応かつアクセシブルなデジタルフォームや電子署名に置き換えることで、政府機関は業務効率の向上に加え、住民にとっての体験そのものを大きく改善できます。
これまで紙での記入や署名が必要だった手続きも、数回のタップで完結できるようになり、手間や時間の削減が可能に。より速く、わかりやすく、現代的な行政サービスの提供が実現され、住民の信頼や満足度の向上にもつながります。
- コンテンツや広報資料の迅速な作成:このソリューションにはAdobe Expressの機能も含まれており、安全性の高いAI技術を活用して、資料の作成や編集をスピーディかつ簡単に行うことが可能です。
アドビは今後も、政府との連携を通じて納税者にとっての価値を高め、行政のデジタル化を支援し、国民へのより良いサービス提供に貢献していくことを使命としています。
本件に関するGSAからの公式発表については、こちらからご覧いただけます。
また、アドビの官公庁向けソリューションの詳細については、以下の「Adobe Government Solutions」ページをご参照ください。
このブログは2025年5月8日(米国時間)に公開された How Adobe is supercharging government productivity の抄訳です。